庭木の剪定にノコギリを使っている方は多いと思いますが、長時間作業していると疲れますよね。
そのような時に便利なのがセーバーソーです。コンパクトで扱いやすいのでガーデニングや粗大ゴミの解体、DIYなどに1つあると何かと便利です。
今回の記事では、セーバーソーの特徴や使い方、他機種との違いなどを解説します。
セーバーソーとは
細長いブレードを往復させ、さまざまな材料を切断する電動のこぎりをセーバーソーと呼びます。メーカーによってはレシプロソーとも呼ばれています。
単に電動のこぎりと呼ばれることもあります。手動で切る通常ののこぎりと同じような形状で、刃が電動でスライドするので、楽にカットすることができます。
元々本体にセットされているブレードは金属や木材用のブレードですが、ブレードを交換することで、アルミ、塩ビ、レンガやブロックなど、さまざまな材料をカットすることが可能です。
また、ボディ形状が細長いので狭い箇所の作業に向いており、既設の配管やパイプなどの切断、解体作業などに最適です。
また、最近では充電式で小型のセーバーソーも人気になっており、片手でも作業しやすいので、一般の方の庭木の枝打ちや、粗大ごみの解体に使用される方が増えています。
価格は安いものでは7,000円前後からありますが、プロ仕様の充電式を一式揃えると5万円を超える場合もあります。
セーバーソーの特徴
替刃(ブレード)を交換することでさまざまな材料を切断出来る
替刃を交換すると。さまざまな部材をカットできることはお話ししましたが、その替刃は消耗品で価格は用途によって500~5,000円位と幅があります。
同じ種類であればメーカーが違っても使えます。ジグソーの刃を取り付けできるものも多いので、ジグソーを持っている方は同じ刃を取り付けられるセーバーソーを購入すると便利です。
刃の交換は六角レンチを回して交換するものと、ストッパーを回すだけのワンタッチのものあります。
ヤニの付きにくい庭木の剪定用や、耐久性のある鉄の解体用、石膏ボードや合板に直接穴を開けられる先端が窓開け刃になっているブレードなど、それぞれのニーズに合わせた替刃が数多く販売されています。
他にも山数の多い仕上げ用、速くカット出来る粗目など、刃を交換すれば多用途に使用できるのも大きな魅力です。
ストローク幅が長いものほど効率が上がる
セーバーソーは手動のノコギリと同じような刃の動きを自動でします。ストロークとはこの刃が動く範囲のことを指し、長い方が作業効率は高くなります。
ストロークの幅は短いもので1cm程度、長いものだと3cmくらいです。
1分間のストローク数が同じであっても、ストロークの幅が1cmと3cmでは切れるスピードが違ってきますので、速く切断したければストローク幅が長いものを選びましょう。一方でストローク幅が短いものは細かな作業が得意です。
多少荒っぽい使われ方をされても大丈夫
セーバーソーのブレードは厚くて丈夫です。金属パイプや細い丸太をカットするための電動のこぎりとして作られたものですが、丸のこが使いにくいリフォームの現場などではかなり荒っぽい使われ方もされています。
セーバーソーの用途
研削や研磨が行える電動工具はさまざまありますが、広い面に対応したものが多いです。
細かな作業ができる軸つき砥石などを電動工具に装着する方法もありますが、回転による研削や研磨が基本です。
その点、セーバーソーでヤスリや紙ヤスリを使用すれば往復運動で細かな部分の研磨が行えるので、面取りなどではきれいな面を作れます。
セーバーソーとジグソーの違い
ジグソーもセーバーソーも同じように細い刃の付いた電気のこぎりです。ただし、ジグソー刃が下向きですが、セーバーソーは横向きです。
ジグソーは板状の部材に底面のベースプレートをしっかりと当てて切っていくので安定してカットできますし、切り口もきれいです。曲線や切り抜きも得意でDIYなどによく使われます。
対してセーバーソーは自由に切るのが主眼で、反動を受け止めるだけの小さなベースが付きます。シューと呼ばれる刃の根本の部分を部材に当てて切断します。
パイプの切断が主な用途と言うだけあって、ブレードは長く100~300mmほどあります。種類はジクソー同様、豊富にありますが、ジクソーとは取り付け部分の形が違うので共用は不可です。
接地面が少なく刃が動くので切り口は粗目ですが、コンパクトで持って作業するのには楽です。
切るものの形状に関わらず切断出来て、ジグソーでは難しい狭いところに刃を入れることができます。
セーバーソーとバンドソーの違い
セーバーソーは細長いブレードを往復させ、さまざまな材料を切断する電動のこぎりですが、バンドソーはのこぎりの刃を円形状にした刃を高速で回転させて対象物をカットします。
丸棒やパイプ、鋼材の素材を加工サイズに切断する際に使用します。
セーバーソーの使い方
ベースは切断したい部材にしっかりと当ててください。中途半端な場所に当てるとセーバーソーが暴れます。
また、刃が斜めになっていると、刃が折れてしまう恐れがあります。しっかりと当ててください。
まとめ
今回の記事では、セーバーソーの特徴や使い方、他機種との違いなどを解説して参りました。いかがでしたでしょうか。
セーバーソーは、切断したい材料の種類や太さ、作業する場所、作業時間などを考え、自分の用途に合った製品を選んでください。