DIY等の作業時には木くずや埃等のゴミが出ます。そういった時にエンジンブロアを使うと簡単・効率的に掃除する事が可能です。
本機はそれ以外にも案外活躍する場面が多い電動工具です。そこで今回はエンジンブロアの特徴と使い方、注意点等を見ていきます。
是非、最後までご覧ください。
エンジンブロアの特徴
本機はエンジンブロワーとも呼ばれますが、強力な送風機の事です。エンジンを使用し強い風を吹き出す工具で作業中・作業後の清掃や枯葉の収集等に使われます。
土、アスファルト、コンクリート、砂利等、様々な環境下で使う事が可能です。エンジンブロアは数あるブロアの中でも強力なパワーでパワフルな風を吹き出します。
燃料にはガソリンを使いますので、コードは不要です。その為、野外でも使用でき、芝刈り後の枯葉集めや作業場所の清掃にも最適です。
強力な風を利用しゴミや落ち葉を集めたり、散らすなどして目的の場所・物を綺麗にします。
本機は本体に空気を噴出する送風口とその送風口に取り付けるノズル、空気を取り込む吸い込み口、燃料タンク、送風開始時に引くトリガーが付いているシンプル構造となっています。
製品によっては、トリガーを引きっぱなしに出来るロックボタンや風量調整のダイヤルが付いている機種もあります。
長時間の作業になる時はロックボタンが付いていれば手に掛かる負担が多少なりとも小さくなりますし、風量を少なくすれば当然騒音も小さくなります。
環境や目的を考慮して製品選びをしましょう。
エンジンブロアの使い方
ここでは具体的に本機の使い方を見ていきましょう。
ブロアにノズルを取り付ける
使うノズルを選び、送風口に取り付けます。本機を購入するとノズルはそれぞれの用途に複数セットで付属している事が多いです。
燃料を確認する
燃料タンクに燃料が入っているのを確認して、チョークレバーを閉めます。
スターターハンドルを引いてエンジンを始動する
この状態になってトリガーを引けば、ノズルから風が吹き出します。状況に応じてロックボタン、風量調節ダイヤルも活用しましょう。
綺麗にしたい物や場所に対し風を吹き出し掃除します。しかし、風はゴミなどを飛ばすだけなので室内等での使用時には窓を開けておくか、風を弱めにして対応しましょう。
ゴミなどを1箇所に集める時は一方向からのみ進行するように風を送ります。
本機を活用できる場面は意外と多くあります。例えば、木材を切削加工すると、床や天井、物の間に木くずが散らばってしまいます。
この木くずを全てほうき等で掃除するのは容易ではありませんが、本機なら簡単に短時間で終わらせる事が出来ます。
風であれば、手が届かない狭い場所にも送り込めるため、機械の隙間等に入り込んでしまった木くずも簡単に取り除く事が出来ます。
また、芝生の上等、ほうきでは引っかかってしまう等、掃きにくい場所の掃除にも適しています。
その他、洗車後に水滴を吹き飛ばす作業にも利用できます。タオルで拭くより手間はかかりませんし、車を傷つける等と言う事もありません。
尚、ブロアで吹き飛ばす前に、その場所にある物を一か所に集めておきましょう。物があると飛ばしたゴミなどが物の下に挟まって2度手間になってしまいます。
更に、機種によっては、掃除機のようにゴミを吸いこむと言う使い方も出来ます。
通常ノズルを付ける送風口にダストバックを付けて、空気の吸い込み口に吸引用ノズルを装着します。
吹き飛ばす風で散らばったゴミを1ヶ所に集め、集じん機能で吸い込めるので短時間で掃き掃除が終わります。但し、大きなゴミは吸い込めません。
エンジンブロアの用途
主な用途は下記に通りです。
- 道具や工具に付着した木くずやごみの除去
- 駐車場等の床の埃飛ばし
- 自動車洗車後の水飛ばし
- 配管や浄化槽等の清掃
- 落ち葉集め
エンジンブロアのメンテナンス法
本機は刈払機やチェンソーとは違い、作業時に対象物に触れると言う事がありませんので、過負荷や使用法の誤りでの故障は少ない部類の機械です。
しかし、全く故障しないわけでは無く、日常的なメンテナンスを行わなければ故障してしまいます。
機械の使用前や使用後に一手間かけると故障の可能性はかなり下がりますのでお試しください。
エアクリーナーエレメント
エンジンブロアであれば、どのような機種でも必ず、エンジンへのエアの取り込み口にエアクリーナーエレメントと言う空気の濾過フィルターが付いています。
ウレタンや濾紙、不織布等の素材で出来ています。
エンジンは砂やゴミなどの異物を吸い込むと故障の原因となるので、エアクリーナーエレメントはエンジンの内部にゴミが入り込まないようにする大事な物です。
ブロアは使用時に砂や埃を巻き上げるので、密閉性が高いものが使われています。
そのようなエアクリーナーエレメントですが、メンテナンスを怠るとゴミが詰まってしまい、エンジンが本来の性能が発揮出来なくなってしまいます。
理想的な手入れはエアコンプレッサーで内側、外側から軽くエアブローする事ですが、軽く払う程度でもいいので、エレメントのゴミを落としておきましょう。
ブロアファンの吸気口
ブロアは空気を吹き出す事が目的の機械ですが、吹きだす為には、吸い込まなければなりません。
ブロアには必ずファンの吸気口があります。この吸気口がゴミなどで詰まってくると、エンジンに負荷が掛かったり、吹きだす風量等が少なくなってしまいます。
先程のエアクリーナーエレメントとこの吸気口、ここを毎回清掃する事によってエンジンブロアの寿命が延びていきます。
欲を言えば点火プラグや燃料フィルター等の消耗品チェックもした方が良いのですが、先ずは今回の2点をしっかりチェックしていきましょう。
エンジンブロア使用時の注意点
エンジンブロアは正しい使い方で使用すれば、手間が省けて効率よく掃除が出来ます。
但し、空気の吸い込み口に衣服が吸い込まれたり送風口を塞ぐ事の無いよう注意が必要です。
まとめ
今回はエンジンブロアの特徴と使い方、注意点等を見て参りました。いかがでしたでしょうか?
エンジンブロアはDIY等でも、近くにあると木くずが服に付着した場合に使ったり、塗装を乾かしたり、最後には工具に付いた木くずを落とす事も出来ます
1台あると何かと便利なエンジンブロアです。本記事を参考にして検討してみて下さい。