エアナットランナのメリットデメリット

エアナットランナのメリットデメリットを解説

エアナットランナは、自動でナットを締めることができる電動工具です。

ビルなどの鉄骨工事、自動車部品の取り付けといった、組み立ての確実性が求められる場面で活躍します。

この記事では、そんなエアナットランナのメリットとデメリットを解説します。

これからエアナットランナの導入・購入を考えておられる方のお役に立てば幸いです。

エアナットランナのメリット

MERIT

締め付けトルクを一定に保てる

エアナットランナなら、ナットの締め付けトルクを一定に保てます。エアナットランナの個性的な特徴の1つです。

これによりナットの締め付け不良を防ぎ、確実な作業が行なえます。

機種によっては、ワッシャを差し込み忘れたりしているのを自動検知してくれる機能もあります。こうした機能も、締め付けトルクの一定化に大きく貢献します。

よくエアナットランナが使われる現場は、ビル建設などの安全性が求められるところ。ナットの締め付け不良は、大事故を引き起こす恐れがあります。

エアナットランナのトルク管理機能により、こうした大事故を未然に防ぐことができます。

硬いナットも一瞬で締められる

電動モーターでナットを締めるナットランナもありますが、エアナットランナは空気圧を利用してナットを締めます。

これによりナットを一瞬で締められるので、作業スピードが向上します。

それだけでなく、安全性の向上にも繋がります。締め付けが甘くなり、ボルトが緩んでしまうことを防げるからです。

静音性がインパクトレンチよりも高い

エアナットランナに似た道具として、「インパクトレンチ」があります。こちらも、自動でナットを締め付けられる優秀な工具です。

ただし、インパクトレンチは締め付けの際に打撃を加えます。そのため、締め付ける際に「ガガガガ」という打撃音が響き渡ってしまいます。

一方、エアナットランナは打撃を加えずにナットを締めることができます。そのため、発する音も静かです。

具体的に言うと、エアナットランナ使用時の音量は60db前後と言われています。この音量は、日常会話や走行中の自動車内の程度。

そのため、夜間や住宅街での作業など、騒音が気になる場所でも安心して使用することができます。

エアナットランナのデメリット

DEMERIT

高価である

エアナットランナは高価です。安いものでも10万円は優に超え、物によっては50万程度のものさえあります。

欲しいからと言っても、なかなか安易に手を出すことはできません。

しかし、安全性や作業効率の担保には必要な投資だと捉えることもできます。ミスが命取りになる現場で使用するなら、なおのこと重要な投資となるでしょう。

本体が大きく、狭い場所の作業には向かない

個体差はありますが、エアナットランナのサイズはあまりコンパクトではありません。

ビル建設など大きな現場で使用されることが多く、細かい場所での作業には適していないのが現状です。

細かな場所でナットを締めたい場合は、前述の「インパクトレンチ」のような他の工具を使用する必要があります。

まとめ

エアナットランナは、ナットの締め付けトルクを一定に保つことができる工具です。この特徴により、現場でのナットの締め損ないを防ぐことができます。

また、圧縮空気のパワーを利用したパワフルな締め付けも実現できます。

それに加えて、静音性も確保されています。値段が高い、コンパクトではないといったデメリットもあります。

しかし、工具はみな適材適所。エアナットランナは、本当に必要とされる場所で遺憾なくメリットを発揮できる工具です。

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