高圧水の力で見る見るうちに汚れを落としてしまう高圧洗浄機。とても便利そうですが、本当に簡単に汚れは取れるのでしょうか?
また高圧洗浄機を使用する事により発生するメリット・デメリットはどのようなものがあるのでしょう。
そこで今回は高圧洗浄機を使用する事によるメリット・デメリット、汚れ落ちに関する事から高圧洗浄機の選び方などについて見ていきたいと思います。
是非、最後までご覧ください。
高圧洗浄機のメリット
どんな道具であっても、メリットとデメリットはあります。もちろん高圧洗浄機に関してもあります。
まずはメリットから見ていきましょう。
- 高圧水で汚れを落とすので、凹凸に入り込んでいる箇所の汚れも吹き飛ばして落とす事が出来る。
- 掃除が時短できる。
- 簡単に汚れが落ち労力が大幅に減少できる。
- 通常のホースの水で洗い流すのと比べて、短時間で汚れを落とせる上、水を霧状に噴霧するので水の使用量もおおよそ1/3程度の量で済む。
- 溜め水が利用出来る機種もあり、水道が近くに無い場合でも使用できる。
- パイプの内部等も専用の洗浄ノズルを使用すれば掃除可能。
- 天井など離れている場所でも下から洗浄する事が可能。
- 洗剤不使用であっても落とせる汚れが多く、環境にやさしい。また、洗剤代がかからないので、水道代同様節約になる。
- メーカーよりノズルやアタッチメントがたくさん出ており、様々な場所で使用する事が出来る
水は形が自由自在ですが、水ならではのメリットがたくさんあります。
その中でも1番のメリットは、やはり本来であれば非常に大変な汚れ落としが、力も不要で簡単にすぐ落とせる事です。
高圧洗浄機のデメリット等
デメリット
続いてデメリットを見てみましょう。
- 当然の事ですが、電気や燃料が無いと使用不可。当たり前ではありますが、電気があり、水を引っ張ってこられる場所でないと使用できないと言う事です。
- 音が大きい。夜間の作業は難しい。マンションなどのべランダで使用する際も周りに気を遣う。但し、家庭用が普及してきたので、メーカーも静音モデルの高圧洗浄機を出してきました。(消音ではなく静音です。)
- 対象面が弱い場合、水圧に耐えられず、傷めたり破損してしまう場合がある。
- 高圧洗浄機自体のセットや片付けが慣れるまで面倒に感じる。
- 跳ね返りの水があるので、周囲に水が飛び散り、服が濡れてしまう事がある。慣れてくれば水の跳ね返りを予測できるようになり、予測して噴射できるようになる。
- 同様に周りに置いてある物にも、汚れが飛び散る。(対策としては養生する等)
- 家庭用の高圧洗浄機の場合、15分~30分くらい毎に、電源を切らないとモーターが傷む。
- こびりついた水垢、油汚れなどは高圧水のみでは落とせない。
- 単純に重い。
- 強さの調整が難しく、優しく洗うと言う事が出来ない。
- 保管場所が必要
- ノズルやアタッチメント等様々なアクセサリーがあるが、基本的に別売りでいろいろ揃えていくと案外高価になる
- 使用しない時の管理が面倒。保管する際は水を抜いておかないと冬場に中が破裂し壊れてしまう場合があります。
上記のデメリットに関しては、解決に向けて考慮した製品が続々登場しています。
また、自分の用途によっては問題にならない事もあるでしょう。どのような場所を掃除するのかを踏まえた上で、対応している製品を選ぶ事が大事です。
周波数の問題
デメリットとは方向性が違いますが、高圧洗浄機を購入する際、気を付けなければならない事があります。
高圧洗浄機は使用地域によって周波数が異なりますので、必ず使用する地域に合ったものを使用する必要があります。
周波数は、
- 「50Hz専用」(東日本用)
- 「60Hz専用」(西日本用)
- 「50Hz/60Hz共用」(どちらの地域でも使用できる)
の3種類があります。
因みに東日本用と西日本用の境目は新潟県の糸魚川と静岡県の富士川を結ぶ線となっています。
エリアを跨る事が無いような方はあまり気にしなくてよさそうですが、エリアを横断しての転勤が多い方などは、共有のものを選んだ方がよさそうですね。
高圧洗浄機の汚れ落ちについて
口コミなどで、「高圧洗浄機を使ったけど汚れが落ちなかった」と言う意見を見かけます。
どうしてこのような口コミになるのでしょうか?
それは「高圧洗浄機は汚れに対して万能」と言う先入観があるからです。高圧洗浄機にも得意とする汚れと苦手な汚れがあります。
例えば、自動車のボディに付着した水垢や油汚れは苦手の部類です。
一方、土汚れなどの表面に付いて飛び出た汚れに対しては高圧洗浄機はかなり有効です。
また、逆に表面が凹んで中に入り込んでしまっている汚れに対しても、高圧水で書き出す事が可能です。
高圧洗浄機が苦手な汚れの場合は擦りながら洗浄できる「回転ブラシ」等が用意されておりますが、完璧とは言えず、最終的には手作業で仕上げる事になります。
高圧洗浄機の選び方
高圧洗浄機のメリットとデメリットを見たところで、それを踏まえて高圧洗浄機の選び方を簡単に見ていきましょう。
使用目的によって、大きさや水圧の強さ等の性能が変わってきます。例を挙げると家の中やベランダ清掃に使うと言う事であれば、大型の高圧洗浄機は不要です。
水圧の強い高圧洗浄機でベランダの掃除をした場合、もちろん汚れは落ちます。しかし、跳ね水が多くなり、かえって汚れてしまうと言う事になります。
ベランダ等で使用する高圧洗浄機も発売されていますので、そちらの使用がおすすめです。
一方で、農機具等の洗浄の場合は、水圧が強い方が砂や泥を落とす事が出来ます。
また、電気が無い場所で高圧洗浄機を使用したい場合はエンジン式の高圧洗浄機がおすすめです。
エンジン式は燃料さえあれば、電気はいらないので、いろいろな場所で使用する事が可能です。
しかし、エンジン式は音がかなりうるさく、排気ガスのニオイもするので住宅地での使用は避けた方が良いでしょう。
高圧洗浄機を選ぶ時は使用目的をはっきりさせた上で購入する事をおすすめします。
まとめ
今回は高圧洗浄機を使用する事によるメリット・デメリット、汚れ落ちに関する事から高圧洗浄機の選び方などについて見て参りました。
いかがでしたでしょうか?
高圧洗浄機は非常に便利なものですが、どのような物であってもメリットとデメリットはあります。
しかし、使い方を考える事で多くの活用方法があります。メリット・デメリットを知る事により今まで以上に高圧洗浄機を使いこなせるようになるでしょう。