＊今回の悩み人＊
『最近なんだかユニバーサルホルソーって言葉をよく聞くな…仲間の話によると天井の穴あけ作業にとっても便利で仕事が楽になったとかさ。本当に便利なのか、メリットとデメリットを教えて欲しいんだよね』
今回の記事を読めばこんな事が分かります。
- 初心者必見！ユニバーサルホルソーのあれこれ
- ユニバーサルホルソーのメリット、デメリット
近年の照明器具は白熱灯や蛍光灯からLEDへの移行により、それに伴う設置工事も増えております。
私たちの生活が便利になっていく反面、施工時の作業者への身体的な負担も増えていき、現場作業は年々複雑化しているのも事実です。
そこで今回は、LED設置で増えてきた天井開口に特化したユニバーサルホルソーについて詳しくご紹介して行きます。
①そもそもユニバーサルホルソーってなに？
ここでは初心者に向けたユニバーサルホルソーの基本的な情報をご紹介したいと思います。
そんな事は知ってるからメリットとデメリットを知りたい方は②の項目へスキップしてくださいね。
LED設置に伴う天井開口に便利な電動工具
近年はどこの照明を見てもLEDが主流となっており、私たちが豊かな生活を送るには無くてはならない必需品となっております。
そんなLEDですが、ダウンライトと呼ばれる埋込型照明での設置が一般的です。
これは天井に埋め込まれているので出っ張りがなくフラットで、すっきりとした空間を演出することが出来る為とても人気な照明です。
？？『病院の照明もコレだったし、診察の帰りに寄ったマク○ナルドやス○ーバックスの照明も埋め込みタイプだったよ！思ったより小さいのがたくさん埋め込まれたなぁ。』
このLEDを設置するための穴を開けることに特化したユニバーサルホルソーは『壁や天井キワのギリギリに穴を開けられる』という特徴があり、他の電動工具との差別化に一役かっております。
② 具体的なメリットとデメリットは？
まずは一覧でまとめるとこんな感じです。
- 作業効率が上がり身体的負担も減る
- 手軽で安全に使用できる
- お手入れが楽で、しっかりメンテナンスできる
- 専用ゆえにできる事が限られる
- 新しい工具なので情報が少ない
- 単独での使用ができない
メリット① 作業効率が上がり身体的負担も減る
現場にもよりますが大型商業施設などでは1日数百個の穴を開けないといけない時があり、いずれも壁天井のキワにLEDを設置するとなると相当な手間がかかります。
従来のホールソーだと集塵カップと呼ばれる箇所が大きいため壁天井のキワ近くに穴を開けることが難しかったのですが、ユニバーサルホルソーは小ぶりな集塵カップを活かし、キワ27mmで開口できるようになりました。
小型化と軽量化の進化を遂げた事で、長時間の作業でも身体的な負担が軽減されるので、この機会にユニバーサルホルソーに乗り換えを検討してみてはいかがでしょうか。
（※『ダウンライト』は名前だけ聞いても馴染みがなく私生活には関係ないものだと思いがちですが、公共の施設やカフェなどの天井に埋め込まれた小さな照明があると思うので探してみて下さい。）
メリット② 手軽で安全に使用できる
ユニバーサルホルソーは電動ドリルを用意するだけで天井の開口がすぐに始められるので、天井開口作業には１つ持っておきたい工具であります。
？？『いやいや、これと電動ドリルと合計で2個もアイテムを用意してるじゃん！どこが手軽なのさー！』
このように思われるかも知れません。しかし大振りなボディの電動工具が分解して持ち運べる、と考えるとどうでしょう。
ユニバーサルホルソーは従来品のφ292mm→φ153mmと大幅な小型化を遂げて取り回しやすさが向上したため、より狭所などで使えるようになりました。
回転する刃も作業中は剥き出し状態にならないので、他の電動工具に比べ安全に使用できDIY初心者でも扱いやすい点もポイントです。
メリット③ お手入れが楽で、しっかりメンテナンスできる
ユニバーサルホルソーは集塵カップとカバーキャップを取り外す事ができるので粉塵や削りカスで汚れやすい箇所をしっかりお手入れする事が可能です。
もちろん水洗いが出来るのでクロスなどの汚したくない設置面も気にせず作業に集中することができます。
しかし本体自体は防水仕様ではありませんのであくまでカバーやキャップだけを水洗いしましょう。
デメリット① 専用工具なので出来る事が限られる
当たり前の事を言いますが、ユニバーサルホルソーはダウンライトなどの設置に伴う天井開口に特化した作りのため、それ以外の作業等に活用する事は難しいということを覚えておきましょう。
しかし、専用工具なので費用対効果は相当なものであり導入することで作業効率が上がる事は間違いないと言えます。
デメリット② ユニバーサルホルソーに関する情報が少ない
私自身もこれまでユニバーサルホルソーに関する記事をいくつか書いたのですが、具体的な情報が少ないので故障や不測の事態に対しての打開策を講じること自体が難しいのが現状です。
今後も照明のLED化がますます進む事が確定しているので、ユニバーサルホルソーが普及したくさんの情報共有が出来る事を期待します。
デメリット③ 単独での使用ができない
実はこの工具は電動ドリルドライバーが無いと使用することが出来ない、ということをご存知でしょうか。
ユニバーサルホルソーや金属カットが得意な『バイメタルホルソー』は、アタッチメント系電動工具と呼ばれる工具なので電源を搭載していないので、別途電動ドリル等を準備しておきましょう。
まとめ
今回はユニバーサルホルソーのメリットとデメリットをご紹介しました。
ダウンライト設置に伴う天井開口は、天井に穴を開けれる電動工具であればどれでも可能です。
しかし天井キワのギリギリを攻めるとなると、専用工具であるユニバーサルホルソーが性能的にも一歩先を行くという印象を受けました。
まだ発売して間もない工具のため細かい情報やトラブル対応にやや手間取るかもしれませんが、2021年現在では従来品や他社製品に比べると大幅に高性能であることは間違いないので、この機会に導入を検討してみてはいかがでしょうか。
