ジョイントカッタは、木材に溝を掘って「ビスケットジョイント」という接合方法を可能にする工具。ただ、正直言ってそれ以外の使用方法は特にありません。
購入には最低でも3万円ほどは掛かりますし、本当に買っておいたほうが良いのか迷うものです。
それでもジョイントカッタを持っておけば、さまざまな場面で活用できます。特にインテリアや家具作りをする場合に重宝します。
この記事では、ジョイントカッタを持っておいたほうが良い理由を3つ紹介します。購入を考えている方のお役に立てば幸いです。
理由1:キレイに木材同士を接合できる
木材同士をつなぎ合わせるには、いろいろな方法があります。代表的なのは、釘やビスを打ち込む方法。強度は申し分ないですし、一番早く仕上がります。
しかしこの方法だと、釘やビスの頭が見えてしまいます。こだわり抜いてきれいな仕上がりにしようと思う場合、ここがネックになります。
他にも、接着剤で木材同士をつなぎ合わせる方法もあります。簡単でつなぎ目も見えず、仕上がりはキレイです。
しかし、この場合は強度がそこまで強くありません。
強度と、仕上がりのキレイさ。どちらも無理なく実現させるのが、ジョイントカッタを使った接合方法です。
「ビスケットジョイント」と呼ばれる接合方法が使えるようになり、これによって接合面はすべて内側に隠れて見えなくなります。
さらに、接着剤とブナで出来た「ビスケット」とがガッチリと合わさり、強度も申し分ないものになります。
理由2:様々なタイプの木材接合に対応する
ジョイントカッタを使った木材接合には、様々な種類があります。
単純に木材の切断面同士をつなぎ合わせることはもちろん、木材の面どうしをつなぐこともできます。
また棚の中段などを作る際、ビスや釘で留めるのは難易度が高いです。少しでもズレたら、ビスや釘の先が出てきてしまいます。
その点、ジョイントカッタで溝を掘っておけば絶対にズレることはありません。安定してキレイな仕上がりになります。
さらには、ナナメ45度に切断した木材どうしをつなぎ合わせることもできます。これにより、角の部分をより美しく仕上げることが可能となります。
理由3:いろいろな物が作れる
ジョイントカッタを使って木材をつなぎ合わせれば、さまざまなものが作れます。とりわけ、仕上がりのキレイさが求められる家具やインテリア用品を作る時に威力を発揮します。
例えばテーブルの天板は、何枚かの板を繋ぎ合わせて作ればよりキレイに仕上がります。ジョイントカッタを使って接合すれば、段差やつなぎ跡もなく仕上がります。
棚を作る際にも、ジョイントカッタがあればキレイに作れます。
側板と棚板をつなげる際にビスや釘だと難しいものですが、ジョイントカッタなら釘が飛び出たりすることもなく仕上がります。
額縁や写真立てなどを作る際にも、ジョイントカッタが活躍します。ナナメ45度に切った木材同士を四隅でつなぎ合わせれば、キレイかつ頑丈な仕上がりが実現できます。
まとめ
とりわけ家具など、仕上がりの良さが求められるものを作るならジョイントカッタが大活躍します。
唯一のネックは、初期費用。安くても本体が3万円ほど掛かってしまいます。
しかしジョイントカッタさえ持っておけば、他に必要なのは接着剤と「ビスケット」という薄い板のみ。どちらも高価なものではないので、ランニングコストを気にせず使うことができます。
これからも使う予定があるなら、ジョイントカッタを1台持っておいて損はありません。