ジグソーって何?使い方を徹底解説

ジグソーって何?使い方を徹底解説

今回の悩み人

『木材を加工してDIYを楽しみたいけどノコギリで地道にカットするとめちゃくちゃ疲れるんだよね…直線だけじゃなく丸く切ったり曲線も切り出せる便利な電動工具って無いかなー?』

今回の記事を読むとこんなことが分かります。

本記事の内容
  • ジグソーの知識あれこれ
  • どのように使う電動工具なのか

コロナ収束の兆しが見えない状況が続く中でDIYが変わらず人気です。

そうなると木材の加工が前提となるのですが、電動工具を使わず手作業で切ろうとすると相当な労力を要します。(一本だけ切るなら楽ですが複数となると筋肉痛必至です…)

今回はそんな辛いカット作業が一段と楽になる便利な『ジグソー』について詳しくご紹介いたします。

ジグソーの特徴って?

考えごとをしている人形の模型

ジグソーと聞くとなんとなくパズルを連想するかもしれません。

特徴的な曲線が連なるピースをうまくはめこんで完成させるパズルですが、ジグソー(jigsaw)とは英語で「糸ノコ」のことをいいます。

つまりジグソーパズルは糸ノコで木の板をカットしてパズルを作った事がその名前の起源とされております。

電動工具としては1947年に世界初のジグソーが発売されました。(世界で有名な電動工具メーカーBOSCH「ボッシュ」が初)

それではジグソーの性能や特徴について詳しく解説していきます。

直線切り、曲線切り、傾斜切り、窓抜き(ホゾ穴)加工が可能

電動工具のほとんどは限られた用途でしか使えないのに対し、ジグソーは主に4種類の異なるカットが可能です。

1つ目が『直線切り』

ブレードと呼ばれるノコ刃をミシン針のように上下させて真っ直ぐ切り進み切断する一般的なカット法です。

丸ノコ等の電動工具に比べると切断スピードが遅いですが比較的安全にカット出来るので、ジグソーはDIY初心者の入門機として人気です。

2つ目は『曲線切り』

他の工具では中々真似が出来ない曲線切りはジグソーの真髄とも言える代表的な特徴です。

曲線を思い通りに切り上げるには多少の練習とコツが必要ですが1日も使えば綺麗なカーブを描けます。

ポイントとして、曲線切りには曲線用の細いブレード刃に交換して作業します。

3つ目は『傾斜切り』

傾斜切りとはブレードを斜めに傾け対象物をカットする切り方です。

ジグソーは角度固定ネジを調整することで刃の角度が変わるので斜めカットが可能となりました。

切り方自体は直線切りと同じですが本体と材料が固定しづらくなるので平行ガイドを使用したりと工夫が必要です。

最後は『窓抜き加工』

これもジグソーが得意とする便利なカット法で対象の材料に正確な窓穴、ホゾ穴を開ける事が可能です。

他の工具では大きなノコ刃が邪魔をして細やかな作業が出来ませんが、ジグソーの細いブレードであれば幅の狭い木板などの切り抜きが容易に行えます。

切り抜きたい場所の四隅にあらかじめドリル等で穴を開け線に沿ってブレードを走らせるだけなので初心者のDIYの幅が広がります。

様々な材質カットに対応している

ほとんどの工具は特定の鋼材しか切れなかったり専門性が高いがゆえに出来ることが少なかったりします。

しかしジグソーはブレードを変更することで様々なモノをカット出来るようになります。多種多様なブレードの種類は下記の通りです。

  • 木材高速カット用(刃のサイズが大きい)
  • 木材仕上げ用(切断面が綺麗に仕上がる)
  • 木材挽き回しカット用(細幅なので曲線切りに使用)
  • アルミやプラスチックカット用
  • ステンレスカット用
  • ゴム、革、発泡スチロールカット用

このほかにも薄い木材用や厚物カット用などの刃があるのでカットする素材や形状に合うブレードに取り替えて作業を行いましょう。

しかし『どのブレードを使ったらいいかわからないよー!!』…と悩むこともあると思います。

その場合は購入したジグソーの取扱説明書に推奨ブレードが記載されているのでそちらを参考にしてみてください。

効率的な作業が可能な『オービタル機構』

日常生活ではあまり聞き慣れない用語ですがこれはなんですか?

基本的にブレードは上下に動いて物を切断しますが、ここに前後の動きを加えてカット作業効率をアップさせたのがオービタル機構です。

この立体運動のおかげでカットスピードが上がるのですが切り口が荒く仕上がるというデメリットもあります。

綺麗に仕上げたい時はオービタル量を小さくする、曲線切りではオフにするなどの工夫が必要です。

ジグソーの使い方を解説

作業服を着た男性が胸に手をあてている様子

ここからはジグソーの一般的な使い方をご紹介します。

その1 ブレードの確認、取り付け

先ほど記述したようにジグソーはブレードを取り替える事で様々な形状や材質、厚さに対応できます。

用途に合うブレード変更から行いましょう。

STEP.1
本体のブレードレバーが上がっていることを確認し、取り替えたい刃を本体の中央穴に差し込みます。
STEP.2
ブレードを奥まで差し込んでレバーが手前に下がったら取り付けが完了です。
ここがポイント
  • 機種によっては取り付け方法が違う場合があります。
  • 替え刃の付け根にはT型シャンク、U字シャンクの2種類がありますので機種に合った刃を選びましょう。
  • ※事故を防ぐためバッテリーやコンセントは必ず外した状態で刃の脱着をして下さい。

その2 動作の確認・速度の調整

どの機種にも安全のための動作ロックが搭載されており、このロックを解除しながらスタートスイッチを押す事で動くようになっております。

STEP.1
バッテリーを装着し安全に動作しているか確認する。異音がしていたら刃の取り付けを再度確認しましょう。
STEP.2
本体の速度調整ダイヤルで動作スピードを調整する。速度は切る物に応じて変更しましょう。
ここがポイント
  • 機種によってはオービタル機構の調整も行います。高速でカットしたい場合はオービタルを大きく、断面を綺麗に仕上げたい場合は小さく設定します。

その3 用途に応じたカットをする

これでいつでも作業が出来る状態ですが、切り方にはちょっとしたコツがあるのでしっかりと覚えておきましょう。

STEP.1
ブレードが切る物に当たっていないことを確認したうえでスイッチを入れる。
STEP.2
十分に刃のスピードが上がり動作が安定したことを確認してから切り始める。
STEP.3
本体を両手で支えベース(材料に対し平行に当たるところ)が浮かないようにしっかり押さえながら切り進める。
ここがポイント
  • 本体を押し進める時、力加減や速度に気をつけましょう。適切なスピードを越えるとブレードが曲がってしまったり故障の原因となります。
  • カットが終わって本体のスイッチを離してもすぐには止まりません。ブレードが完全に止まったことを確認してから持ち上げましょう。

番外編:ジグソーのメンテナンスについて

ジグソーを使用していると木クズが細部に溜まるので定期的なメンテナンスをすると長く愛用できます。

各部チェック項目を記載しますのでメンテナンスノートにして下さい。

ブレード刃の点検

切れなくなったまま使用するとモーターに負担がかかり作業効率が落ち故障の原因にも繋がるので交換しましょう。

レバー、取り付けネジ等の確認

各部ネジや金具等は使用していると振動などで緩む事があります。時々点検してゆるんでいたら締め直しましょう。

ホコリを取り除き潤滑スプレーで仕上げ

細部に細かいチリやクズが溜まるのでブロワー(風で吹き飛ばす)を当てたあとシリコン潤滑スプレーをボタン類含め全体にかけてから柔らかい布で拭き上げましょう。

まとめ

ジグソーは初心者向けの電動工具なので大したことない、オモチャみたいな物だと言う人もいます。

しかし、複数の異なるカット法に加え多種多様な材質や仕上がりに対応したブレードの数々、安全性の高さ。

これらを考えると他に例をみないハイレベルな電動工具と言えます。

おうち時間が増えた今、オリジナルの家具や工作を製作してDIYを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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