充電アングルインパクトレンチって何?使い方を徹底解説

充電アングルインパクトレンチって何?使い方を徹底解説

充電アングルインパクトレンチは普通の電動工具が使えない狭い場所のボルトの締め作業、緩め作業が容易にできる特化した工具です。

狭い場所の締め作業や緩め作業をハンドツールでやると大変な労力と時間がかかります。

作業効率を落とさずに、狭い場所の締め作業ができる充電アングルインパクトレンチの説明と使い方をご紹介します。

充電アングルインパクトレンチって何?

IR(インガソール・ランド) 1/2インチ 充電アングルインパクトレンチ(20V) W5350K22JP
引用:Amazon

従来のインパクトレンチは、ボルトやナットに対して真っすぐ工具をあてて締め作業をします。

しかし、アングルインパクトレンチは工具の先が90度に曲がっているタイプ、または首振りができる構造のインパクトレンチで、角度をつけた状態で締め作業や緩め作業ができます。

充電アングルインパクトレンチの使い方

耕運機

独特な形をした充電アングルインパクトレンチが役立つ使い方は、他の充電インパクトレンチより限定されています。

しかし、その限定された作業では他の工具より効率的に作業を進めることができるでしょう。

メガネレンチの電動版

充電アングルインパクトレンチはボルトに対して、工具を直角にして締め作業をします。使い方はメガネレンチやラチェットと同じような作業感覚と言えます。

狭い場所のボルトやナットの締め作業、緩め作業

例えば配管工事で、パイプは壁際や天井板のそばに固定される場合が多く、他のパイプが邪魔をして、工具を入れるスペースがない場合があります。

こういった作業で充電アングルインパクトレンチは有効に使えます。

トラクターや耕うん機に付いている爪など空間が狭い場所でボルトの締め作業や緩め作業をするときにも効率的に作業ができます。

直角に付いているボルトやネジの締め、緩め作業

充電アングルインパクトレンチの出番が多いのは、車のエンジンルームだと言えるでしょう。広さが限定されており、作業する人から見るとボルトが直角に位置することが多いと思います。

そしてボルト1本締めようとすると、いろいろなエンジンパーツが邪魔をして、効率的に作業ができません。

充電アングルインパクトレンチは90度に曲がったヘッドがあるため、ボルトやナットに対して横から真っすぐビットをあてて作業ができます。

奥まったボルトを一定のトルクで締めつけができる

奥まった箇所のネジやボルトはハンドツールで締め作業をすると、締め付けトルクが手の感覚になってしまいます。

そういった作業で充電アングルインパクトレンチは一定のトルクで均一にトルクをかけることができます。 

充電アングルインパクトレンチのメリットデメリットを徹底解説

メリットデメリット

使い方が特化している「充電アングルインパクトレンチ」のメリット、デメリットについて説明します。

メリット

他の工具ではできない作業を充電アングルインパクトレンチは簡単にやってくれます。そのメリットをご紹介します。

バッテリーでコードレス

充電アングルインパクトレンチを使う作業に耕うん機の爪の交換があります。農機具に関する作業をするとき、電源の確保されたガレージとは限りません。

畑のど真ん中、軽トラックの荷台、農道の傍らのような場所でも充電アングルインパクトレンチは作業ができます。

予備の充電インパクトレンチとしても使用可能

充電アングルインパクトレンチは締め付けトルクや回転数が充電インパクトレンチよりも劣ります。しかし、充電インパクトレンチの代わりとして締め作業は可能です。

締め付けトルクもPanasonicの充電アングルインパクトレンチは最大80N(ニュートン)、モノタロウで取り扱いがあるSHINANOの角コードレスアングルインパクトレンチの最大締め付けトルクは260N。

十分に締め付けができて、代用ができます。

斜め締めの防止

通常のインパクトレンチが入らない狭い場所で、工具をしっかりとあてずに締め作業をすると、ねじ穴に対してボルトやネジが斜めに入ってしまうことがあります。

斜め締めしたボルトやネジはネジ穴を潰し、トラブルの原因にもなります。充電アングルインパクトレンチでしっかりと工具をあてて、締め作業をすればボルトの斜め締めも防止ができます。

DIYなど家具製作で使用可能

DIYでイスや机、食器棚など本格的な家具を作るときに、充電アングルインパクトレンチがあるとプロでなくても、作業が均一にできます。

特にイスの座る板(座板)の固定やもたれる背板を固定する作業、食器棚の棚奥の締め付け作業で充電アングルインパクトレンチは役立ちます。

デメリット

「充電アングルインパクトレンチ」は使い方が特化されているため、デメリットも独特なものがあります。

利用頻度が少ない

充電アングルインパクトレンチは特化した工具のため、作業全体ではあまり使わないと言えるでしょう。

作業スピードは従来の充電インパクトレンチのほうが早いため、普通のインパクトレンチで作業できる現場では出番がない場合もあります。 

締める力が弱い

充電アングルインパクトレンチの最大締め付けトルクは高くありません。理由としては高いトルクが必要なボルトやナットを締めるための工具ではないからです。

あくまで奥まった箇所のボルトを締める工具のため、最大締め付けトルクが高い工具は少ないです。 

モデルの数が少ない

使い方が限定される充電アングルインパクトレンチは工具メーカーによっては製品としてラインナップしていない企業があります。

マキタでは充電アングルインパクトドライバーや充電アングルドリルは販売しています。しかし、充電アングルインパクトレンチは取り扱いがありません。

まとめ

普通の電動工具では入らない隙間にあるボルトの締め作業、緩め作業に特化した充電アングルインパクトレンチ。

使う場面が限られている反面、狭くて普通の工具が使えない現場では重宝する工具です。

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