充電アングルインパクトレンチの活用法まとめ

充電アングルインパクトレンチの活用法まとめ

一般的な充電インパクトレンチでは入らない狭い場所にあるボルトの締め作業、緩め作業ができる充電アングルインパクトレンチ。

今回はそんな充電アングルインパクトレンチの活用法をまとめてご説明します。後半では充電インパクトレンチと充電アングルインパクトレンチの違いも解説しています。

特化工具だけど、使い次第で幅広く対応

耕運機

充電アングルインパクトレンチは使い方を特化した工具です。

それでも使い方次第で意外と広く使い道があります。

充電インパクトレンチの予備(サブ)

特化した充電アングルインパクトレンチであっても、一般的な充電インパクトレンチのような使い方ができないわけではありません。

充電インパクトレンチと比べて、回転数や締め付けトルクに不足はあるものの、一般的なボルトM8(12㎜)やM10(14㎜)、M12(17㎜)といったボルトを締め付けるのであれば十分な性能を持っています。

DIY作業

DIYで大半の人はプロレベルのスキルがないと言えるでしょう。しかし、スキル不足でも工具を使いこなせると、スキル不足を補うことができます。

充電アングルインパクトレンチもスキル不足を補ってくれる工具の1つと言えます。特に役立つのはテーブルの天板固定や棚板の固定です。

DIYでテーブル、棚を作る際にネックになりやすいのは天板や棚板を固定する方法です。

裏からボルト締めするとき、インパクトレンチを入れるスペースがない場合に充電アングルインパクトレンチの曲がったヘッドが役に立ちます。職人のようなテクニックがなくても、道具でカバーできます。

配管工事

配管工事も作業する空間が限定される1つと言えます。パイプは壁際や天井のそばに固定されるだけでなく、他のパイプが邪魔をして工具を入れるスペースがない場合があります。

例えば配管を固定するバンドのナットや通気排気管の継ぎ目に使うナットを締めるとき、首振りのユニバーサルビットや斜めに工具を当てて対応もできました。

ですが、充電アングルインパクトレンチがあるとコツのいる作業も効率的にできます。職人が作業する現場でも充電アングルインパクトレンチは役に立つ工具です。

車両整備

充電アングルインパクトレンチの出番は車のエンジンルームで多いと言えるでしょう。広さが限定されており、ボルト1本締めようとすると他のパーツが邪魔をして、効率的に作業ができません。

充電アングルインパクトレンチの曲がったヘッドでボルトやナットに真っすぐビットをあてて作業ができます。

農業機械のメンテナンス

トラクターなど畑を耕すときに回転する爪(耕うん爪・なた爪)はボルトで固定されています。爪同士が近いため、爪の交換作業では一般的なトルクレンチは使えません。

しかし、充電アングルインパクトレンチであれば、爪と爪の隙間のボルト締め付けが簡単にできます。加えて、充電式のため畑の真ん中でも爪の交換作業がストレスなくできます。

充電アングルインパクトレンチと充電インパクトレンチの違いを解説

クエスチョンマークのついた積み木

充電インパクトレンチは対応できる作業が多い汎用型工具。その反対に充電アングルインパクトレンチは特化型工具と言えます。

充電アングルインパクトレンチを基準にして、2つの工具の違いを解説します。

一般的なインパクトレンチが届かない狭い箇所で作業ができる

パイプとパイプの間のボルト、壁際の機械裏側のカバーを固定するボルト、ボンネット裏の部品を固定するナットなど、通常インパクトが入らない狭い箇所の作業を充電アングルインパクトレンチは効率的に作業できます。

強力なトルクはない

狭い箇所の締め作業を前提としているため、充電インパクトレンチのような400N、500N(ニュートン)といったトルクはありません。

前提として充電アングルインパクトレンチは太いボルトを締めることを想定していない工具と言って良いでしょう。

どれだけ狭い所に入るか

充電インパクトレンチを選ぶときに、工具自体の長さや細さを選ぶ基準にすることは少ないでしょう。しかし、充電アングルインパクトレンチを選ぶ基準には長さも細さも大切です。

実際の作業現場の空間がどれくらい狭いかを考えて、使える充電アングルインパクトレンチを選ばなくてはいけません。

多数のソケットを入れ替えで使う工具ではない

エクステンションバー、ユニバーサルジョイント、フレキシブルシャフトビットなど充電インパクトレンチは多数の特殊なビットを装着して、広い作業範囲をカバーして、多種類のボルトやナットの締め作業をします。

その一方で狭い場所の締め作業に特化した充電アングルインパクトレンチにユニバーサルジョイントやエクステンションバー、特殊なビットを装着して作業することは少ないと言えるでしょう。

モデルの数が少ない

使い方が限定される充電アングルインパクトレンチは工具メーカーによっては製品としてラインナップしていない企業があります。

マキタでは充電アングルインパクトドライバーや充電アングルドリルは販売しています。しかし、充電アングルインパクトレンチは取り扱いがありません。

まとめ

充電インパクトレンチと比較すると、充電アングルインパクトレンチは使い方が限定される工具です。

しかし、狭くて一般的なインパクトレンチが使えない条件では、とても重宝する工具と言えるでしょう。

充電インパクトレンチのサブとして、充電アングルインパクトレンチがあると作業効率を落とすことなく、作業を進められると言えます。

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