DIYや店舗のPOP、結婚式のラブオブジェ等、発泡スチロールやスチレンボードで加工する事がある方は多いのではないでしょうか。
そのような発泡スチロールを加工する際に欠かす事が出来ないアイテムが発泡スチロールカッターです。
今回はそんな発泡スチロールカッターのタイプ別のメリットとデメリットに加え、発泡スチロールカッターの選び方も見ていきます。
是非、最後までご覧ください。
発泡スチロールカッターのメリット・デメリット
発砲スチロールカッターには様々なメリットがありますが、まずは発砲スチロールカッター全体のメリットを見ていきましょう。
- 完成品の見映えが良く、滑らかで綺麗な断面に仕上がります。
- どのタイプの発砲スチロールカッターを使用しても切断カスがそれ程出ません。
〇 発熱タイプのメリット
続いては発熱タイプ全体のメリットを見ていきます。
- 熱で溶かして切るため、切り口が非常に綺麗です。
- 曲線のカットも自在に出来るので、正確で綺麗にカットしたい時にも役立ちます。
✖ 発熱タイプのデメリット
発熱タイプにも勿論デメリットがあります。
- 溶かしながら切断していく為、多少の臭いが発生しますので長時間の作業になる時は換気が必要になります。
- 使用後すぐは本体に熱を持っていますので、収納時に思わぬ火傷等のリスクがあります。
〇 アーチ式のメリット
アーチ式のメリットは以下の通りです。
- カットするだけでは無く、曲線を切ったりアルファベットを切り抜いたり、形作りしながらのカットが出来ます。
- 軽い力で楽にカットする事が出来、切り口が非常に滑らかです。
✖ アーチ式のデメリット
アーチ式のデメリット下記の通りです。
- 繊細な作業を行うのにはあまり向いていません。
〇 ペンタイプのメリット
続いてはペンタイプのメリットを見ていきましょう。
- ペンタイプなので、発泡スチロールに絵を描く事等が可能です。
- 発泡スチロールを使った造形にも適しています。
- 切りたい部分をなぞるだけで簡単にカット出来ます。
- 繊細な作業を得意としています。
- 小回りが利くので、彫刻のようなカットしたい場合や、文字を切り抜いたり円形のカット等の加工に向いています。
- 穴を開ける作業には打ってつけです。
- フォルムを切り出すのも得意です。
✖ ペンタイプのデメリット
続いてはペンタイプのデメリットです。
- 直線をざっと切るような大きな作業は苦手です。
〇 卓上タイプのメリット
卓上タイプのメリットは下記の通りです。
- 本格的で正確な作業が可能です。
- 初心者でも繊細で確実なカットが可能です。
- このタイプの場合は素材の方を動かしカットしますが、素材を動かす事は、安定したカットに繋がります。
✖ 卓上タイプのデメリット
卓上タイプのデメリットは次の通りです。
- 据え置いて使うタイプと言う事もあり、高価な物が多くなっています。
〇 刃物タイプのメリット
続いては刃物タイプのメリットを見ていきます。
- 普通のカッターのように使用出来、直線切りで威力を発揮します。
- 電源の無い場所でも使用できるので、屋外での作業にも向いています。
- 刃渡りが長めなので、サイズを問わずにカットできます。
- 同様に刃渡りが長いので、ブロックタイプの大きな発泡スチロールもカット出来ます。
- 刃物によって切る割には、専用の道具と言う事もあり、切りカスが出にくくなっています。
- 特殊加工された刃を実装しているので熱の力が無くても、綺麗に切断する事が可能です。
- 直線を切るにはもってこいの特徴を持っています。
✖ 発熱タイプのデメリット
続いて発熱タイプのデメリットです。
- 発熱タイプと比較すると、どうしても切断面がガサガサになり、切りカスも多少出てしまいます。
〇 電源式のメリット
続いては動力タイプ別に見てみましょう。まずは電源式のメリットです。電源さえあればどこでも使用出来ますし、電池切れの心配もありません。
- 電源さえあればどこでも使用出来ますし、電池切れの心配もありません。
- 出力パワーが強く、200℃以上の高温で、素早く確実に切断する事が出来ます。
- 温度調整機能付きのモデルもあり、素材の厚みや材質に合わせた繊細な切断も出来ます。
✖ 電源式のデメリット
- コンセントのある場所でしか使用できません。使える場所にはある程度限りがあります。
〇 スイッチ式のメリット
- スイッチから手を離した状態でも作業が出来ます。
✖ スイッチ式のデメリット
- スイッチをOFFにしない限り発熱し続けます。スイッチをOFFにするのを忘れると火傷や火災のリスクがあります。
発砲スチロールカッターの選び方
各タイプのメリット・デメリットを理解したところで、発砲スチロールカッターの基本的な選び方を見ていきましょう。
発熱方式で選ぶ
一般的に主流になっているニクロム線を加熱してカットするタイプの発砲スチロールカッターの発熱方式は電源式(コンセントからの電気供給)と電池式があります。
電源式であれば、電源があればどこでも使用する事が出来ますし、電池が切れてしまうと言う事もありません。
また、電池式であればポータブルなので、屋外での作業等、場所を問わずどこででも使え、小回りがききますが、電池交換の必要があります。
温度は100℃~200℃位でカット部分が高熱になるほど電池の消耗も激しくなりランニングコストがかかります。
細かい文字を切り抜いたり、複雑なデザインにも対応できます。
子供の工作や屋外での農作業や清掃、アウトドア等用途に向いていますし、臭いが気になるから屋外で作業すると言った場合にも、電池式であれば対応できます。
電源式と電池式を比較すると、電源式の方がサイズが大きくてパワーも強力です。200℃以上の高温で素早く確実にカットできる商品が揃っています。
電池式は電源式と比べると、電気容量が少なくなります。
大きい発砲スチロールや厚みのある発砲スチロールをカットする時、DIYの高精度の加工をする際には電源式がおすすめです。
また、たくさんの量をカットする場合や硬めの発泡スチロールをカットする場合も電源式がおすすめです。
温度調整機能付きのモデルを選択すれば、素材の厚みや材質を考慮した繊細なカットをする事も可能です。
タイプから選ぶ
アーチ式
発熱タイプで一番スタンダードなタイプがこのアーチ式です。アーチ型の金具にニクロム線を貼った物です。
ニクロム線を発熱させ、熱の力で発泡スチロールの表面を溶かしてカットします。
力を入れる必要が無く、切り口が非常に滑らかです。
ニクロム線の長さは10~30cmまで様々あり、長い物ほどカット出来る発泡スチロールの厚さが増します。
幅広い用途に対応できるものをお探しであれば、出来るだけニクロム線が長いモデルがおすすめです。
但し、反面、消費電力や本体のサイズ、重量が増えますので用途とバランスで選びましょう。
ペンタイプ
ペンタイプはペンのように持って使います。グリップの先に細長い発熱体が付いており熱の力を使いカットします。
原理はアーチ式と同様です。ペン先を発砲スチロールに当てて、切りたい形になぞるだけで簡単に切断出来るので、工作用におすすめです。
小回りが利くので、発泡スチロールに絵を描いたり、彫刻のようにカットしたい場合や文字の切り抜き、円形にカットする等、細かい加工にも向いています。
穴あけや透かし彫り、立体造形等をされる方におすすめです。
卓上タイプ
卓上タイプは台の上に発砲スチロールを置き、素材を動かしてカットします。長時間に渡る作業でも安定して使う事が出来ます。
卓上タイプにはガイドが付いている機種が多いので、初心者でも繊細で正確なパーツを切り出す事が可能です。
温度調整機能付きの機種や垂直切り対応の機種もあり高精度のカットをしたい方におすすめです。
刃物タイプ
刃物タイプは、ナイフと同じような形状の発砲スチロールカッターです。電源は使わず手動でカットします。電源の有無は関係ないので、屋外での作業にも適しています。
このタイプは刃が長めなので、サイズを問わずカットする事が出来ます。
厚みのある物や大きな発泡スチロールをカットする場合におすすめです。
但し、発熱タイプと比べると、切り口は粗く、切りくずも多少は出てしまいます。
スイッチタイプで選ぶ
スイッチ式
スイッチ式は電源ボタンを押し、ONとOFFの切り替えを行います。スイッチから手を離した状態でも作業する事が可能ですので、手元を気にしないで作業に集中できます。
長時間かかる作業を行う時、大きいサイズの物をカットする時、作業に集中したい時に適しています。
この形式は電源をOFFにするまで、発熱を続ける為、作業後は必ず電源が切れている事を確認してから席を外しましょう。
プッシュ式
スイッチを押した状態でしか通電しませんので、電源を切り忘れるような事がありませんので、安心して使う事が出来ます。何らかの事故を招いてしまう恐れもありません。
但し、使用している間は常時スイッチを押していなければなりませんので、手が疲れてしまう可能性があり、長時間の作業には不向きです。
小さいものを加工する時や子供の工作用におすすめです。
まとめ
今回は発泡スチロールカッターのタイプ別のメリットとデメリットに加え、発泡スチロールカッターの選び方を見て参りました。いかがでしたでしょうか?
発砲スチロールカッターを購入の際は用途によって選びましょう。
また、発砲スチロールカッターはカットできる厚みがそれぞれ違いますので、カットしたい発泡スチロールも厚みも考慮してください。