本機は、様々な場面で使う事の出来る万能な道具です。しかし、一般のDIYではまだまだ広まっているとは言えず、持つと何か便利なのか分からない方も多いようです。
そこで今回は、エアコンプレッサーがあると便利な理由と持っていると便利なアクセサリーについても見ていきたいと思います。
是非、最後までご覧ください。
本機があると便利な理由
掃除をするのが楽になる
埃が溜まる場所であれば、どこにでも使えます。例えば、細かい溝の埃を飛ばせます。サッシの溝や雨どいの溝、PCのキーボードにも使用できます。
また、エアコンやファンヒーター等にはフィルターが付いていますが、稼働を続けると、大量の埃が付着してしまいます。
そのフィルターに圧縮したエアを吹きかけると、フィルターが一瞬で綺麗になります。
自動車の管理
自動車のタイヤにエアを入れたり、インパクトレンチを併用してのタイヤ交換などにも使用できます。
通常の空気入れの場合、両手で力を入れて、ハンドルを押し引きする必要があります。
しかし、本機を使用すれば、レバーを握るだけで大量のエアが一気に出ますので、即時にエアを入れる事が出来ます。
季節ごとのタイヤ交換はガソリンスタンドやカー用品店等で行うと3,000円~4,000円程度かかります。
年間で考えると6,000円~8.000円程度となり、もし自動車が2台あれば年間12,000円~16,000円となりますので、本機を購入してもすぐに元が取れてしまいます。
エアードライバーを使用すれば、ボルト締めも簡単に出来、効率的にタイヤ交換をする事が出来ます。
スプレー塗装が楽に短時間でできる
スプレーガンを使用し塗料を吹き付ける事が出来ます。スプレーガン内に塗料を充填し均一にムラなく吹き付け、綺麗に仕上げる事が出来ます。
また、プラモデルなどの小規模の塗装であれば、エアブラシを使用し、塗装する事が出来ます。
釘打ちが楽になる
ネイルガンを使用すれば釘を打ち込む事が出来ます。一般の人には馴染みが薄いかも知れませんが、実際にはこの使い方が最も代表的な使われ方です。
持っていると便利なアクセサリー
持っていると便利なアクセサリーもいろいろありますので、見てみましょう。
レギュレーター
本機の圧力は、本来は本体で操作しないと変更できませんが、レギュレーターをホースの間に入れると本体を操作しなくても圧力変更が出来ます。
フィルター
本機は多くのエアを吸い込みますが、同時にゴミや塵も吸い込んでしまいます。
多少であれば影響はありませんが、量が多くなってくると、本体に負荷がかかったり、吐き出されるエアにゴミなどが混ざってしまいます。
補助タンク
タンクを増やす事によって、従来の本体を使い続けて容量を増やし、連続した作業を可能にします。但し、本体とタンクは同じメーカーで無いと使用できません。
選び方
あると便利な理由が分かったところで選び方を見ていきましょう。
タンク容量で選ぶ
タンク容量が大きければ、勿論大量の空気を溜めておく事が出来ます。と言う事は、続けての作業が可能になります。
また、長い目で見ると空気圧縮にかかる時間が短くなる事により圧縮機のシリンダーの摩耗が減り寿命を延長に繋がります。
趣味などで使われるものは一般的には3L~40L程度までのタンク容量が殆どです。
タンク容量が大きければ、連続作業の時間は増えますが、本体の重量や大きさも増えてしまうので、移動が多い場合不便になってしまいます。
移動がメインの場合は、12~15L位までにしましょう。
吐出される空気量で選ぶ
馬力(出力)に左右されます。馬力が大きくなるとエアの量も増えます。
エア量が多くなれば、タンクへの充填時間が短くなります。連続稼働したい場合や起動後すぐに使用したい場合は、多いタイプがおすすめです。
出力が高ければエア量も増えますが、価格も本体サイズも高くなるので、使用頻度とのバランスが大事になってきます。
エア吐出量で選ぶ場合は、使用するエアツールの空気消費量の1.2~1.5倍程度の量になるようなタイプを選択する事で、安定して使用出来、本体の長寿命化に繋がります。
タンク内最高圧力で選ぶ
タンク内の最高圧力が高いと言う事は、圧力が低下し再始動するまでの時間が長くなると言う事です。と言う事は連続作業できる時間が増えると言う事になります。
一般的なタイプは0.8MPa程度ですが、中には1.0MPa位まで上げられるものもあります。
大工さん等が使用する釘打ち機用のは、大工作業に特化した造りになっており、最大で4.5MPaに対応の機種もあります。
給油式かオイルフリー式か
内部の潤滑にオイルを使う給油式と使わないオイルフリー式があります。
稼働する用途によって適しているタイプが異なりますので、使用する用途を確認しましょう。
給油式
圧縮されたエアに僅かながら微量の油分が含まれます。経済面には優れているので、一般工場の機械の作動用エア源に最適です。
連続運転時間や耐久性重視の場合は給油式がおすすめです。
オイルフリー式
圧縮されたエアに微量の油分は含まれません。食品・塗装・医療等に最適ですが、その他様々な用途に使用可能です。
連続運転時間は短いですが、安価でオイルが空気に混ざる事がないので、作業がしやすい環境をキープできます。
騒音問題を考慮し選ぶ
稼働すると音が出る事は否定できません。中にはかなりの音が出てしまう機種もあるので、環境によっては騒音問題に発展してしまう場合もあります。
近隣住民の事も考慮し、静音タイプも頭に入れておきましょう。完全に音が無くなる訳ではありませんが、通常のタイプと比べると緩和されています。だいたい家庭用の掃除機より少し抑えられた程度です。
以前はこのような静音タイプは通常のタイプより高価でしたが、現在では殆ど価格は変わらず、安価で購入できるものもあります。
個人で気軽に稼働できるものが欲しい方は静音タイプの中でもオイルフリー式のものを選ぶ事をおすすめします。
また、静音にこだわるのであれば、スペック表に運転音の大きさが明記してある事が多いので、スペック表で確認しましょう。
運転音の大きさはdBで表されデジベルと読みます。この数が大きくなるほど音が大きくなります。
大きさ・重さと設置場所の確認
選び方としては性能に目がいきがちですが、後々の事を考えて。本体の大きさや重さと購入後の設置場所を確認しておくことが大事です。
大型の機種はかなりの重さとなりますので、それなりの設備が無いと設置予定の場所まで運べない可能性があります。
一人暮らしで人手がない場合は特に注意が必要です。
また、大型の機種だと持ち運びは難しく、固定の場所で据え置きタイプとして使用する事になるでしょう。様々な作業を行えるようにスペースを確保しておきましょう。
まとめ
今回は、本機があると便利な理由と持っていると便利なアクセサリー、それと使い方について見て参りました。
いかがでしたでしょうか?
本機は様々な用途に使用する事が出来てとても便利です。価格的にもリーズナブルな物もありますので、費用対効果は抜群です。
各種作業の時短にも繋がりますので是非、揃えて頂きたい1台です。
但し、製品選びを間違えると損をしてしまいますので、本記事を参考にしていていただいて、ご自分の用途にあった製品をお選びください。