DIYでの外構工事の際、コンクリートを使う機会が出てきます。その際は、セメントや砂、砂利を混ぜてコンクリートを作らなければなりません。
少量であれば手作業でもなんとかなりますが、多くなると機械の力を借りないととても大変です。
そこで今回の記事では、電動コンクリートミキサーの特徴や使用時の注意点を解説します。
電動コンクリートミキサーの特徴
セメント、砂や砂利などの集合体、水を均等に混合してコンクリートを作る機械です。回転ドラムを使用して成分を混合します。
建設現場で材料を混練するために使われます。農作業用の肥料や飼料などの混合に使われることもあります。一人でも楽に練れます。
小規模の工事の場合は、移動式のモデルがよく使用されます。現場にてコンクリートを作ることで、固まる前に使用するのに十分な時間を残します。
メーカーごとの特徴
トンボ工業
トンボ工業のモデルは角度を変えてモルタルも練れるようで、モルタルや農業用の土、種のコーティングなどにも使われます。
用途が大きく純粋にコンクリートだけのためのミキサーとは違い、農業関係者にもよく売れています。
アルミス
お値段がとにかく魅力です。「まぜ太郎」という名前を聞けばわかる方もいらっしゃるでしょう。
蓋つきのモデルもあり、より種のコーティングや農業用土の練り込みにも適しています。海外製のため安価を実現していますので、本格的な大規模工事以外に特におすすめです。
電動コンクリートミキサー使用時の注意点
使用後は必ずしっかり洗いましょう。放置してしまうと後々後悔することになります。
ミキサー使用時は平らで通気性の良いところに置き、使用中にガードは外さず材料はガード越しに投入しましょう。
また、コードリール使用時には、ミキサー1台につきコードリールを1台使用します。
コードリールを2台つないでの使用は厳禁です。その際、コードは全部引き出して利用しましょう。巻いたままでは使用しないようにしてください。
コードリールは線径が太くて短いものが最適です。線径3.5㎟×3芯×20m巻がベストです。
材料の粒の大きさによっては、材料が回転ハネとドラムの隙間に挟まって、モーターが焼けてしまう恐れがあります。
また、ミキサーのスイッチをONにしたまま、コンセントプラグを抜き差ししたり、材料を過剰に投入したりするのも、モーターが焼けてしまう恐れがあります。
電動コンクリートミキサーの使い方
本機以外に必要な道具
バケツ
材料投入の際に使用しますが。1杯で〇kgのように分かりやすいです。
練り上げたものを入れる容器
左官用の舟ですね。代用品で大丈夫です。
散水ホース
バケツよりもホースの方が水を投入しやすいです。作業後にミキサー内部を洗浄する際にも必需品です。
スコップ
砕石の投入や、舟に撒きだしたコンクリートを移し替える際に使用。
材料の投入の順番
人力のみでコンクリートを作る時は、普通はまずは砂とセメントを混ぜ、後から水と砕石を入れます。砕石は重いので、まずは軽く混ざりやすい砂とセメントを混ぜておきます。
しかし、ミキサーを使用する場合は、そういったことは考慮の必要がないので、先に砕石を入れた方が良いようです。
先に砕石を投入すると、前に練った、ミキサー内壁に付着した生コンの残りを洗う効果があるように感じます。
水量の調節
生コンの場合、セメントに対する水の比率も厳密に指定できますが、個人のDIYでは現実的ではないです。
材料の保存の状況や天候によっても変わってきますので、実際はミキサーで攪拌しながら、水を少しずつ投入し、こまめに確認する形になると思います。
実際の使い方
ミキサー各部の点検および周囲の安全を確認します。電源スイッチがOFFになっていることを確認します。
電源コンセントにミキサーのプラグを接続します。電源スイッチを入れ、混合ハネを回転させ回転方向を確認します。
砕石・セメント・砂を投入し水を加えます。出来上がりの固さは最後に水量で調節してください。コンクリートを排出します。
作業終了後の後片付け
作業終了後は、ミキサーの内部に残っているコンクリートを落とさないと固まって大変なことになってしまいます。
ミキサーを回わしながら散水ノズルで直射すると簡単に落とせます。
ただ、内部を洗浄したら、投入口を真下にして洗い水を流し出しますが、その水はセメントを含んでおり、何回もやっていると数日後に地面が半分コンクリートように固くなってしまいます。
これをつるはしで壊して捨てるなんてことも必要になってきます。
モルタルミキサーとコンクリートミキサーの違い
コンクリートによく似たものに「モルタル」があります。コンクリートの材料がセメント+水+砂+砂利であるのに対し、モルタルはセメント+水+砂となっています。
この2つはよく似ていますがミキサーを共有するのは基本的には不可です。モルタルミキサーはドラムが垂直で本機は斜めになっています。
モルタルミキサーは材料を投入しやすいようになっており、本機は斜めにすることによって、コンクリートを混ぜやすくなる構造になっています。
まとめ
今回の記事では、電動コンクリートミキサーの特徴や使用時の注意点を解説して参りました。いかがでしたでしょうか。
生コン車を手配するほどではない時や、自分一人マイペースでコンクリートを作れるのは大きなメリットです。