充電式かんながあれば、手作業でかんながけをするより大幅な時間短縮が可能になります。電源コード式に比べて取り回しやすいので、屋外での作業にも便利に活用できますね。
しかしながら、充電式かんなは回転する刃がむき出しになっている危険な電動工具という一面も持っています。誤った使い方を続けると思わぬトラブルを招く原因になりかねないため、適切な対策は必須といえます。
そこで本記事では、充電式かんなの特徴や使い方、気を付けたい5つの注意点について徹底解説していきます。
記事を読めば作業でケガをする可能性をゼロに近づけることができますので、これから充電式かんなを使っていきたい方はぜひ最後まで目を通してみてください。
充電式かんなとは?特徴や使い方を紹介
まずはじめに、充電式かんなの特徴や使い方、できる作業やおすすめメーカーについて紹介していきます。
充電式かんなの特徴・使い方
充電式かんなとは、高速回転するドラム式の2枚刃で木材の表面をなめらかに削り取る電動工具です。
木材の上を手前から奥に滑らせるだけで、すばやく簡単にかんな作業ができます。手動式のかんなと違い、特別な技術がなくてもきれいな面が出せることが特徴です。
作業のスピードが非常に速く、コンセントのない野外でも作業ができるため、プロの現場でも充電式のかんなが主流になっています。
充電式かんなでできる3つの木材加工
充電式かんなは「平面出し」「面取り」「相じゃくり」の3つの木材加工が1台でこなせます。
平面出しは充電式かんなのメイン作業であり、反ってしまった木材や表面の粗い木材などを効率よく平らに削ることができます。
面取りとは木材の角を斜めに削る作業のことで、充電式かんなの先端についたV字型の溝を押し当てながら削っていきます。
相じゃくりとは木材をL字型に削り取る加工のことで、フローリング用の木材を作ることができます。
※相じゃくりには別売りの「平行ガイド」を装着する必要があります。
充電式かんなのおすすめメーカー3選
充電式かんな選びに迷ったら、「マキタ」「ハイコーキ」「リョービ」の3つから決めれば後悔しないでしょう。
マキタは日本で初めて電動式かんなを開発したメーカーであり、国内シェアNo.1のメーカーです。バッテリーの互換性に優れるため、他にもマキタの電動工具を持っている方にもおすすめです。
ハイコーキ(旧日立工機)も国内で大きなシェアを持つ電動工具の専門メーカーです。高い品質と価格のバランスが取れており、本格的に木材加工に挑戦したいがコストは抑えたい方におすすめです。
リョービは上記2メーカーより気軽な価格で購入できるモデルが多く、初心者のはじめての1台として特におすすめできます。国内メーカーとして品質も優れていますので、長く使っていけるでしょう。
充電式かんなを使うときの5つの注意点を徹底解説
続いて、充電式かんなを使う際に特に気をつけたい注意点5つについて解説していきます。
作業を始める前に刃の取付を確認する
木材加工を始める前に、必ず刃がしっかり固定されているか確認しましょう。固定ボルトがゆるんでいると、作業中に刃が外れて大変危険です。
バッテリーを装着する前にスイッチを確認する
バッテリーを取り付ける前には、必ずスイッチがオフになっていることを確認しましょう。スイッチが入ったままだと、取り付けたときに突然刃が動き出してケガをする恐れがあります。
巻き込まれないような服を着る
作業する際には、つなぎや作業着などの適切な衣服を着用して行いましょう。ゆったりした服装やマフラーなどは、刃の回転部分に巻き込まれる可能性があります。
飛び散る木くずの対策をする
充電式かんなで作業をすると大量の木くずが飛散しますので、作業する場所や環境には気をつけましょう。ガレージのような半屋外で作業するか、別売りの集じん機の取り付けをおすすめします。
異音や変な動作をしたらすぐに作業をやめる
いつもと違った動作や異音に気づいたら、すぐに作業をやめて各部を点検しましょう。以上が確認できない場合、そのまま作業を続けるのは危険ですので、取扱店に相談してください。
【まとめ】充電式かんなの5つの注意点をおさえて便利に活用しよう
充電式かんなは、1台で平面出し、面取り、相じゃくりの作業ができる便利な電動工具です。手動式のかんなに比べて誰でも簡単に効率よく表面加工できますので、初心者からプロまで幅広く使われています。
一方で、高速回転する刃に接触するとケガをしてしまう可能性があるため、作業には細心の注意を払う必要があるでしょう。
本記事で解説した5つの注意点はどれも簡単にできて効果が高いですので、ぜひ習慣化して安全に作業をしていきましょう!