ジョイントカッタのメリット・デメリットを徹底解説

ジョイントカッタのメリット・デメリットを徹底解説

ジョイントカッタを使えば、木材同士をキレイに接合する「ビスケットジョイント」という方法が使えるようになります。

ただ、ジョイントカッタは高価なもの。導入するにしても、判断のための前情報は重要です。

この記事では、ジョイントカッタを使うメリット・デメリットをまとめます。今まさにジョイントカッタを買おうかどうか悩んでいる方の参考になれば幸いです。

ジョイントカッタを使うメリット

メリット

外から見た仕上がりがきれい

木材同士をつなぎ合わせる際、釘やビスの頭はどうしても見えてしまうもの。

その点ジョイントカッタを使って木材同士を繋げば、木材同士の接着面はすべて内側に隠れます。外から見ても、何の跡もありません。

これこそが、ジョイントカッタを使う最大のメリットとも言えるでしょう。

強度もしっかり確保される

ジョイントカッタで木材に溝を掘ったら、「ビスケット」と呼ばれるブナの圧縮材を差し込みます。

このビスケットで木材同士をつなぎ合わせ、接着剤の力とともに木材を固定します。これが、ジョイントカッタを使った「ビスケットジョイント」という接合方法です。

木材のつなぎ目に差し込む「ビスケット」は、厚さ4ミリほど・指3本分ぐらいの長さの小さな板。「本当にこれで強度が出るの?」と思うぐらい小さいものです。

このビスケットは、接着剤の水分で膨張します。ある検証では、7ミリも膨張したという結果が出ています。

ジョイントカッタで掘った溝の厚みは、乾燥したビスケットとほぼ同じ4ミリ。そこからビスケットの膨張によって、木材同士はガッチリとホールドされます。

まるで木材同士をはめ込んだような、非常に強力な接合が実現できるというわけです。

ズレがない、正確な組み立てができる

私も経験がありますが、釘やビスを打ち込むときには木材にズレが生じやすいもの。カナヅチやインパクトドライバの衝撃は抑えるのが難しい。

その点、ジョイントカッタで溝を掘っておけばズレることはありません。接着剤を塗ってはめ込むだけなので、衝撃をかける必要がないからです。

ジョイントカッタを使うデメリット

デメリット

値段が高い(3万円程度~)

ジョイントカッタを使って木材を接合するのは、仕上がりのキレイさ・強度のどちらを取っても非常に優れた方法です。

しかし、問題はジョイントカッタの値段です。安いものでも、3万円前後は掛かります。

また接着剤が乾くまでの間、木材を圧着し続けるためにはクランプなど他の工具も必要になってきます。

これからも使う予定がないとしたら、ジョイントカッタを購入するのは大きな出費です。

ただ、作業の仕上がりや強度などのメリットを考えた時、ずっと仕事やDIYで使うとしたら損はないと言えるでしょう。

ビスケットも1枚10円するかしないか程度のものですし、ランニングコストもさほど掛かりません。

接合に時間がかかる

ジョイントカッタで溝を掘り、ビスケットジョイントで木材を接合するためには時間が掛かります。接着剤が乾き切らなければ、本来の強度が出ないからです。

すぐに作業を仕上げたい場合、これはデメリットになります。

しかし、仕上がりのキレイさは一級品です。ある程度時間をかけることが許されるなら、ジョイントカッタを使ったこの接合方法は本当に優れたものです。

まとめ

ジョイントカッタを使って、「ビスケットジョイント」という方法で木材を接合するなら、仕上がりも強度も申し分ないものが出来上がります。

その反面、ジョイントカッタを導入するには資金面での壁があります。しかし、これからも頻繁に使用するのであれば有益な「投資」だとも言えるでしょう。

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