ユニバーサルホルソーって何?使い方を徹底解説

ユニバーサルホルソーって何?使い方を徹底解説

今回の悩み人

『ダウンライトや人感センサーを取り付けたいんだけど壁のキワに綺麗な穴を開けるのは相当難しいぞ…いい工具無いかなぁ。』

この記事を読めばこんな事が分かります。

  • ユニバーサルホルソーのあれこれ
  • どうやって使用するのか

天井に穴を開けたりする場合、それに応じた電動工具があると作業が捗ります。

今回ご紹介するのはパナソニック製のユニバーサルホルソーというもので、これを使うと正確に天井穴を開けることができるので使い方を含め詳しく解説していきたいと思います。

そもそもユニバーサルホルソーってなに?

手でクエスチョンマークを描いている様子

この工具は丸ノコやジグソーに比べあまり聞き馴染みが無いかも知れません。

どんな工具か簡単に説明すると自分の持っている電動ドライバーに接続して天井開口が出来るアタッチメント系工具なのです。

用途としてはダウンライトや人感センサー等の『天井のキワを攻めなくてはいけない取付穴』を開ける際に使用されます。

???『壁際に近い場所ほど取付穴を開けるのはしんどいって職人さんが言っていた…』

ここからは具体的な特徴を解説していきたいと思います。

特徴① コンパクト性を活かしてキワまで加工できる

近年の建築物のスタンダードとして照明のLED化は外せません。

ユニバーサルホルソーは昨今の現場ニーズである「ダウンライトのLED化に伴う小型化」や「デザイン性の高い住宅でのダウンライト配光の多様化」といった時代の流れにマッチした性能とサイズを備えています。

全幅153 mmのコンパクト性を活かし天井のキワから27 mmの所まで穴あけが可能になりました。

そのため従来品では不可能だった壁や梁のキワに隣接するダウンライト穴を開けるような現場でも使用可能です。

特徴② 超硬刃で様々な材質に穴あけ可能

ユニバーサルホルソーには超硬刃が標準装備として搭載されており石膏ボードやコンパネ、※1ケイカル板といった複数の材料に穴を空ける事が可能です。

※1(ケイカル材とは耐火性と耐水性に優れた無機質ボードの事。水に強いので主に厨房の水回りや軒下、トイレなどに使用されます。)

対応出来る材質と新品刃1本がこなせる作業量の目安を以下にまとめてみました。

対象素材作業量
コンパネ (Φ70mm  板厚12mm)約200穴
石膏ボード(70mm 板厚12mm)約400穴
ケイカル板(70mm 板厚6mm)約400穴

この超硬刃は高品質のタングステン超硬を採用したおかげで刃寿命は従来比で5倍になりました。

つまり刃を取り替える手間が減り、さらに複数の素材に対応出来る点は作業効率の向上に一役買ってくれそうです。

特徴③ 別売刃バイメタルホルソーで金属加工も可能に

『バイメタルホルソー』という聞き慣れない工具が登場しました。

ユニバーサルホルソーは別売りの先端工具に付け替えることで通常の超硬刃では切る事が出来ない金属の軽天下地加工が可能になります。

天井にLED照明を埋め込むダウンライト施工では天井裏の軽天下地加工が必要になる場合があるので、バイメタルホルソーの事を覚えておくと作業の幅が広がります。

気になるお値段は幅やメーカーによって異なりますが¥2,000〜で購入出来るので1つ持っておくと便利です。

使い方の解説


ここからはユニバーサルホルソーの使い方を詳しくご説明していきます。

この工具は単体で使用する事は出来ないので必ず電動ドリルドライバーをご用意ください。

手順① 集塵カバーを外す(※要:手袋)

ユニバーサルホルソーは中心に搭載されたセンタードリルを基準として2本の刃を回転させる事で正確な穴を開けます。

この2本の刃は超硬刃といって切れ味がとても良く、カバーを取り外す際に誤って怪我をする危険があるため必ず手袋をしましょう。

ここがポイント
この集塵カバーはクルクルと回すだけで簡単に取り外し・水洗いすることが出来ます。
 
また穴あけ時に発生した粉塵をしっかりキャッチしてくれるので床や衣類に付着することを防ぎ作業後の掃除も楽になります。
 
※(横向きの穴あけも同様に粉塵の飛散を抑制してくれます。)
 
この集塵カバーが汚れると穴あけ位置の確認が難しくなるので穴を開けたい位置がズレたりする原因になってしまいますが、カバーの取り外しが出来る点はユニバーサルホルソーの大きなメリットと言えます。

手順② 切断径、深さを調整

① どのようなサイズの穴を開けるのかが決まったら本体上部に記載されたメモリを調整し固定ネジをしっかり締めます。

※(メモリはφ50〜110mmまで調整可能です)

このメモリは暗い場所でも見やすい白色の調整目盛に加え大きなダイアルひとつで簡単に穴径の調整が可能です。

② 切断径が決まったら本体下部の深さ調整ダイアルを手前に引きながら回して深さを決めます。

ここでいう『深さ』とはホルソーの刃が材料に対して何ミリ入るかを指します。(0〜33mmまで調整可能)

手順③ ドリルドライバーに取付け穴開け作業を行う

切断径と深さが決まったら最初に取り外したカバーを元に戻して準備完了です。

①調整したユニバーサルホルソーをご自身の電動ドライバーに取付ける。

②本体のセンタードリルで起点となるセンター穴を開けつつ本円を開口していきます。

ここがポイント
  • ユニバーサルホルソーの防塵カバーにはセンタードリルの位置合わせラインが入っているのでしっかりと穴の中心を確認し捉える事が出来ます。
  • センター穴をあける時は共回りを防ぐためユニバーサルホルソー本体をしっかり支えて作業をしてください。

悩み人

『これは便利そう!もっと詳しく情報を知りたいけどネット上にはあまり記事が無いのよね…実際に使っている人の感想とかも知りたいんだけど。』

実際に使っている人の感想

ダウンライトをつけるのに購入しました。リフォームを手伝う際にダウンライトを12個付ける手間を考えて購入しましたが、すごく使いやすく簡単に開けられる優れもの。慣れれば1個数秒で開けられます。

DIY初心者な私ですが、本体は大きすぎない分扱いやすく、カッターの深さも簡単に変えられるので重宝しております。これがない作業は考えられない…。

一気に開口せずとも2回ぐらいに分けて開けることも可能です。実は一気に穴を開けようとするとかなり本体がブレるので、2回ぐらいに分けるのがコツだと思います。

まとめ

今回はユニバーサルホルソーについてご紹介しました。

従来品と比べると大幅にサイズダウンがなされ壁際のキワ開口が容易に行えるようになりました。

別売りのバイメタルホルソーと併せて購入することでプロの職人さんはもちろん一般の方もDIYを楽しめる優秀な工具であることが分かりました。

メンテナンスもラクな部類だと思うので気になった方は購入を検討してみてはいかがでしょうか。

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