「除草剤を撒くのに噴霧器を使ってみようと思うんだけど、気をつけておくことってある?」
「初心者でも使いやすい噴霧器の種類があったら教えてほしい。」
「安全に噴霧器を使うコツがあれば知りたい。」
除草剤など、刺激の強い液体を散布することも多い噴霧器は、使用法を誤ると思わぬトラブルにつながる可能性もあります。
そこでこの記事では、はじめて噴霧器を使う人でも安全に散布できるように、使用上の注意点や安全に使うコツ、初心者におすすめの噴霧器の種類について解説します。
噴霧器は、正しい使い方を理解すれば危険性はほとんどない便利な道具です。使用前にこの記事を読んで、安全に噴霧作業をしていきましょう!
噴霧器を使うときの3つの注意点
まずはじめに、噴霧器を使う際に最低限注意しておきたい3つのポイントを解説します。
①服装に注意する
噴霧器を使う際には、散布する液剤が直接肌に触れないような服装をしましょう。
除草剤や洗剤などに含まれる化学成分は、場合によっては人体に悪影響を及ぼす可能性もあります。
液体肥料のような刺激の少ないものでも、目に入ってしまうのは危険です。長袖長ズボンはもちろん、帽子やマスク、ゴーグルなどをしっかり着用してください。
②風向きや周囲に注意する
噴霧作業を始める前に、風向きや強さ、まわりに人がいないか注意しましょう。
噴霧器から出る霧は非常に細かいため、思っている以上に風に乗って遠くまで運ばれます。風の強い日に散布した場合、風向きによっては隣の家にまで飛んでしまうこともあるでしょう。
トラブルを避けるためにも、噴霧器を使う前には必ずもう一度周囲を確認するようにしてください。
③使用後は噴霧器と体をしっかり洗う
噴霧器を使用した後は、なるべく早く器具と自分の体を洗いましょう。
噴霧器からでる細かい粒子は、適切な服装をしていても多少は体に付着している可能性があります。
刺激の強い薬剤などを散布する場合には、念の為すぐにシャワーを浴びましょう。
噴霧器自体も洗浄せずに放置すると、ノズルが詰まって次回使うときに故障するケースも考えられます。
使用後にはかならず洗浄し、きれいな水をノズルに通して詰まりを予防しましょう。
初心者におすすめの噴霧器とおすすめできない噴霧器
続いて、噴霧器を使うのがはじめての人にも使いやすい種類と、そうでない種類について解説します。
初心者でも安心な噴霧器の種類
初心者でもすぐに使いやすいのは「ポンプ式」「電動式」と呼ばれる噴霧器です。
ポンプ式は「蓄圧式」とも呼ばれ、レバーを上下させてタンクに圧をかけて液体を散布するしくみになっています。
電動式は、バッテリーやコンセントの電力でタンクに圧を加える噴霧器です。
どちらも小型で扱いやすく、構造自体も単純でメンテナンスもかんたんという特徴があります。
価格も比較的安く、数千円程度で購入できますので、はじめての噴霧器としておすすめです。
初心者におすすめできない噴霧器
一方で、「エンジン式」や「動噴(どうふん)」と呼ばれる噴霧器は初心者向きではありません。
どちらの種類もガソリンや混合燃料を使用する大型の噴霧器なのですが、構造が複雑なためいきなり使いこなすことは難しいでしょう。
タンクに加わる圧力も、手動の噴霧器とは比べ物にならないくらい強いため、万が一のトラブルの際にケガをする可能性も考えられます。
大
家庭菜園などでエンジン式の噴霧器を検討している方は、しっかりと事前に練習を行ってから薬剤を散布するようにしてください。
噴霧器を安全に使うコツは?
最後に、実際に噴霧器を使うときの安全のコツを解説します。
説明書をしっかり読む
まずは購入時に付属する説明書をしっかり読んで、噴霧器の構造を理解しましょう。小型の噴霧器でもタンクに圧力を加える仕組みであることは、大型のものと同じです。
使い方があいまいなまましようすると、最悪、タンクから液体が突然吹き出す恐れがあります。
使い方次第では危険性があるということを理解し、しっかりと説明書を読みましょう。
必ず試し吹きする
購入した噴霧器をはじめて使う際には、水を使って試し吹きをしましょう。
いきなり除草剤などを入れて、なにかトラブルがあった場合、自分の体に液剤がかかる恐れがあります。
タンクの中身が水であれば、万が一の際でもそれほど問題はないでしょう。動作の確認をするために、はじめて噴霧器をつかうときには必ず試し吹きしてください。
噴霧器の注意点をおさえて安全に活用しよう
いかがでしたでしょうか?効率的に液体を散布できる噴霧器は、家庭菜園や清掃などに役立つ便利な道具です。
一方で、タンクの圧力を利用しているという危険性についても理解しておく必要があるでしょう。説明書をよく読み、適切な服装や使い方で安全に噴霧器を使っていきましょう!