エアナットランナは、ナットを締め付けるための電動工具です。
ナットを締め付けられる工具はたくさんありますが、この記事ではエアナットランナならではの特徴をまとめます。
また、エアナットランナの使い方や、使用時の注意点についてもまとめます。エアナットランナの使用を考えておられる方の参考になれば幸いです。
エアナットランナの特徴
エアナットランナの大きな特徴は、ナットを締め付けるトルクを固定できること。トルクを事前に設定しておけば、自動でその強度を維持し続けてくれます。
この特徴ゆえに、エアナットランナは安定して確実にナットを締め付けるべき現場で活躍します。例えば自動車部品やタイヤの取り付け、また建築現場の鉄骨を組む際などです。
こうした現場では、少しでもナットを締め損なえば大事故に繋がります。エアナットランナで確実にナットを固定できれば、安全が確保されます。
エアナットランナは、ナットの締め付けが主な仕事です。
しかし、先端を交換することでネジやボルトにも対応できる機種もあります。多くの工具を持ち歩かなくていいので、大変便利です。
また、エアナットランナはインパクトドライバのような打撃を加えません。「ガガガガ」という音がしないので、住宅街や夜間の作業も安心です。
エアナットランナの使い方
使用するナットのサイズを確認
締め付けるナットのサイズに応じて、先端のアタッチメントを交換します。
「反力受け」を適したものに交換
「反力受け」とは、ナットを締める際に反対方向に掛かる力を受け止めるパーツ。近くにあるボルトや、他の部材にこの「反力受け」が引っかかるようにします。
その現場に合った反力受けをチョイスします。
必要なトルクを確認、設定
ここがエアナットランナ最大の特徴と言ってもいいでしょう。今締めたいナットに必要なトルクを設定します。
エアナットランナ自体にトルクの設定機能がついているものもあれば、PC等に接続してトルクを設定するものもあります。各個体に応じて設定しましょう。
ナットを締める
ここまでできたら、トリガーを引いてナットを締めます。設定トルクまで締め上がると、自動で動作が停止します。
エアナットランナ使用時の注意点
まず、設定するトルクが間違っていないかを慎重に確認しましょう。全てのボルトで設定をミスしていると、強度不足などの危険に繋がります。
また、エアナットランナはボルトの「一次締め」専用の工具。ナットの「増し締め」をしたい場合は、他の工具を使用しましょう。
最後に、安全面にも注意が必要です。
とりわけ「反力受け」で指や足などを挟まないよう、周囲をチェックして使用しましょう。また、両手で確実に本体を支えることも重要です。
まとめ
エアナットランナは、設定したトルクまでナットを締め付けてくれる電動工具です。自動車や鉄骨の組み立てなど、確実に安全性を担保すべき現場で活躍します。
使用する際には、トルクの設定が間違っていないかを随時確認することが必要です。
また、安全を確保することも必要です。反力受けで身体を挟まないように周囲をチェックしたり、両手で確実に固定したりすることも重要なポイントです。