ノックアウトパンチで圧縮もできる!やり方を徹底解説

ノックアウトパンチで圧縮もできる!やり方を徹底解説

ノックアウトパンチの中には、油圧マルチ工具の先端に取り付けるアタッチメントタイプのものがあります。

こうした油圧マルチ工具の中には、先端を付け替えると圧縮機になるアタッチメントがあります。電気工事の現場で重宝する、大変便利なアタッチメントです。

圧縮アタッチメントの主な働きは、電線の分岐です。電線同士を繋ぎ合わせる際にこの圧縮アタッチメントを使えば、手間もコストも抑えたスムーズな作業が可能です。

この記事では、ノックアウトパンチと共に揃えると便利な「圧縮アタッチメント」の使い方を徹底解説します。購入を検討しておられる方の参考になれば幸いです。

ノックアウトパンチに対応する、油圧マルチ工具での圧縮方法

圧縮方法を解説と話している作業服の男性

「T型コネクタ」を用意する

T型コネクタ
引用:富士端子工業株式会社

「T型コネクタ」とは、電線の分岐点を固定するための金具です。分岐後の電線がT字の形に見えることから、この名前で呼ばれています。

金具自体は「C」の字に似ていることから「C型コネクタ」と呼ぶ人もいるようです。

このT型コネクタは様々なサイズがあります。母線と分岐線の太さを見て、どのT型コネクタを使うか選びましょう。

T型コネクタのメーカーが出している対応サイズ表が参考になります。

母線の皮膜を剥く

まず、母線から分岐したい場所を決め、その部分の被膜を剥きます。

使用するT型コネクタより少し長め(1.5倍ぐらい)の長さを剥いておけば、その後の作業がスムーズです。

分岐線の皮膜を剥く

分岐する電線の皮膜も剥きます。先ほどの母線と同じぐらいの長さを剥いておくといいでしょう。

分岐線の皮膜を剥いた部分が、母線の皮膜を剥いた部分と並行になるように少し手で曲げておきましょう。そうすれば、キレイに圧縮しやすくなります。

分岐線と母線をテープでまとめる

分岐線と母線の、皮膜を剥いていない部分をテープでまとめておきましょう。圧縮時には強い力が掛かるため、こうして固定しておけば安定した作業ができます。

圧縮する

いよいよ圧縮していきます。まずは、油圧工具に圧縮アタッチメントを取り付けます。

使用するT型コネクタによって、このアタッチメントのサイズは違いますので、適合するものを選びましょう。

その後電線に圧縮アタッチメントの先端をセットし、横からT型コネクタを差し込みます。レバーを握れば圧縮が始まります。

絶縁する

圧縮が完了したら、被膜を剥いている部分に絶縁テープを巻いていきます。

圧縮した部分はT型コネクタ等があり凸凹になっていますが、その隙間までしっかりとテープで埋めていきます。

テープを曲げたり伸ばしたりして、隙間がないように巻いていきましょう。

まとめ

ノックアウトパンチに対応している油圧マルチ工具には、先端を圧縮アタッチメントに交換できるものがあります。

これを使って圧縮すれば、多くの機材を持ち運ばなくていいので荷物の節約にもなり、大変便利です。現場での作業がよりスムーズになり、時間やコストの節約にもなります。

電気工事の現場で頻繁に圧縮作業をされるなら、この圧縮アタッチメントの購入を考えることをおすすめします。

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