高圧洗浄機は、外壁や自動車などをはじめ、様々な物を洗浄する際に非常の便利な道具です。
しかし、使用時には注意すべき点があります。そこを守らないと思わぬミスをしてしまう事があるので十分注意が必要です。
そこで今回は高圧洗浄機を使用する際の注意点を用途別に見ていきます。是非、最後までご覧ください。
高圧洗浄機を使用して洗車をする際の注意点
高圧洗浄機を使用した洗車は非常にスムーズで時短しながらも車をきれいにすることが可能です。
現在ではメジャーな洗車グッズと言える高圧洗浄器ですが、洗車に使用する際に注意しなくてはならない点もあります。
樹脂の劣化の有無を確認しておく
高圧洗浄機はかなりの水圧で水を噴射します。それにより、樹脂などが劣化していると、剝がれてしまったりヒビが入ってしまったりする事があります。
ゴムや樹脂などのパーツと言うのは長い間風雨にさらされたり紫外線を浴びる事で柔軟性を失い、固くなります。
新車登録から10年以上経過している自動車の場合樹脂のパーツには直接長時間当てないようにしましょう。
ホイールやライトの洗浄には要注意
高圧洗浄機はホイールのブレーキダストを落とすのに非常に便利ですが、ブレーキ付近に高圧の水流がかかる事により配管やホースなどの部品を破損してしまう危険があります。
ですので、洗車専門店などプロに任せた方が安心です。
どうしても自分の手でブレーキダストを落としたい場合は、ホイールに対して斜めから水を当て、水流の勢いを弱めましょう。
樹脂の部分は高圧水流でパーツが壊れてしまう可能性があります。特にライトの部分はユニット内部に水が入り込んでしまう恐れがあるので十分に注意しましょう。
洗車する天候と時間を考える
洗車をする際は天候や時間帯を十分に考えましょう。
特に夏場の天気が良い日は要注意です。陽射しが強く、気温の高い日は洗車したボディに付着した水分が乾くのが早い為、再び汚れが付いてしまったり、水の跡が残ってしまうウォータースポットが出来てしまいます。
洗車は曇りの日に行うのがおすすめです。時間帯も午前中の比較的早い時間であったり、夕方の時間がおすすめです。
但し、朝早すぎたり、夜遅すぎたりして近所迷惑にならないように十分注意して下さい。
また、風の強い日も注意が必要です。洗車をしているそばから、砂埃が吹き付けてしまっては元も子もありません。
砂埃が付いたまま、スポンジやクロスで擦ると車体が傷付いてしまいます。
洗車の最初の工程は高圧洗浄機で泥や砂埃を流す事
洗車をする際は、最初に高圧洗浄機を使用し泥や砂埃等を除去しておかないと、クロスなどで拭いた際に傷になってしまいます。
基本的な事ではありますが、意外と見落としている場合がありますので、注意して洗い流して下さい。
高圧洗浄機の水圧で地面の砂などを巻き上げないように注意する
高圧洗浄機は水圧が強いので、地面の砂等を巻き上げてしまう事があります。巻き上げてしまうと、拭き掃除の際に細かい傷の原因となってしまいます。
まず、タイヤやホイール等の足回りから高圧洗浄機で流し、地面を濡らしてからボディの洗浄を始めましょう。
高圧洗浄機を使用して外壁掃除をする際の注意点
外壁を綺麗にするために、必要以上に頑張ってしまう事があります。
しかし、あくまでも外壁に余計な負担を掛けない為に外壁洗浄を行うので、外壁に余計な負担を掛けずに洗浄を行う事が大切です。
外壁洗浄を行うのは晴天の日
風がない晴天の日に外壁洗浄を行うと、埃等を寄せ付けずきれいに洗う事が出来ます。
逆に悪天候の日や風が強い日に外壁洗浄を行っても、綺麗になった外壁にすぐに汚れなどが付着してしまう事があります。
コーキング目地に気を遣う
コーキング目地は水圧にとても弱いので、いとも簡単に劣化させてしまいます
コーキングが弱くなってしまった箇所に水圧が掛かると、隙間が出来てしまうので、コーキングとしての意味が無くなってしまいます。
コーキング目地の部分は優しい洗浄を心がけましょう。
軒天や通気口に水を入れないようにする
高圧洗浄機に慣れてなく上手く使いこなせないと、軒天や通気口から建物内部に水を入れてしまう事があります。
そのような場所の洗浄は十分に気を使ってやらなければなりません。
研磨剤は使用しない
コケや藻などの頑固な汚れに対しては、クレンザー等の研磨剤を使いたくなってしまうかも知れません。
しかし、研磨剤は汚れを綺麗に落としてくれますが、同時に外壁の素材も削ってしまうのです。外壁が劣化してしまいますので、絶対に使用してはなりません。
まめに水圧調整を行う
水圧が強いので、洗浄する部分ごとに水圧をまめに調整しましょう。
年数を経過した外壁の塗装面やシーリングの部分は、水圧を下げないと、塗装面やシーリングを傷めてしまう事があります。
見た目に少しでも異常がある場合は高圧洗浄機の使用はやめましょう。
外壁に噴射口を近づけ過ぎない
高圧洗浄機の噴射口は目安として対象物から40~50cm程離しましょう。
噴射口を近づけ過ぎると、外壁やシーリングを傷めてしまいます。特に年数が経過した外壁やシーリング部は要注意です。
洗浄の際、1箇所に集中して水を当て続けない
外壁を洗浄する際、長時間にわたり1箇所に集中して水を当て続ける事もよくありません。
高圧洗浄機を使用する際の全般的な注意点
ここでは高圧洗浄機を使う際の基本的な注意点について見ていきましょう。
使用時間帯に注意する
高圧洗浄機を使用する際、まず、いつやるかと言う問題があります。何故かと言うと、高圧洗浄機の使用時の音は、かなり大きなものになってしまうからです。
この音と言うのは、高圧洗浄機の稼働音はもちろん、洗浄する対象物や地面等に激しく水が当たる時の音も含まれます。その為、高圧洗浄機の使用はなるべく日中にしましょう。
早朝や夜間に使用すると寝ている人が多いので、音が大きく近所迷惑になる可能性が大です。
家庭用を購入しよう
高圧洗浄機には、家庭用と業務用とありますが、家で使用するのであれば、家庭用の商品を選びましょう。
家庭用の高圧洗浄機は、一般家庭で使用する事を想定し、多少音をおさえています。但し、家庭用であっても近隣への配慮は忘れてはなりません。
使用時の服装に注意
夏に水を使用しての作業の場合は、薄着で肌を露出させる事が多いです。
ありがちなのが、半袖短パンでサンダル履きですが、高圧洗浄機使用時には、露出控え目にしましょう。
なぜかというと、高圧で噴射された水が、対象物に当たり体に跳ね返ってくるからです。
「暑いから濡れるくらいでちょうどいい」という意見もあるかも知れませんが、高圧洗浄機の水の跳ね返りは、濡れるだけでなく、強い痛みを感じる時があります。
強い圧力がかかり噴射された水は、跳ね返り時もかなりの勢いです。また、水だけでなく砂利などが飛んでくることもあります。それが肌に当たると怪我をする事もあります。
肌が隠れる服装で、長靴を履いておけば安心して作業する事が出来ます。
顔も保護しよう
高圧洗浄機を使用する際、水が跳ね返ってくるのは体とは限りません。
顔に向かってくることもありますので、マスクやゴーグルなどを用いて、顔を保護しましょう。
特に目の保護は重要ですので、ゴーグルは準備しておきましょう。肌に当たって痛いと言う勢いの水が目に入るのはとても危険です。
しかも、その中に砂利などが混ざっている事もありますので、痛いと言うだけでは済まない事もあります。
サングラスなどでも代用出来ますので、作業開始前に準備しておきましょう。
ホースの長さに注意
高圧洗浄機は大変便利なものですが、高圧ホースの長さが足りないと、不便なものになってしまいます。
そのような時は延長高圧ホースを使用すれば、通常8~10mの高圧ホースを商品によりますが、最大で20mまで延長できます。
まとめ
今回は高圧洗浄機を使用する際の注意点を用途別に見て参りました。いかがでしたでしょうか?
高圧洗浄機は、汚れを落とすにはとても便利な道具ですが、強い圧力で水を噴出すると言う事は、様々なデメリットに繋がる可能性もあるので、注意して使わなければなりません。
注意点を守って正しく使用しましょう。