全ネジカッターの特徴とメリットデメリット

全ネジカッターの特徴とメリットデメリット

今回の悩み人

『寸切りボルトの余分な所をカットしたいな。切断する工具が欲しいけど何で切ればいいかな…。

チップソーだとカット面が鋭利になって切り口で怪我をした人も居るし、うーん。。。』

今回の記事を読むとこんなことが分かります。

  • 全ネジカッターとはこんな工具
  • 全ネジカッターの良い点、気になる点

電気工事、設備工事などでよく使われる『全ネジ』。

現場によっては呼び方が変わり『長ねじボルト』や『スンギリ』などと呼ばれる事もあります。(ややこしくなるので以降 全ネジ と記載。)

この全ネジは一般的なネジとは用途が少し違い、『使用直前にならないとネジの長さを決定できない場合』や『ネジ頭部があると不都合が生じる場合』などの場面で使用されます。

つまりどこかでカットする必要があるのです。

今回は全ネジを綺麗に素早くカット可能な全ネジカッターの特徴とメリット/デメリットを詳しくご紹介します。購入の参考になれば幸いです。

全ネジカッターの特徴って?

特徴という文字を紹介する作業服の男性

そもそも全ネジカッターとはどんなものを指すのでしょうか。読んで字の通り、全ネジ専用の切断工具なのです。

不思議なことにカッター本体の名称だけはどのメーカーさんも『全ネジカッター』で統一されております。(どうしてネジだけはたくさんの呼び名があるのでしょうか…)

素早く綺麗に全ネジをカットできるこのカッターは全ネジを多用する現場には必須で欠かせません。では具体的な特徴を解説していきます。

素早く全ネジを切断できる

全ネジカッターは他の工具よりも素早く全ネジを切断することに特化しており全ネジを多用する現場には絶対に必要です。

他の工具(丸ノコやチップソーなど)でも全ネジをカットすることは可能なのですが、正確にカットできなかったりバリが残るため後処理に余計な時間が掛かるなどの問題が生じるので推奨されていません。

思わぬ怪我のリスクも増加するため、全ネジカッターを使用しましょう。

充電式なので気軽に持ち運べる

電気工事や配管工事のいずれにしても作業場は狭かったり上を向いて施工することが多くなります。

そうなるとまず問題になるのが電動工具に付いてくるケーブルの取り回しです。

ですがほとんどの機種がバッテリー充電式のワイヤレスタイプなので予備バッテリーとセットで持ち歩けば基本的にどこでも使用できます。

上向き/平行/床面での作業に対応

天井から伸びている全ネジを切断したり、床において安定させてから切断したり作業する場所を選ばず使用することが可能です。

電気工事や天井配管工事などは高いところで作業する事が多くなります。

そのため全ネジをカットしたいとき、いちいち高所から降りてカットしてまた登って…などと言っているうちに日が暮れてしまいます。

つまり少しくらい不自由な場所や体制での使用もこなせるということです。

比較的音を立てず静かにカットできる

全ネジカッター以外の工具でネジを切断すると火花を散らしながら大きな音が響きますがさすがの専用工具、比較的静かに作業することが可能です。

現場での作業に慣れた熟練の方ならさほど気にならないとは思いますが、一般的な用途の場合は静かに越した事はありません。

著者も砥石系のカッターで強引にボルトを切断した経験があるのですがとてもうるさく、独特の臭いが漂い鉄カスが飛び散ったり苦い経験があります。

全ネジカッターのメリット/デメリットとは?

メリットデメリットの張り紙

ここからは当工具のメリットとデメリットを何点かご紹介します。ご自身の用途に合っているのか不要なのかじっくり検討してみましょう。

メリット① 作業効率の向上

現場の作業において大切なのはスピード感ですが、次々と工程を進めていかないと業務が滞り次に予定している作業や業者にも迷惑をかけてしまいます。

工具をひとつ導入するだけで作業に掛かる時間を削減できるのはとても良い点だと思います。

メリット② 専用工具なので長く愛用できる

一台で何役もこなせる万能なマルチ電動ドライバーなども魅力的で便利です。

しかし万能ゆえに『この工具じゃないと絶対にダメ』『替えが効かない』とはなりにくく、気づいたらレギュラー工具から2軍に降格していた。なんて事は割とあるかと思います。

全ネジカッターは全ネジを効率良くカットすることに特化している専用工具なので、よほどの環境変化や心変わりが無い限り長く使用できる工具です。

デメリット① 値段が高いものが多い

これは専用工具の宿命かもしれませんが他の工具と比べると高額なものが多い印象です。

相場は安いもので50,000円~、高いものだと100,000円~です。

切断スピードや後処理などの利便性向上を考えると妥当と考えるべきか高いと思うか、個人の意見が分かれそうです。

デメリット② 全ネジ以外の切断ができない

それも専用工具の欠点ですがこのカッターで全ネジ以外の物を切ることができません。

企業努力の結晶である専用工具にこんなことを言うのは無粋ではありますが、もう少しお求めやすくなる事を願います。

まとめ

専用工具である全ネジカッターは気軽に導入する価格ではありませんがそれに見合った価値があり費用対効果はとても高いと言えます。

軽量タイプや複数のボルト(ステンレスM12)に対応しているモデル、同メーカーのバッテリーが使い回せるものなどが発売されているので気になった方はチェックしてみてはいかがでしょうか。

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