家庭菜園や庭先の除草、車の洗車や農作業まで、噴霧器はさまざまな散布作業に幅広く活躍する便利なアイテムです。
一方で、まだ使ったことがない方は「霧吹きで代用できるのでは?」といった疑問も浮かびますよね。
そこで本記事では、噴霧器があると便利な理由や、使わない場合の不便なポイント、作業内容別のおすすめ噴霧器について解説しています。
記事を読めば選び方のコツもわかりますので、はじめて噴霧器を試してみたい方も、新しい噴霧器が欲しい方もぜひ最後まで目を通してみてください。
噴霧器があると便利な3つの理由を徹底解説
まずはじめに、噴霧器があると便利な理由を3つに分けて解説していきます。本記事では「効率性」「時間短縮」「作業品質」の3つのポイントに目をつけました。
①たくさんの液剤を効率よく散布できる
ポンプの力で動く噴霧器は水圧が強いため、一度に大量に液剤を散布できます。面積の広い家庭菜園や大きく育った果樹など、広範囲に散布したいときに便利ですね。
消毒作業が必須の農業においては、噴霧器は無くてはならない存在です。
②散布作業の時間を大幅に短縮できる
噴霧器は散布する範囲が広く、水量も多いため、作業に必要な時間が短縮できます。浮いた時間で別の作業ができるようになりますので、農園を経営している方には助かりますね。
③きめ細やかな霧をムラなく散布できる
安定して強い水圧を維持できる噴霧器は、柔らかで微細な霧をまんべんなく散布できます。
除草剤や液体肥料の効果を最大限に引き出すことが可能になり、植物の生育も良くなるでしょう。
【こんなとき不便】噴霧器がないと起こる3つのデメリット
続いて、噴霧器なしで散布作業をする際の不便な点を3つご紹介します。今回は噴霧器の代用品として霧吹きを使う際のデメリットを考えていきます。
①液剤をこまめに補充するのが面倒
噴霧器の代わりに霧吹きを使う場合、液剤がすぐに無くなってしまい補充するのが面倒です。
補充するたびに水と薬剤の分量を計り直さなければならないので、思っている以上に作業に時間がかかってしまいます。
水道が近くにない場合には特に不便ですので、小型の噴霧器の購入をおすすめします。
②散布できるキリが荒く、薬剤がムダになってしまう
霧吹きは噴霧器に比べて霧の細かさが荒く、まんべんなく植物に液剤を散布する用途には不向きです。
キリが荒いぶん液剤の消費量が増えてしまうため、結果的に多量の薬剤が必要になってしまいます。
③手や足腰が疲れる
霧吹きはノズル部分が短いものが多く、野菜などに散布する際はかがまなければ作業できません。葉裏に肥料を撒きたいときにはしゃがみ込むか、膝立ちする必要があります。
連続してレバーを引かなければならないため手も疲れますし、長時間の作業はかなり身体に負担がかかってしまいます。
【選び方のコツ】あると便利なおすすめ噴霧器を3タイプご紹介!
最後に、作業内容ごとに使い分けたいおすすめ噴霧器のタイプを3つ紹介していきます。
一口に噴霧器といってもさまざまな種類がありますので、特性を理解して適切なタイプを選びましょう。
ちょっとした農作業には小型の肩掛けタイプがおすすめ
家庭菜園での液剤散布や家まわりの除草作業には、小回りがきく肩掛けタイプが便利です。
肩掛けタイプは用途に応じで2L、5L、10Lなど豊富なサイズから選べますので、肥料用と除草剤用で2つ用意すれば安全性も高まりますね。
中規模の農園や果樹園での散布なら背負式のバッテリータイプがおすすめ
市民農園を借りる際や1反程度の農作業、高低差のある果樹園などでは背負ったまま歩けるバッテリータイプの噴霧器が活躍します。
バッテリータイプならレバーを上下させる必要がないため長時間作業も楽ですし、両手が空くので足場の悪い場所でも安全に散布できますね。
水田や大規模な農園では動力噴霧器がおすすめ
大量の液剤を広範囲に散布したい水田や大きな農園では、エンジン式の動力噴霧器の出番です。
動力式噴霧器は大型で価格もなかなか高いですが、作業効率が収入に直結する農業においては頼れる存在といえるでしょう。
【まとめ】あると便利な噴霧器を使って快適に散布作業を楽しもう
散布作業に特化した噴霧器は、きめ細やかな霧を安定して散布できる便利な道具です。
野菜や果樹にすき間なく液剤を撒けるため高い効果が期待でき、薬剤もムダにならないので経済的にも導入する価値は高いですね。
肩掛け式の噴霧器であれば手頃な価格で購入できますので、消毒用と肥料用に使い分ければ家庭菜園などで安全に野菜が作れます。
最近では台車つきの動力噴霧機などのユニークな商品も多数販売されていますので、自分の用途にあった噴霧器を探してみてはいかがでしょうか?