シチュエーション別インパクトドライバーとドリルドライバーの使い分けまとめ

シチュエーション別インパクトドライバーとドリルドライバーの使い分けまとめ

この両機種の見た目は似ていますが、その中身はかなり違います。また、数は少ないですが、両方の機能を持つ機種もあります。

そこで今回はこの其々の機種の違い、シチュエーション別にどちらの機種がむいているか見ていきます。是非、最後までご覧ください。

それぞれの機種の違い

3をさししめす作業服の男性

両者の違いは大きく分けて3つあります。それぞれについて解説していきます。

チャック

チャックとは先端にビットを取り付ける部分の事です。チャックの形状はインパクトドライバーの場合は殆どチャックの外側をつまんでロックを解除し、ビットを入れたらまた戻すタイプで六角軸にのみ対応しています。

また、スリーブがスライド式になっているので、ワンタッチで取り付け可能です。

一方、ドリルドライバーのチャックは殆どの場合、3つの爪で固定し、大きさを調節出来るタイプで六角軸や丸軸など、様々な形のビットに対応可能です。また、軸の太さが違っても装着する事が出来ます。

回転速度

インパクトドライバーは通常、回転速度は変えられません。常に同じ回転数で、同じ衝撃がかかります。但し、引き金の引き具合に応じ回転速度を調節する事は可能です。

一方、ドライバドリルは二段階の切り替えスイッチがあるので、使いみちに合わせ回転速度を変える事が出来ます。

繊細な素材や小さめのネジを扱うときは遅い速度にし、堅い木材などの場合は速度を上げましょう。

DIY初心者などが長いネジを扱うときは、最初はゆっくりの回転数で方向を定めて、途中で速い回転に変更する事も出来ます。

トルク調節部

インパクトドライバーは、一定の力を加えていくので、トルク調節は出来ません。ハンマーが内蔵されていて、打撃を加えながら回ります。スイッチを押している間は回転と衝撃を加え続けるのです。

ドリルドライバーはトルク設定用の回転リングがあり、一定以上の力を加えないように出来ますので、ネジを締めすぎて、切ってしまう事は無いです。

どちらを先に買うべきか?

考える男性

結論から申し上げるとインパクトドライバーです。それはなぜなのか見ていきましょう。

両者は同じ用途に使える事が多い

この両機種はかなり似ています。使い方次第ではありますが、ほぼ同じような事が出来ます。

従って、「どちらかでないと絶対に出来ない作業」や「どちらかが無いとこれは出来ない」と言う事は無いと思います。

特に「将来的には両方とも揃えるつもり」と言う方であれば、購入の順番が変わっても大した支障はないでしょう。それでも今回はあえて順番をつけました。

1台目は…

DIYが趣味の方が初めて買う場合はインパクトドライバーの方がよいです。ある程度であればドリルドライバーの代わりが出来るからです。

しかし、パワーがあり余っているので精密機械のねじ止めなど繊細な作業には不向きです。

インパクトドライバーはドリルドライバーの代用も出来る

本来ドリルドライバー用のドリル刃の根元は丸軸です。丸軸はインパクトドライバーには取り付ける事は不可能です。
    
しかし、最近では六角形ビットの「ドリル刃が付いたドリルビット」が売られています。これはインパクトドライバー用である証明です。このようなドリルビットのセットを購入すれば、木材の穴あけも出来ます。

更に金属であっても、小穴であれば金属用ドリル刃で穴あけが可能です。

以上のように、最近では多種多様のドリル刃が販売されています。なので、代用も出来ると言う訳です。

逆の説はなりたつのか?

ドリルドライバーであっても長さ90mm位のコーススレッドのビスを木材にねじ込むことは可能です。しかし、パワーが違うので1本打ち込むのに数倍の時間が掛かります。
  
数本打ち込み程度であれば、問題ないでしょう。しかし、これが10本、20本、100本となってくると話が変わってきます。

反動が手首にもろに来るので腕が疲れます。また、ドライバー自体への負荷がかなり掛かります。

ドリルドライバーをインパクトドライバーの代わりに使用すると長い目で見ると本体の寿命を縮めると言う事になります。このようなことから1台目の購入はインパクトドライバーをおすすめします。

シチュエーション別の使い分け

ドライバーで木にネジをいれこんでいる様子

DIYなどの際は、両機種の特徴を踏まえて、用途に合わせて使い分けていく必要があります。

インパクトドライバーの主な用途

回転と打撃による力強いトルクが特徴なので、パワーが必要とされる作業に向いており、使いこなすには慣れが必要ですが、素早く作業をすることが出来ます。木材へのねじ止めから家具の組み立てなど、日常使いにおすすめです。

一方、打撃があるので割れやすいなど繊細な素材には不向きです。

  • 得意なシチュエーション
  • 長いネジ・太いネジのネジ締め
  • 硬い素材へのネジ締め
  • 大きなボルト及びナットの締め付け
  • 木材の穴あけ

ドリルドライバーの主な用途

こちらのドライバーの特徴と言えば、用途に合わせた設定(回転速度やトルク、クラッチ) が出来る事です。

繊細な作業に向いており、初心者にも使いまわしやすいのが特徴です。木材へのねじ止めはもちろん、繊細な素材への穴あけなど、いろいろな場面で使用できます。

  • 得意なシチュエーション
  • 短いネジや細いネジのネジ締め
  • 木材や鉄、繊細な素材(タイルなど)への穴あけ

まとめ

今回は2機種の電動ドライバーの違い、シチュエーション別の使い分けについて見て参りました。いかがでしたでしょうか?

電動工具は決して安い買い物ではありません。ですが良い製品を購入すれば10年は持ちます。用途に合ったものを買って、愛着を持って使っていきましょう。

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