振動ドリル。名前がいかついですが、いったいどんなドリルなのでしょうか。
実は、建築現場や、土木の現場で使用される、工具なのです。職人さんが、コンクリートに穴をあけたりする目的で使用します。
今回は、振動ドリルの事を、分かりやすく解説してきます。ぜひ、最後までお付き合いください。それでは、どうぞ♪
振動ドリルとは
振動ドリルとは、ドリルの回転の力を活かして、コンクリートに穴をあける工具です。
「振動」は、打撃(壊す力)を意味しています。この回転打撃が早ければ早いほど、難しいコンクリートでも、穴があけやすくなります。
綺麗に穴をあけることが出来ることもあり、穴をあけることが多い現場で度々使用されます。(新築工事の配管作業や、配線工事など)
振動ドリルよりも強いパワーでコンクリートを壊したり、穴をあけられるのが、ハンマードリルです。(詳しくは2の振動ドリルとハンマードリルの違いをご覧ください)
このように、穴をあける専門の工具が、振動ドリルということを把握しておきましょう。
振動ドリルとハンマードリルの違い
振動ドリルとハンマードリルの違いは、打撃(壊す力)の違いです。
振動ドリルは、穴をあけることが専門ということをお話ししましたが、ハンマードリルは、「コンクリートなどの構造物」を壊すことができるのです。
図でまとめると、
振動ドリル | ハンマードリル |
---|---|
穴をあける為の道具 | 穴をあける以外にも、解体にも利用される |
DIY用でも使用可能 | 職人さん専用の設計 |
小さな振動で穴をあける | 大きな振動(たたき割るイメージ) |
このような違いがあります。ハンマードリルは、パワーが強い分、壊すことも得意なのです。
振動ドリルは、回転と振動(打撃)で、コツコツ穴をあけていくイメージが近いかと思います。その為、穴も振動ドリルの方が綺麗に穴があきます。
これらが、振動ドリルとハンマードリルの違いです。
振動ドリルの使い方
振動ドリルの使い方について、動画を交えながら説明していきます。
振動ドリル使い方
- 用途に合わせて、ドリルを差し込む。
- ドリルチャックの3か所の穴を固定する。
- 準備完了。
- 対象物の穴をあけていく。(手足元確認)
- 作業が終了したら、片付ける。
これらが、使い方の説明になります。
- 水にぬれない環境で、保管しましょう。
- 過度な負荷は、かけないようにしましょう。
- メンテナンスは、定期的に行いましょう。
メンテナンスの仕方はこちらをご覧下さい。
振動ドリルの種類
振動ドリルは、充電式・電源式があります。
充電式
まずは、充電式についてです。充電式は、専用の機械で充電を行い、使用します。電源が確保できない高所作業などの現場で、使用されます。
一回当たり、フル充電で8時間以上継続して使用することができるので、作業にも影響が出にくいです。
また、持ち運びのしやすさも特徴です。しかし、パワーが弱い部分があるので、使用する際は、振動ドリルのパワーを確認しましょう。(電源式の方が、充電式の2倍のパワーがあります。)
電源式
2つ目が、電源式の振動ドリルです。電源を確保しないと、使用できない弱点はありますが、充電式に比べて、パワーが強いです。(充電式の2倍)
また、バッテリー切れの心配をする必要がなく作業することが可能です。比較的安く購入することも可能になります。
これらが、振動ドリルの種類になります。
まとめ
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。今回は、振動ドリルのことについて、ご紹介させていただきました。
工事現場で使用される振動ドリル。穴をあけるなら振動ドリルがずば抜けて優秀だと個人的には思っています。綺麗に穴をあけられて、余計なものまで穴をあけないで作業ができるからです。
この記事を通じて、少しでも振動ドリルについて理解が深まれば、幸いです。ありがとうございました。