高圧仕上げ釘打ち機は、主に内装の現場で活躍する工具です。この記事では、高圧仕上げ釘打ち機のメリット・デメリットをまとめていきます。
はじめに補足しておきますと、「常圧」仕上げ釘打ち機と「高圧」仕上げ釘打ち機のでの大きな違いはありません。
それで、この記事では「常圧仕上げ釘打ち機と比較したメリット・デメリット」はまとめていません。
これから高圧仕上げ釘打ち機を導入しようと考えておられる方に、この記事がお役に立てば幸いです。
高圧仕上げ釘打ち機のメリット
本体が軽く、取り回しやすい
仕上げ釘打ち機は、取り回しやすい充電式のものも多数存在します。エアホースが必要なく、自由に動き回れるのが大きな利点です。
しかしその反面、かなり重くなってしまいます。重量で言えば、2キロを少し超えるぐらいです。
一方で、高圧仕上げ釘打ち機は本体が軽いのが特徴です。重量で言うと1キロ少々となり、充電式の半分ほどです。
わたしも仕上げ釘打ち機の使用経験がありますが、仕上げ釘は高所や床近くなどの、体制が安定しにくい場所で打つことが多いもの。
身体、特に手や腕への負担という面では、1キロ軽いというのはかなり大きなメリットになります。
バッテリー切れの心配がない
充電式の仕上げ釘打ち機は、どうしても電池切れが起きてしまいます。バッテリーを付け替えるとなると、作業のリズムを止めることになります。
また、予備のバッテリーパックは意外に重いもの。腰袋などで持ち運ぶのも、かなり負担が掛かります。
高圧仕上げ釘打ち機なら、電池切れを心配することはありません。仕事のテンポを崩すことなく、リズミカルに作業を進めることができます。
ただ、エアコンプレッサーの空気が切れることはあります。その場合には、時間を置いてエアーの再充填を待つ必要があります。
エアダスターを備えているものもある
高圧仕上げ釘打ち機の中には、エアダスターを備えているものもあります。これはエア工具ならではの利点です。
内装に使われる巾木(はばき)などには飾りとして溝やくぼみが多く、木屑などが溜まりやすいもの。
エアダスターで汚れを吹き飛ばせば、そうした汚れの影響を受けずに作業することができます。
高圧仕上げ釘打ち機のデメリット
エアホースが煩わしく感じる
高圧仕上げ釘打ち機は、常にエアコンプレッサーとエアホースで繋がっています。このホースの取り回しが、作業しているときに煩わしく感じることがあります。
気を配りそこねると不便なだけでなく、自分や他の人がつまづいたりして事故に繋がる恐れもあります。
エアコンプレッサーが高い
高圧仕上げ釘打ち機の本体は、日立など国産メーカーのものでも15,000円前後から入手することができます。
ただ、動力を送るエアコンプレッサーがかなり高価です。建設現場で使用されるマキタなどのものは、10万円を超えるものが一般的です。もう少し簡易なコンプレッサーでも、30,000円前後は掛かるのが現実です。
すでにエアコンプレッサーを持っている場合や、今後エア工具をどんどん導入する場合は問題になりません。
しかし、新たに高圧仕上げ釘打ち機を導入しようと考えている場合はこの価格面がデメリットとなります。
まとめ
高圧仕上げ釘打ち機は、本体が軽いというメリットがあります。またバッテリー切れを起こすこともないので、テンポよく作業を進めることも可能です。
ただし、常につながっているエアホースが煩わしく感じることもあるかもしれません。
新たに高圧仕上げ釘打ち機を導入しようとする場合には、エアコンプレッサーを含めたコスト面もデメリットとなります。