ケーブルカッターは、電線を切断するための工具です。電気工事の現場からDIYまで、幅広く用いられています。
この記事ではケーブルカッターの特徴や、ケーブルカッターを使うメリット・デメリットについて解説します。
自分に合ったケーブルカッターを探すために、ぜひ参考にしていただければと思います。
ケーブルカッターの特徴
ケーブルカッターには、大きく分けて4つのタイプがあります。
ハンディ式
一番手軽なハンディ式は、ペンチやニッパーと似ているコンパクトなタイプ。細い電線を、片手で簡単に切ることができます。ホームセンターや100均で、手軽に購入することができます。
ラチェット式
太い電線の中には何本もの芯が通っていて、切断するにはかなりの力が必要です。
ラチェット式のケーブルカッターは「ラチェット機構」と呼ばれる歯車の力で、少しずつ刃先を食い込ませて切断します。そのため大きな力が必要ありません。
さらに、大きく持ち手を広げる必要もありません。作業エリアが狭い場合にも、このラチェット式が活躍します。
電動式
太い電線を一気に切断するなら、電動式のケーブルカッターがおすすめです。力をかけず、素早い作業ができます。もちろん、断面の仕上がりもきれいです。
こちらは、おもに電気工事のプロに愛用されています。高額なものが多いですが、頻繁に太い電線を切ることがあるなら、電動式を選ぶ価値があります。
油圧式
油圧式のケーブルカッターなら、太い電線をひとまとめに切ることができます。
油圧式のケーブルカッターは電動式と同じく、電気工事の現場でよく用いられます。両者は用途も似ていますが、油圧式の場合はバッテリー切れを気にせず作業することができるというメリットがあります。
ケーブルカッターのメリット
電線をただ切るだけなら、ニッパーなど他の工具でも可能です。しかし、その場合は電線の切断面が潰れてしまいます。
ケーブルカッターを使えば、電線の断面を潰さずに仕上げることができます。電線の機能を保てるだけでなく、次の作業工程へとスムーズに移ることができます。
また、ケーブルカッターの刃先は、電線を包み込んで刃がスムーズに入るように設計されています。そのため、余分な力をかけずにサクッと切断することができます。
ケーブルカッターのデメリット
ラチェット式のケーブルカッターは、何度もハンドルを動かして電線を切断します。そのため、太い電線を切断する際にはかなり疲れます。
たくさん電線を切断する際は、電動式または油圧式を持っておくとよいでしょう。
また、電動式のケーブルカッターは突然電池切れを起こす場合があります。この点に関しては、充電パックの予備を用意しておけば問題ありません。
まとめ
ケーブルカッターにも様々な種類があります。自分の作業環境に適したタイプを選ぶことが必要です。
ケーブルカッターのメリットとして、電線の切り口をきれいに保ち、電線の機能を損なわないことが挙げられます。また、余分な力をかけずにサクッと切ることもできます。
ケーブルカッターの種類によっては、デメリットもあります。しかし電線を切ることに関しては、ケーブルカッターは他の工具よりはるかに勝っています。
電気関係の仕事やDIYをする予定があるなら、ケーブルカッターは必須の工具と言えるでしょう。