オイルを使用しない家庭用のエアコンプレッサーはDIYの道具として便利との評判で高い人気があります。エアツールと言う器具を組み合わせる事により、様々な使用法があります。
しかし、工場用からDIY用まで様々な機種があり、それぞれの特徴や使用法などがよくわからない方が多いようです。
そこで今回はエアコンプレッサーの使い方や特徴、構造、本機で出来る事等を見ていきます。是非、最後までご覧ください。
エアコンプレッサーとは
エアコンプレッサーと言うと空気を吹き出すと言う事で車のタイヤの空気入れと思われている方がかなりいるようです。
実際にタイヤに空気を入れる事は勿論可能です。ですが、それだけではありません。
エアツールと呼ばれる器具を取り付けると、タイヤのボルトを締める事が出来ますし、釘を打ち込んだり、塗装も出来ます。
直訳すると「空気圧縮機」です。空気を押し固め、高い圧力で吐出する事により様々な機械の動力の元となります。エアツールは電動工具と比べてパワーがあります。
本機の構造
簡単に言ってしまうとエンジンが付いたタンクです。このタンクと言うのは押し固めた空気を溜めるためのものです。このタンク内の最高圧力は、一般的には0.78MPaです。
圧縮された空気は、戻ろうと強い力が発生します。この力を理由する事によって本機の先端部分から勢いよく空気が吐き出される訳です。これが本機の構造です。
エアコンプレッサーの使い方
エアツール装着
本機を作動させる前に、まずはエアツールを装着します。各種あるエアツールの中から用途にあった物を選び、本機に装着します。
作動
次に本機の電源を入れて、エンジンを作動します。圧力計を確認しながら、決まった圧力まで空気圧を上げていきます。
使用開始
本機のタンクに溜める空気圧が定められた圧力に達したら、自動でエンジンが停止します。常時圧力計を見ている必要はありません。
エンジンが停止すると言う事は十分な空気圧になっていると言う事なので使用する事が可能です。空気圧の力でエアツールを動かし、作業をしていきましょう。
再度エンジン停止
本機を使用していくと、タンク内の押し固められた空気が無くなってきます。再度空気圧を上げる必要があります。
先程決まった空気圧まで上がるとエンジンが止まるとお話ししました。同様に決まった空気圧まで下がると、エンジンが再び自動で作動し空気圧を上げてくれます。
これの繰り返しで本機を使用します。
使用上の注意点
空気を圧縮する事による熱の発生
ポンプ内には空気中の各分子が沢山存在しています。ポンプを押し下げると内部の空間が縮まり、分子がポンプ内の壁やピストンにぶつかる頻度が増え、壁は反動で受ける力が増えます。
空気を圧縮する事による水の発生
本機を使用するとタンク内に水が溜まっていきます。この水を処理しないと、釘打ち機の内部に水が流れ故障の原因となります。
空気中には湿気が含まれています。本機は空気を溜めて数倍まで圧縮するので、圧縮した空気の中には多くの水分が含まれています。
空気中に含む事の出来る水蒸気の量には限界があります。但し高温では多量の水蒸気が出来、低温になるほど少ない水蒸気しか含む事が出来ません。
押し固められる際に体積変化があり、その飽和と配管の途中での温度低下による飽和で、水蒸気が水になり本機のタンクに溜まります。
溜まった水により、タンクの容積を減少させ、タンクの腐食や釘打ち機内部に水が入り込み故障の原因になる事もあります。
作業が終わりましたら、本機のドレンバルブを開放し、上記のトラブルを防止しましょう。
また、釘打ち機内部に水が入り込むのを軽減する為に以下の対応策が有効です。
- 本機を出来るだけ気温の低いところに設置する
- 補助タンクを本機と釘打ち機の間に使用する
- 釘打ち機と本機の間にエアセットを使用する
吸い込みフィルターのチェック
コンプレッサーは空気を吸い込み圧縮しています。
工場内等の汚れた空気の場所では大気中に存在するゴミも吸い込んでしまいますので「吸い込みフィルター」の汚れ具合を半年に1回程度定期的にチェックしましょう。
本機で出来る事
- 建築現場での釘打ちの作業
ネイラーを使用し、木に釘やステーブルを打ち込む事が出来ます。 - エアダスターで埃やごみを吹き飛ばす清掃作業
- タイヤやゴムボート、浮き輪、ボールなどへの空気入れ
海の家などで見かけます。タイヤチャック等を使用します。インパクトレンチを使用し効率よく作業する事が可能です。 - インパクトレンチでの車のタイヤ交換
- スプレーガンでの塗装作業
スプレーガンを使用し一定量の塗料を均一に吹き付ける事が可能です。非常に綺麗に仕上がります。
まとめ
今回はエアコンプレッサーの使い方や特徴、構造、本機で出来る事等を見て参りました。
いかがでしたでしょうか?
エアツールを使用すればいろいろな用途に使用できます。電動工具と比較し安全で強力な上、空気入れとしても使用可能です。
頻繁にDIYをする方には是非とも欲しい道具です。しかし、用途をよく考えてから購入する事が必要です。
使い勝手やコストパフォーマンス等を踏まえて十分に検討し納得して購入しましょう。