オートレベルの特徴・使用時の注意点を解説

オートレベルの特徴・使用時の注意点を解説

高さや水平を測ることができ、測量や土木建設現場で使われているオートレベル。ハンディビデオカメラと似たような形状で、専用の三脚に取り付けて使います。

今回はオートレベルの特徴と注意点、使い方などについて見ていきます。ぜひ、ご覧ください。

オートレベルの特徴

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本機は水平や高さを測る計量器で、レベルの望遠鏡をのぞいた時、中に見える十字線とその十字線の標尺が重なって見える位置を結んだ線である視準線を水平にするための自動補正装置が内蔵されているレベルです。

自動補正装置のおかげで、レベル本体が完全に水平でない場合でも視準線を水平に保てます。機種により補正の範囲や精度は異なるのです。

レベルは大きく分けて4種類ありますが、現在最も使用されているレベルです。自動補正装置は振り子原理を利用しているものが多いです。

オートレベルを使用する際の準備

本機を使用する際に、まず準備しなければならないのは三脚です。三脚が用意できたら設置します。三脚は水平に設置しなければなりません。

水平に設置する場所が決まったら、石突を踏んで固定しますが、地盤が柔らかい場合はシートを貼らなければなりません。

オートレベルの使い方

オートレベルを使っている測量士

本機の基本的な使い方は測量をすることですが、その手順はとても複雑なものになっています。

本機を使用する際は本体の整準を行います。これは細かい作業が必要なので、失敗しないようにしなければなりません。

最初に望遠鏡を整準ネジのうち2本と平行になる位置に向けます。平行にした整準ネジを同時に回して、気泡を中間に持ってきます。

その際、2本のネジは逆方向に動かします。最後にもう一つのネジを使って気泡を真ん中へ移動します。

続いては、望遠鏡の視準の調整です。望遠鏡をのぞいて、十字線がはっきりと見えるように視度環を回します。

次に合焦ハンドルを用い目標にピントを合わせ、合った時点で水平微動ネジを回して、目標目盛を読むことができるように望遠鏡の十字線と合わせます。

目標目盛が読めたら、顔を上下に動かして視差(パララックス)が無いことを確認しましょう。

最後に、円形気泡管を接眼レンズ側から反射鏡を通して確認して、円の中に気泡が収まっていることを確認します。この時点で実測可能になります。スタッフを持つ人と、レベルを視準して値を読む人に分かれて作業します。

以上が一般的な手順となります。また、本体を移動する時はできるだけ垂直に持って移動するようにしましょう。

オートレベルの使用上の注意点

注意

本機は精密機器です。不具合からの僅かな誤差も、のちに重大なミスに繋がりかねません。注意して機器を扱いましょう。

逆さにしたり、横にしたりしない

保管する際はもちろん、三脚にセットしたまま移動する時も、できるだけ垂直に持ち上げて、そのままの体制で移動させます。本機を横や逆さにしてはいけません。

遠距離の移動をする時は専用の機械に入れて、振動を少なくして移動させます。

定期メンテナンスが必要

本機は機器に不具合や狂いを生じていると正確な測量ができません。取り扱いメーカーでメンテナンスや修理を受けていますので、点検も兼ねて定期メンテナンスを受けてみましょう。

初心者におすすめのオートレベルの使い方

初心者マークとノート

初心者が本機を利用する時の使い方としては、比較的近い場所同士の高さの比較があります。初歩的には三脚に設置する事になりますが、この設置がとても大事になります。

設置する場所が不安定だと測定するたびに出てくる値が異なると言う事もありますので、注意が必要です。

坂のある場所、でこぼこのところなどで行うこともありますが、そのときも必ず安定している場所を選んで設置し、平行になるようにします。

三脚にレベルを設置する時は正確に行わなければなりません。その後、十字線がはっきり見えるように調整を行ないます。高さを測る部分にメモリを設置し、それを読むことによって高低差が分かります。

まとめ

今回はオートレベルの特徴と注意点、使い方などについて見て参りました。いかがでしたでしょうか?

オートレベルは測量するための機器ですが、目視では難しい整地や水平の確認も測量することでしっかりと出すことができます。

少し特殊な機械ではありますが、綺麗な仕上がりにするために試してみてはいかがでしょうか。

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