エンジン刈払機は一度に多くの草を刈り取る事が出来ます。また、とても楽に作業が終わります。しかし、本機は種類も多く特徴も様々で、どれを選べば良いのか分かり難いですね。
そこで今回はエンジン刈払機の特徴や使い方、注意点等を見ていきたいと思います。是非、最後までご覧ください。
刈払機の使い方
使用前の準備
まず作業に向いている身なりを整えます。本機を使用すると草や木の破片が周囲に飛び散る、小石も飛ばされる事もあるからです。危険防止の為、例え夏で会っても以下の準備をしましょう。
- 長袖
- 長ズボン
- 手袋又は軍手
- バイザー又はゴーグル
特にゴーグル等は着用せずに作業をすると、飛散物が目に入って失明する恐れがありますので大変危険です。更にヘルメットやスネ当てもあれば万全です。
また、作業を行う周囲に他の人がいないか確認してください。周囲10~15m離れていればまず安全です。
使い方
本機は上半身で本体を持ち、腰を使い動かす機器です。ショルダーベルトを左肩に掛け、本体は身体の右側に持ってきます。利き手に関わらず必ずこの位置関係で使用します。
グリップに親指をかけて、グリップを囲むように握ります。本機の刃は反時計回りに回るので、草を刈る際は右から左へと一方向に動かします。
逆に動かしてしまうと刃の回転と動きが同一方向になってしまうので、あまり刈り取れません。
傾斜地ではこまめに位置を変えなければならず、難易度が上がります。ショルダーベルトは刃が地面から数センチの高さに合わせ調節し、腰を使い左右に振りやすく平行になる位置に調節します。
また、実際に刈る時の足の位置は右足が前、左足が後から付いてくるような形です。
普通の歩き方では疲れますし、無理な姿勢での作業は事故の恐れがありますので止めましょう。更に斜面に於いては滑らないように、足場を確かめながら進みましょう。
エンジンの種類
本機のエンジンは、2ストロークと4ストロークに分類できます。
2ストローク
古くから利用されているタイプで広く普及しています。排気量が同一であれば、パワ ーがより高く、シンプルな造りで軽量です。
燃料は混合ガソリンでホームセンター等でも手軽に手に入れる事が出来ます。しかし、燃料が割高になってしまいがちです。
4ストローク
2ストロークと比較すると排ガスがクリーンで、これからはこちらが普及していくとみられています。
自動車と同様のレギュラーガソリンを使用するので、燃料の手に入れやすさやメンテンナンスのしやすさも理由の一つです。
但し、2ストロークと比べるとパワーが足りないと感じる時がある事や重量が重い面がデメリットです。
また、始動が簡単なリコイルスタートが出来る機種も数多くあります。リコイルロープを引いて戻せばエンジンが始動するので、始めて使われる方にも安心です。
上記の方式とは別にエンジンの大きさでも分類する事が出来ます。一般的に各メーカーから20~30CCの間の排気量でクラスを分けられています。
排気量が高くなれば、もちろんパワーと効率が上がりますが、反面重量も上がります。刈りたい草や目的、用途に合わせ適した排気量のものを選びましょう。
小型
非常に軽量で取り扱いが容易です。女性でも使いこなせるでしょう。反面パワーが弱く柔らかい草を短時間刈り取ると言う、用途位の利用になってしまいます。
排気量が20CCで初心者向けです。庭や畦での使用に向いています。
中型
排気量は23CC。軽量で持ち運びにも便利です。背丈の高い草も刈る事が出来ます。中型であれば、庭や畦の他に様々な平地でも使用できます。
それでも、パワーが足りているとは言いづらく、広い範囲を行うのには時間が掛かるでしょう。
万能
排気量は26CC。パワーがあるスタイルです。短時間で広範囲を借りたい時におすすめです。
硬い草や小枝も刈り取る事が出来ます。庭先や畦、平地に加え土手にも使用する事が出来るので、様々な場所で使用する事が想定されるのであればこちらの機種がおすすめです。
このクラスになるとナイロンカッターの利用も可能ですが、重量もそれなりにあるので、女性が使いこなすのは難しいでしょう。
大型
排気量は30CC。非常にパワフルなスタイルです。
ハイパワーで一気に刈り込めるので、万能タイプの場所に加え、山林の下草や笹、竹にも使えますが、パワーが大きいので使い勝手が難しいです。
ハンドルタイプ
持ち手には様々な形状があり、手で持つシステムは勿論、背負う機種もあります。場所や目的から自分が使いやすいハンドルタイプを選びましょう。
両手ハンドル
ポールの左右にU字型の持ち手が付いて、両手で持って使用する物です。最も安定して作業出来るので、広い平地での作業に向いています。
高さを均一に切る場合は保持しやすく、とても効率的です。
持ち手を持つと自然と正面を向く事になるので、身体への負担は軽いです。一方、縦への動きは若干不得意です。
ループハンドル
ポールの途中に輪の形をした持ち手が付いていて、片手で輪を、反対の手でポールを握ります。
2グリップハンドル
特に持ち手は付いておらず、両手でポールを握ります。
ループハンドル、2グリップハンドル共に小回りや縦の動きに向いているので、斜面や狭い場所等、精密な作業に向いています。
しかし、握った時の姿勢がねじれるようになる為、長時間の作業や平地での作業には向いていません。
背負い式
本機の一番重いエンジン部を背負い、持ち手とグリップだけの操作で刈り込みます。腕に掛かる負担が少ないので長い時間に及ぶ作業や斜面での作業に向いています。
このタイプは26CCや30CCの排気量の大きな刈払機が中心です。
使用上の注意
本機を使う際には、飲酒や薬の影響等がある場合、病気や過労の時も作業をしてはいけません。
作業の前には事前点検を行い、異常がある物は交換しましょう。殆どの機種に飛散保護カバーが付いており、装着すると作業してる人の方に異物が飛んで来るのを防げます。
万一、作業中に刃が絡まった場合は必ず停止させてから異物を取り除きましょう。
また、作業前には飛散物や障害物を取り除いておきます。
刃が硬いものに触れると本機が右手に跳ねるキックバックと呼ばれる現象が起こります。この現象は非常に危ないので、このような事が起こらないように配慮しましょう。
また、岩、立木、切り株等に触れても危ないので同じように注意しましょう。
まとめ
今回はエンジン刈払機の特徴や使い方、注意点等を見て参りました。いかがでしたでしょうか?
本機は初心者でも扱いやすいモデルもあり、作業時の負担が大きく減少します。但し、慣れないうちはすぐに疲れてしまうので、マメに休憩を挟みましょう。