高圧洗浄機で掃除と聞いて、まず思い浮かべるのは、家の外壁や洗車だと思います。しかし、高圧洗浄機で掃除できるところはまだまだあります。
そこで今回はシチュエーション別の高圧洗浄機の活用法を見ていきます。是非、最後までご覧ください。
浴室
浴室の掃除にはシャワーを使用している方が多いと思います。
しかし、シャワーでは水圧が弱く、天井部まで水が届かなかったり、カビ落とし剤などを塗布してある場合などは、落とす力が足りなかったりします。
そして最終的には水を含ませたスポンジなどを使用して擦って落とすと言う手法を取っていました。
しかし、高圧洗浄機であれば水圧はとても強く、浴室の天井にこびり付いたカビなども弾き飛ばす事が出来ます。
表面を軽く洗浄しておけば、高圧洗浄機の水圧に任せる事が出来ます。
隅や隙間に溜まってしまった水垢や埃、排水口のヌルヌルなども高圧洗浄機の高圧水を当てるだけで綺麗にすることが可能です。
大掃除の時など、普段掃除しない浴槽のエプロンの内部も高圧洗浄機での掃除がおすすめです。
浴室の排水口や浴槽の隙間等の狭い場所に高圧水を当てると広い場所で使用する時よりも水が跳ね返ります。
濡れたり、汚れてもいい服装で作業しましょう。
噴出口からなるべく体を離して水を出し、水が跳ねる方向をチェックして跳ね返りを浴びないように調整しましょう。もちろん、浴室のドアは締めておきましょう。
窓・網戸
窓と網戸を同時に清掃
窓や網戸は、埃や花粉などで思っているより汚れています。
高圧洗浄機は水圧を調節する機能があるので、弱めに設定する事で、網戸も取り外す事なく綺麗に掃除する事が出来ます。水圧を弱くしてあるので、網戸が傷つく事もありません。
窓にも高圧水がそのまま当たるので、窓に付着した埃等の汚れも綺麗に洗い流す事が出来ます。
掃除のコツとしては上から下に水を当てる事です。
また、雨戸が付いている場合も、高圧洗浄機で綺麗に掃除できます。蛇腹になっている雨戸でも簡単に掃除出来ます。
窓に隙間等の不安がある場合は目張りをする
窓が密閉されていないと、窓の隙間から室内に水が入り込んでしまう事があります。
事前に密閉するかチェックし、不安な場合は内側から目張りをしておきましょう。
万一に備え、窓付近には電子機器などの濡れたら困るものは移動してから作業を始めましょう。
サッシ周りの汚れも吹き飛ばす
サッシ部分は埃や汚れ、黒カビなどで、放置するとなかなか落ちなくなって大変です。
拭き掃除や歯ブラシを使う事も多いですが、角の汚れ等が取れにくく苦戦します。
高圧洗浄機であれば高い水圧で吹き飛ばすだけですので、楽に綺麗に出来ます。
タオルで拭き上げる
窓に付いている水滴はタオルで拭き上げましょう。そのままにしておくと、窓に水滴の跡が残ってしまい、後から見ると汚れて見えてしまう事もあります。
また、手垢等の油汚れは水だけでは取れない場合があるので、窓用の洗剤を付けて拭き取りましょう。新聞紙を使って拭き取ると窓にツヤが出ます。
窓の内側は高圧洗浄機を使用できないので、内側から水拭き若しくは新聞紙拭きが必要です。網戸はそのまま乾かせばOKです。
汚れが含まれている跳ね返りの水に注意
高圧洗浄機は水圧が高いため、網戸や窓に当たった水が跳ね返ってきます。
その跳ね返った水には汚れや泥などが含まれています。
その水が跳ね返ってくるところに自転車や自動車、大切な花等が置いてあると汚れてしまいますし、近所に思わぬ迷惑をかける事にもなりかねません。
高圧洗浄機を使用する際には、跳ね返った水で周囲が迷惑しないか、十分確認する事が必要です。
玄関
玄関は、人の出入りが多く外から土や汚れを持ってきてしまう場所です。気が付いた時には土や苔などでタイルが黒ずんでしまっています。
滑り止めの為に細かい凹凸加工を施してある玄関の汚れを、ブラシで落とすのは大変ですが、高圧洗浄機であれば、蓄積された頑固な汚れも高圧水で一気に除去する事が可能です。
別売りアクセサリーのデッキクリーナー等を使用すれば、水ハネを防いで玄関内まで掃除出来ます。
それでも水ハネや水捌けの問題は出てきますので、玄関内で高圧洗浄機を使用する際は、玄関周りの家具などが濡れる事の無いようしっかり養生しましょう。
洗浄後は玄関タイルや石畳に残っている水分を雑巾などで拭き取りましょう。
そして、しばらくの間玄関を開放して乾燥させましょう。
ベランダ
ベランダは雨風にさらされて埃や花粉等が溜まりがちです。
高圧洗浄機を使用する前に、ベランダに置いてあるものを移動させ、排水口にゴミや枯葉などが詰まっていないか確認します。
窓ガラスをしっかりと閉め、上から下に向かって掃除します。
壁や手すりから始まり、続いて床、一番最後に溝や排水口に水を流して終了です。
駐車場・ガレージ
駐車場やガレージも、土や落ち葉等の汚れが溜まりやすい場所です。
駐車場と言うのはそうそう掃除する場所ではありませんので、それなりに汚れています。
高圧洗浄機で一気に吹き上げると、大きな黒ずみなどは一気に落ちます。
しかし、黒ずみの奥にある汚れも落とそうとすると時間が掛けて高圧洗浄機を当てる必要があります。高圧水で根付いた汚れを落としていきます。
汚れは綺麗に浮き上がりますが、その黒ずみを放置してしまうと、再度コンクリートに根付いてしまいます。
それを避ける為に浮き上がった汚れは敷地外に吹き飛ばしましょう。
外壁
高圧洗浄機は高圧水で外壁に付いた汚れや苔などをはがします。擦って落とすのと比較し、簡単に外壁掃除が出来ます。
家の外壁やブロック塀等は、目立ちやすい場所でありながら。掃除がやりづらい場所です。
しかし、その分綺麗になった時は新築のような輝きを取り戻す事が出来ます
外壁が苔で緑色になっている場所でも簡単に洗浄されます。高水圧の水を当てれば元々の外壁の色になります。
但し、簡単に綺麗になるのは噴出口から50cm位までです。それ以上離れると水圧が落ちて汚れが残ってしまう事があります。
2階の壁を洗浄する際は脚立などが必要となります。
自動車(洗車)
洗車を行う際の基本は上から下に洗うと言う事です。
洗車の手順
足回りの汚れを高圧洗浄機を使い取る
タイヤ部分は特に汚れが酷い部分なので、足回りの汚れがボディに付いてしまう事があります。
ですので、一番初めに足回りを洗浄して、その後にルーフから掃除を始めましょう。
表面に付いた汚れを高圧洗浄機を使用し取る
砂や埃等の汚れをそのままにしてカーシャンプーをしてしまうと細かい傷の原因となってしまいます。
まずは、高圧洗浄機で砂や泥などの汚れを吹き飛ばしましょう。
カーシャンプーを行う
高圧洗浄機にカーシャンプーを取り付けて電源を入れます。汚れが浮き上がってくるまで少し待ちます。
高圧洗浄機で泡を洗い流す
汚れが浮き上がってきたら再度高圧洗浄機で泡を洗い流します。
高圧洗浄機のみでは油性の汚れを落とす事は不可能
通常のホースで落とす事の出来ない細かい砂や埃等が残っているままスポンジ等でボディを洗うと表面に細かな擦り傷が付いてしまいます。
高圧洗浄機を使用すれば、高圧水でこれらの汚れは簡単に落とす事が出来ます。
しかし、高圧水だけでは落とせない汚れもあります。それは油分を含んだ水垢です。
これは水では落ちないので高圧洗浄機向け洗剤を使わなければ落とせません。
洗剤を使用する場合の高圧洗浄機の使用方法
本体に洗浄剤のタンクが付いている機種
本体に付属している洗浄剤タンクに洗剤を入れ、フィルターをタンクの底に届くようセットします。
「洗浄剤用モード」にして洗浄剤対応ノズルをセットすれば使用できます。
本体に洗浄剤ホースが付いている機種
本体より洗浄剤ホースを引き出し、洗浄剤容器を開いて直接差し込みます。
ホースの先のフィルターが容器の底面に届くように準備し「洗浄剤用モード」にして洗浄剤対応ノズルをセットする事で使用できます。
洗浄剤タンクもホースも付いていない機種
購入した時の付属品若しくは別売りのフォームノズルをを使用します。フォームノズルに洗剤を入れて、がんの先にセットすれば使用できます。
まとめ
今回はシチュエーション別の高圧洗浄機の活用法を見て参りました。
いかがでしたでしょうか?
高圧洗浄機にも様々なタイプがありますので、使用用途によって使い分ける事も可能です。まずは高圧洗浄機を買ってみましょう。
実際に手にすればイメージが広がります。