振動ドライバーの特徴を徹底解説

振動ドライバーの特徴を徹底解説

今回の悩み人

『電動工具が欲しいけど振動ドライバーってどういうものなんだろう?他にもたくさん〇〇ドライバーがあるから違いが分からない、どうしよう・・・』

皆さんは振動ドライバーをご存知でしょうか。

最近ではコロナ禍の影響で自宅でのDIYブームが巻き起こっており素人ながらプロ並みの工具をお持ちの方がたくさんいらっしゃいます。

今回はDIYで必須とも言える振動ドライバーの詳しい解説、電動ドリルとの細かい違い等をご紹介します。購入を悩んでいる方は参考にしてください。

そもそも振動ドライバーってなに?

振動ドライバーとは簡単に言うと木材よりも更に硬い材質に穴をあけるための電動工具です。(コンクリートやタイル、金属など)

通常のドリルドライバーに振動機能を追加したおかげで普通のドライバーではこなせない硬い材質の穴あけを可能にしました。当然ですが木材にもしっかり対応しております。

そのほかにもハンマードリルやインパクトドライバーなどがあり慣れないうちは違いや呼び名に困惑しがちですが、今回は振動ドライバーについて掘り下げていきます。

振動ドライバーの特徴とは?

特徴という文字を紹介する作業服の男性

ここからは振動ドライバーの具体的な構造や特長、用途などを細かく解説していきます。様々な機能があるのでゆっくり理解していきましょう。

振動ドリルモードで金属や石工の穴あけが可能

振動ドライバーの一番の特徴として最初に挙げられるのはこの機能です。そもそも一般的な電動ドライバーには『振動』する機能が無く、ただ刃を回転させて穴を開けます。

ただの回転に『振動』を追加する事で木材よりも硬い金属やコンクリートにも穴を開けることが可能になりました。

※具体的な穴あけ能力として

コンクリート8mm
鉄工10mm
木工21mm

となっております。

(マキタ充電式振動ドライバドリルHP330DWX 参照)

木工の穴あけ、ネジ締め等の細かい作業も出来る

ドリルと聞くと一般的には穴を開けるための工具という認識がありそれしか出来ないから他の工具も必要だと思うかも知れません。

しかし、実はネジを締めたり細やかな作業も楽々とこなす事が可能です。

ドリルでそんなことしたら加工する材料が壊れたり割れるのではと思われるかと思いますが、ご安心ください。理由は次の項目をご覧ください。

無段変速機能が付いている

これは振動ドライバー本体のスイッチ(人差し指でトリガーを引く)の押し具合によってドリルの回転スピードやパワーを調整出来る機能です。

大体の機種に付いている機能ですが、これがないとドリル部分が急に高速回転をする事になるので思わぬ事故や材料の破損に繋がりかねます。

あらゆる状況に合わせたスピード調整が出来るのはとても重要なのです。

リチウムイオンバッテリーを搭載

電動工具やドリルと聞くと長い電源コードを引っ張ってコンセントに挿して使うイメージがあると思います。

しかしどの機種もほとんどがバッテリーを搭載しているので場所や電源コードを気にせずどこでも気軽に持ち運んで使用できます。

電源コードタイプのドリルだと体勢を変えたり持ち方を変えたりするとケーブルがうっとおしくなる時があるのですが、予備のバッテリーパックも販売されているので何個か用意しておくと作業の効率が上がりそうですね。

(自身の工具でコードを切断して火花を散らせた事例あり)

振動ドライバーの具体的な使用例

鉄板にドリルで穴をあけている様子

ここまでは振動ドライバーの特徴的な機能をご紹介しました。しかしこれだけでは自分の用途に合致しているのかいまいちピンと来ない方もいるかと思います。

ここからは具体的な使用例をご紹介します。DIYからハウスリフォーム、ちょっとした加工などご自身が求める用途に合っているかイメージを膨らませてください。

コンクリートに穴を空ける

コンクリートに穴を開けるには振動ドライバーがおすすめです。

ごく一般的なご家庭にある道具で穴を空けることはまず不可能です。振動ドライバーでコンクリートに穴を開けて配線を通したり、取手やフックなどを取り付けたりします。

バリアフリーとして身体の不自由な方向けにご自身でスロープなどを取り付ける方もいらっしゃいます。(取り付けに自信がない場合はプロに頼みましょう)

木材に穴を空ける

小さく浅い穴を空ける事は千枚通しやキリで十分なのですが、それ以上の大きな穴を人力で開けることは困難を極めます。手早く綺麗な穴を開けるには振動ドライバーにお任せください。

自宅にてDIYを始めるにあたって一番機会があると言える木材の加工。

木板に穴を空けてヒモを通してお手製の看板を吊るしたりネジ穴を空けて木材を組んで家具を作ったり・・・

振動ドライバーの導入で作業の幅が大幅に増えるのでとても楽しくなると思います。

ネジ穴を空ける/ネジを締める

ネジ穴を空けてからネジを締める。この一連の流れを振動ドライバー1台でこなす事ができます。

???『ドリルなんだからそんなのできて当たり前なのでは?』

意外かも知れませんが、実は他のドリルではこのような繊細な工程を1台でこなす事ができません。

他のドリルはパワーか繊細さのどちらか一極端なものが一般的ですが振動ドライバーに関してはどちらも平均以上にこなせるので、マルチドライバーと呼ばれたりしています。

金属に穴を空ける

自宅で木材の加工は比較的簡単に出来るイメージが出来ました。では金属はどうでしょうか。

ステンレスや鉄板に穴を空けることはとても不可能と思われがちですが振動ドライバーなら可能です。

鉄工用のドリル刃セットを別途購入する手間はありますが、刃を取り替える事でコンクリートや木材だけでなく金属にも穴を空ける事が出来るのです。

ドアノブを付けるための穴を空けたり鉄板にネジ穴を空けて金具を取り付けたり、金属加工が可能になることでDIYの幅が更に広がります。

気になるお値段は・・・?

電卓とお金とファイル

ここまでお読みになって振動ドライバーが欲しくなった方もいるかと思います。

いざ購入となった時、やはり電動工具はお高いのでは?と躊躇するかと思いますので本体価格に付いてご説明したいと思います。

相場は20,000〜40,000円

1台で何役もこなせるということを踏まえてのこの価格。

人によっては高いと思うかも知れませんが、各用途別に単品で買い揃えるとこの金額を大幅に越える額になるかと思います。

振動ドライバーと一言で言ってもさまざまなグレードやモデルがありますので、まずは入門用であるエントリーモデルを購入して作業をしてみてはいかがでしょうか。

大型ホームセンターでは実際に工具をレンタルして使用感を確かめる事も可能ですので実際に触ってから検討するのもオススメです。

まとめ

1台で何役もこなせる万能な振動ドライバー。

今後も在宅時間が増える事でますます注目されていきDIY需要も増えるのではと思います。この機会にドライバーデビューしてはいかがでしょうか。

ドリルは驚くほど種類がありますのであれこれ出来てコンパクトな物をお探しの方は振動ドライバーをオススメします。

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