エンジンドリルのメリットデメリットを解説

エンジンドリルのメリットデメリットを解説

*今回の悩み人*

『エンジンドリルを導入することで、穴掘り作業がとっても楽になるし他の作業にも汎用性があって超便利ってオススメされたけど本当?導入する上でのメリットとデメリットをしっかり把握してから買いたい!』

今回の記事を読むとこんなことが分かります。

  • エンジンドリルとは?基本的な基礎知識あれこれ
  • エンジンドリルの具体的なメリットとデメリットについて

エンジンドリルを導入すれば穴掘り作業の効率が大きく上がるだけでなく、身体的負担も大きく軽減するのでとても費用対効果の高い機械であります。

しかし導入するにあたって本当に良いことばかりなのかどうか、分からないので導入を躊躇ってしまう方や見送ってしまう方も多いかと思います。

今回はそんなエンジンドリルについてのメリットとデメリットを詳しくご紹介するので、この記事を読んで導入の参考になれば幸いです。

そもそもエンジンドリルってなんですか?

ゼノア オーガ AGZ5010EZ
引用:Amazon

ここでは初心者に向けたエンジンドリルの基本的な特徴を簡単にご紹介します。

基礎は知っているから早くメリットデメリットを教えて!という方は次の項目にスキップしてくださいね。

特徴① 電源不要で使用でき、ランニングコストが良い

エンジンドリルは2サイクルエンジンを搭載しているため、コストパフォーマンスが良いという特徴があります。

そして電動ではなくエンジン駆動なので電源が不要であり、ガソリンエンジンオイルがあればどこでも使用することが出来ます。

2サイクルエンジンは、本体の燃料タンクに潤滑油混合ガソリンを注入することで動作するため燃料コストを削減することが出来ます。

MEMO

エンジンドリルは2サイクルのガソリンエンジンを搭載しているので、燃料は潤滑油混合ガソリンとなります。
 
ガソリンエンジンオイルの混合比率は 25:1 となります。

注意
※2サイクルエンジンに4サイクルオイルを注入してしまうとエンジン内部の損傷と寿命が大きく消耗してしまうので注意しましょう。

特徴② 農業やDIY、建築現場など幅広く活用できる

ビニールハウスを建てる際には、骨組みの基礎となるアーチパイプや直管パイプ用の穴をたくさん掘らなければいけないのですが、この差し込み穴を簡単に量産することが可能です。

建築現場では基礎工事の床掘りなどに使用することで、コンクリートを流し込むための穴を掘る作業を効率よく進めることが可能です。

DIY作業の例としては、柵を立てる際の下穴を開けたり肥料を混ぜ合わせる時にも活用できます。

この他の便利な使い方は下記の通りです。

  • 植樹・植林、施肥などの下穴掘り
  • 垂直穴・斜め穴・横穴などの様々な角度の穴掘り
  • 土木用の杭や支柱の埋設
  • 電気柵の設置
  • 枝受け支柱の設置
  • 果樹や樹木への追肥
  • 地盤調査や地質調査
  • プランターボックスの耕作
  • 種子、肥料の混合…など

他にもアイデア次第で色々なことに使用することが出来ますが、井戸掘りや深掘りをする際は必ず地質調査をしてから行いましょう。

知っておきたい!ここがポイント

Q、エンジンタイプと充電タイプ?

エンジンドリルは2つのタイプに分類され、それぞれ仕様や特徴が違うのでご自身の用途にあったものを選びましょう。

具体的な違いは下記の通りです。

名称主な用途と特徴
エンジンタイプエンジンオーガ、アースオーガとも呼ばれ硬い地面も楽々掘る事ができ、50〜73mlクラスの強力なエンジンを搭載。本体重量が重く長時間使用すると身体に負担が掛かるので注意。(平均的な重さは10kg)
充電式タイプエンジン式に比べると騒音や排気ガスが出ない特徴がある。軽量であるが、その分パワー不足になりやすくバッテリー残量にも注意が必要。(主にマキタ製品。発売直後は数カ月の納品待ち状態が続いた。)

具体的なメリット・デメリットを解説!

good bad

ここからはエンジンドリルのメリット・デメリットを解説していきたいと思います。まずは一覧にするとこんな感じです。

メリット
  • 強力なエンジンと多彩なビット
  • ランニングコストが良く燃料代も節約できる
  • シンプル機構で扱いやすい
  • 植樹も得意なので環境改善に期待されている
デメリット
  • 重量が重いので長時間の作業には向かない
  • 排気ガスに加え騒音が出てしまう

◯メリット1 強力なエンジンと多彩なビット

エンジンドリルに搭載されているエンジンは50〜73mlクラスの強力なエンジンを搭載しているので、硬い地面への穴あけも楽々こなすことが出来ます。

ドリルビットは螺旋状の金属で出来ており、基本的な全長は約800mm(有効部位は550mm)で、穿孔径(せんこうけい)は各メーカーのビットによって異なりますがφ60〜300mmが一般的です。

そのほかドリルビットの長さを延長することができるアタッチメントや木材に穴を開けられるアダプターも用意されており、汎用性の高さが伺えます。

※木材加工はあくまでおまけ程度の機能として留めておきましょう。

◯メリット2 ランニングコストが良く燃料代も節約できる

2サイクルエンジンは混合ガソリンを使用することで動作する構造になっており、混合ガソリンの優れた点は①自作できる、②燃料コストを安く抑えることができるというメリットが挙げられます。

仮に2サイクル用オイルが約700円/Lの場合、

  • レギュラーガソリン…平均約150円/L(フルサービスGS)
  • 混合ガソリン…平均約1200円/4L(25:1も50:1も、差額はほとんど誤差範囲)

仮に50L分の混合ガソリンを用意すると…?

自分で作った場合混合ガソリンを買った場合
150円×50L=7500円
2サイクル用オイル=700円
合計=8200円
(50L÷4L)×1200円
合計=15000円

このように、自作すると6800円も安くなるのです。一度の作業で使用する分だけ作ることが出来るため無駄にもなりません。

ドリルビット(刃部分)も剛性が高く、頻繁に買い換える必要がないためトータルコストも安く抑えることが出来ます。

◯メリット3 シンプル機構で扱いやすい

エンジンドリルは他の工具に比べ操作がシンプルで扱いやすい部類と言えます。

エンジンの始動は機種によって多少違いがありますが、何度か使って慣れてしまえば問題ありませんし、ボタン操作だけのエンジンスターター機能も付加されているので簡単始動が可能です。

肝心の作業自体も、ドリルビットを地面に向けてエンジンを回転させハンドルを押し込んで地面を掘り進めるだけなので簡単に穴を掘ることが出来ます。

また燃料タンクも本体上部や側面など、わかりやすくアクセスしやすい場所に配置されているため、苦労せず給油することが出来ます。

◯メリット4 植樹も得意なので環境改善に期待されている

 
工具や機械と聞くと主に建築現場で使用するイメージがありますが、エンジンドリルは植樹をはじめ樹木への追肥などの森林環境保全にも活用されています。

最近は地球温暖化が問題視されており、特にエンジン系の機械は環境破壊を助長していると非難されがちですが、植樹を効率よく行えるという点が評価されております。

最近では環境に優しい電動アースオーガードリルも発売し、今後のエンジン機器と自然との共存方法に一石を投じるような、重要な役割を担う存在だと期待されています。

×デメリット1  重量が重いので長時間の作業には向かない

採掘パワーと本体重量は比例しているため、採掘パワーが強力になればその分エンジンドリルも重くなってしまいます。

軽量タイプは5kg〜なのですがその分パワーが落ちてしまうため、今後の改良に期待したいところであります。

そしてエンジンの構造により2時間以上の連続使用は控えるよう各メーカーが注意を促しているので、休憩を挟みつつ作業をしましょう。

作業用の肩掛けベルトやストラップを本体につけて作業をすると肉体的負担が軽減されるのでそちらの導入もオススメです。

×デメリット2 排気ガスに加え騒音が出てしまう

エンジンを動かすとどうしても排気ガスが出てしまいます。

以前に比べオイルやガソリンの質も上がったので排気ガスの質自体もマシにはなりましたが、全くの無害かと言われれば返答に詰まってしまいます。

騒音に関しても、静音声を重視しすぎるとパワー不足に陥ることがあるのでハイパワータイプを使う、排気ガス排出量も増える、といったマイナスのループが巡ってしまいます。

機械を使わないことが何よりの環境保全かもしれませんが、より環境に優しい構造のエンジンや混合燃料が開発されることを願うばかりです。

まとめ

今回はエンジンドリルの基本的な情報や特徴、そしてメリットとデメリットを詳しく解説しました。

エンジンドリルがあれば硬くて穴が掘りにくいような土壌にも簡単に穴を開けることが可能です。

また様々な活用法があり、一度使用したっきりで物置の肥やしになるようなものではなく、非常に高い汎用性が導入のしやすさを後押ししてくれるような工具であると言えます。

このコロナ禍においてDIYや家庭菜園を始める人がたくさん増えたので、この機会に導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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