電動工具のV(ボルト)とAh(アンペアアワー)の違いを解説!

電動工具のV(ボルト)とAh(アンペアアワー)の違いを徹底解説

充電バッテリーを使う電動工具で知っておかないと、困るのはV(ボルト)とAh(アンペアアワー)です。この2つには、どんな意味があるのか解説します。

V(ボルト)とは

黒板にボルトと書かれている

まずV(ボルト)とは、電動工具に限らず一般的な家電でも聞く用語です。意味は電圧。では、電圧とは何かというと回路に電気を流そうとする力の強さを指しています。

水道の蛇口をひねって、水がチョロチョロとしか出ない時は「水圧が低い」と言うと思います。

電圧も同じような意味です。電圧が低いと電気の勢いが弱く、電圧が高くなるほど、電気を流す力が強いということです。

電動工具での電圧の役割とは

この電圧が高いほど、電気の圧力が高いことを意味して、電動工具ではパワーを出せることになります。

もし、電動工具にパワーを要求するのであれば、ボルト数が高いものを選んだほうが良いでしょう。

複数の電圧

電動工具でよく見かけるのは10.8V、14.4V、18V、36Vという電圧ではないでしょうか。これらのボルト数が、そのまま工具のパワーと関わってきます。パワーよりも精密さを求める工具であれば、ボルト数はあまり追求しないかもしれません。

しかし、電圧が高い電動インパクトレンチであれば、締める力(トルク)の最大値が高くなり、電動チェーンソーであれば、木が硬くて切りにくく負荷が掛かる状態でも、ノコギリの歯が止まらずに作業ができます。

10.8Vと14.4VはDIY、18Vと36Vはプロ仕様

組み立て家具の製作や、休みの日のDIYといった作業量が少なく、作業内容が軽い場合は、工具の電圧が低いものでも十分です。不必要にプロ仕様の高価な高い電圧の工具を買わなくてもよいでしょう。

18Vはプロ仕様、36Vハイエンド

その一方で、木材から棚や椅子を製作する。家のリノベーションを自分でやるといった本格的な作業を想定している時は18Vや36Vといったプロ仕様の工具のほうが適しています。

36Vに比べて、18Vの工具のほうが種類が多く、いろいろなメーカーが製品を出してます。36Vはプロ仕様のなかでも、さらに高い性能を求める時や、特殊な作業で使う工具が多いです。

Ah(アンペアアワー)とは

黒板にアンペアアワーと書かれている

続いて、Ah(アンペアアワー)について解説します。

Ah(アンペアアワー)とは、1時間当たりにどれくらいの電流が流せるかを意味しています。

一般的に聞く電流のA(アンペア)は、電気の流れる量を表しますが、そこに時間が加えられており、Ah(アンペアアワー)となっています。主に電動工具のバッテリー容量を表す時に使用されるものです。

Ah(アンペアアワー)を電流のA(アンペア)で割ると

バッテリーの容量として、記載されている数値を、使用する電流で割ると、バッテリーのおよその使用時間が計算できます。

例えば、18V 9.0Ahの充電バッテリーであれば、1Aの電流を使う工具の場合は、9時間稼働が可能。3Aの時は3時間、9Aの時は1時間ということになります。同じバッテリーであっても、使用する電流の量で稼働時間が変わります。

単純にAh(アンペアアワー)の数値が大きいほど、一度にたくさんの電流が取り出せる。もしくは、少ない電流を長い時間流すことができます。

数値が大きいほどバッテリーの容量は増えますが、その分だけ重量が重たくなります。

工具を揃える時に気にするのはどっち?

工具をそろえるときはボルトに注目

さて、工具を揃える時に気にするのはV(ボルト)でしょうか。Ah(アンペアアワー)でしょうか。

先に結論をお伝えすると、電圧のV(ボルト)です。その理由は、もしメーカーが同じであっても工具の電圧が違うと、基本的にはバッテリーの使い回しができません。

バッテリーの容量を表すAh(アンペアアワー)は、容量が違っても、メーカーと電圧が同じであれば、使い回しができます。

揃えるのは工具のメーカーと電圧

電動工具の性能だけを追求するなら電圧が高いもの、バッテリーの容量を気にするならAh(アンペアアワー)の大きいものを選べば良いでしょう。

しかし、バッテリー式の電動工具を数種類揃えるのであれば、メーカーと電圧を統一したほうがバッテリーを使い回せるメリットがあります。

もし、最初に14.4Vの電動工具を買った時は、次に買う電動工具も14.4Vのものでないといけません。もし18Vの工具なら、2種類のバッテリーを管理しなくてはいけなくなります。

一部の工具では、2つの電圧に対応した工具もありますが、基本的には同じ電圧でないといけません。

工具の種類が豊富なのは18V

工具の種類が多いのは18v

これからバッテリー式の電動工具を揃えるのであれば、必要とする工具とメーカー、ボルトが統一できるかを1つの判断基準にするのが良いでしょう。

最近は、18Vの充電工具が増える傾向にあります。プロ仕様となっていますが、これからDIYを始めて、いろいろな工具を揃えるのであれば18Vのモデルのほうが適していると言えるでしょう。

まとめ

V(ボルト)とは電圧を表し、電気回路に流す電気の力の強さ。電圧が高いほど、電動工具はパワーを出せます。

Ah(アンペアアワー)は、バッテリーの容量を表す時に使用され、使用する電流A(アンペア)で容量を割ると、何時間の電気を流せるかが割り出せます。

電動工具を揃える時は、工具のメーカーとV(ボルト)を合わせておけば、バッテリーの使い回しが可能です。

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