木材のカットや畑の草刈りなど、チップソーはさまざまな場面で欠かせない存在です。
今回の記事では、特に使用機会が多い「電動丸ノコ」と「草刈機」における、チップソーのメリットとデメリットについて徹底解説していきます。
- 「電動丸ノコの購入を検討しており、チップソーについての基本的な知識を押さえておきたい」
- 「持っている草刈機の新しいチップソーを探しているが、どれを選んでいいのかよくわからない」
そんな方はぜひこの記事を読んで、チップソーについての理解を深めましょう!
チップソーとは?知っている人もおさらいしよう
チップソーとは、円形のノコギリの刃のことです。刃の中心に取り付け穴があいており、さまざまな工具に装着できます。
刃の先端には高硬度素材のチップが付いており、高速回転させることで対象物を切断することができます。
チップは対象物と接触する先端部のみに付けられており、強度の維持とコストダウンを両立しています。
チップソーは主に電動丸ノコや草刈機などに取り付けられ、金属加工、木材の切断、畑の草刈りに活用されています。
電動丸ノコにおけるチップソーのメリットとデメリット
チップソーといえば電動丸ノコにつけられている刃のイメージが強いのではないでしょうか?
DIYを始めるにあたって、まず初めに必要になる道具でもありますね。そんな電動丸ノコには以下のようなメリットがあります。
- 電動のためパワーが強く、硬い金属や木材も切ることができる
- ガイドと併用することで大きな木材もまっすぐ切れる
- 高速回転するため切断スピードが速く、作業時間を短縮できる
- 手で引く必要がなくなるため、疲労が軽減される
電動丸ノコを導入することで、木工作業の効率はぐんと上がりそうですね。対するデメリットはどんなものがあるのでしょうか?以下をご覧ください。
- キックバック(歯が木材に挟まり、逆方向に跳ね返る現象)によりケガをする恐れがある
- 安全性に優れる有名メーカー品はそのぶんコストもが高め
- 大型のものも多く重量もあるため、収納場所が必要になる
- 作業音が大きく、使用する時と場を選ぶ必要がある
角材や小さな木材を切るだけなら、昔ながらのノコギリでもなんとかなります。
たくさんの木材をまっすぐ切断する必要のある方は、電動丸ノコの購入をおすすめします。
一方で、刃物によるケガの危険性があるという点はしっかりと心に留めて使用しましょう。
より大型で高価になりますが、安全性を重視する方にはキックバックの危険性が少ない「スライド式丸ノコ」という機種もあります。
草刈機におけるチップソーのメリットとデメリット
草刈機に取り付ける刃はチップソーのほかに、「ナイロンコード」と呼ばれる樹脂製のものがあります。
ナイロンコードはチップソーとは逆の特徴を持っており、両者はよく比較対象になっています。
ナイロンコードは樹脂製の2本のヒモを高速回転させ、草を叩き切る道具です。
パワーが弱いため大きな草木を刈ることはできませんが、石や金属に接触しても刃が欠ける心配がないため、縁石のきわに生えた草刈りなどに活躍します。
今回はナイロンコードとの違いも含めて、チップソーのメリットとデメリットを説明します。まずはメリットから以下にご紹介します。
- 回転する刃が効率よく草木を切断するため、力を入れずに振るだけで広い面積を刈れる
- パワーに優れており、竹や細い木であれば切ることができる
- 刈りながら草を寄せることができるため、水路などに草を落とさず刈れる
- 目立て(刃を研ぐこと)をすることで切れ味が復活する
チップソーを使うことで、重労働である草刈りの負担を軽減できそうですね。対するデメリットは以下のとおりです。
- 茎の太い草木を刈る際、キックバックによりケガをする可能性がある
- 石や金属などに接触するとチップが欠けてしまい、切れ味が悪くなる
- 長時間作業すると切れ味が落ちるため、替えの刃に交換する必要がある
- 目立てには専用の工具が必要。しない場合は使い捨てになるためコストがかかる
石の多い庭先などではチップが飛びやすく、刃先の減りも早くなってしまうため、ナイロンコードを使うのもおすすめです。
ナイロンコードは力が弱く、大きな草は刈れません。作業する現場に合わせて使い分けるとよいでしょう。
まとめ:チップソーの特徴を理解して安全に作業を楽しもう
いかがだったでしょうか?チップソーはDIYや建築現場においてなくてはならない基本的な工具。一方で、「回転する刃物」という危険性もあります。
初めて使う方や慣れていない方は、危険性についてもしっかりと理解して安全作業を心がけましょう。
チップソーは木材加工や草刈りの作業効率をぐんと伸ばしてくれる役立つ工具です。あるとないとでは作業時間に大きな差が生じますので、持っていない方はぜひ試してみてください。
チップソーを便利に活用して快適に作業していきましょう!