発砲スチロールカッターの特徴と使い方を解説

発砲スチロールカッターの特徴と使い方を解説

発泡スチロールと言えば工作やDIY等で使う事が多いと思います。発砲スチロールを加工する際、切断する時には「発砲スチロールカッター」の使用がおすすめです。

ニクロム線を使った発熱タイプが現在の主流になっており、ペンタイプや卓上タイプも人気となっています。

今回は発砲スチロールカッターの特徴や使い方を見ていきます。是非、最後までご覧ください。

発泡スチロールカッター の特徴

白光(HAKKO) 電池式スチロールカッター 251-01
引用:Amazon

発砲スチロールカッターは、発泡スチロールの断面を綺麗にカットする事が出来る道具です。

カッター自体に装備されているニクロム線に電池やコンセント等から取り入れた電力を利用し発熱させて使う工具となります。

刃で切ると言うよりは熱によって発泡スチロールを切ると言ってイメージです。

通常の鋏やカッター等でカットした時のような断面がボコボコになったり、静電気により切断した切りカスが飛び散る様な事も無く、切り口の見栄えが非常に滑らかな切断面に仕上がります。

また、直線だけでは無く曲線のカットも出来るので、DIYや工作、ジオラマ、店舗のPOP制作等の際、正確で綺麗にカット出来ます。

発泡スチロールカッターにはいくつかの種類があり、100均でも購入する事が出来ます。

どのような作業をするかによって、使用する発砲スチロールカッターの種類を変えましょう。

発砲スチロールカッターの種類

発砲スチロール

発泡スチロールカッターは、それぞれの形状によっていくつかの種類に分ける事が出来ます。

勿論、どの種類でも発泡スチロールを切る事に対して適していますが、どのような作業をするかによって機種を使い分けると、発砲スチロールカッターを更に使い分ける事が出来るでしょう。

ここからはタイプ別に発砲スチロールカッターをご紹介します。

これから使ってみようと考えている方は、どのような作業をするかによって、向いている発砲スチロールカッターを選んで下さい。

アーチ式

発砲スチロールカッターの中で最も広く使われているタイプです。アーチの間に張ってあるニクロム線を発熱させて、発泡スチロールをカットします。

細かい作業を行うには慣れが必要ですが、ざっくりとした使い方であれば、このタイプが良いでしょう。

直線は勿論、曲線で切る事も可能です。100均で売っている発砲スチロールカッターもこのアーチタイプです。

ペンタイプ

アーチ状のタイプは使い勝手はよいものの、細かい作業には不向きです。繊細な作業の場合は、ペンタイプの発砲スチロールカッターがおすすめです。

このタイプはニクロム線でなく、細長いヒーターを熱する事により発泡スチロールをカットします。

卓上タイプ

作業台の上に置いて使えるのが、卓上タイプです。電ノコのようなイメージです。

上記2つのタイプは、道具を動かして加工を行いますが、卓上タイプは発泡スチロールの方を動かして使います。

素材を動かすと言う事は、カットを安定して行う事に繋がります。但し、据え置いて使うタイプなので価格がどうしても高くなってしまいます。

刃物タイプ

ニクロム線やヒーターの熱では無く、単純に刃物そのもので切る発泡スチロールカッターです。

普通のカッターとは違い、専用のカッターなので切りカスが出にくいようになっています。

このタイプのカッターは直線を切りやすいと言う特長を持っています。直線で切り出す時はこのタイプのカッターを選びましょう。

発砲スチロールカッターの使い方


発砲スチロールカッターを使って見ようと思っても、使い方が分からない方もいらっしゃると思います。

金属線を発熱させて溶かして切ると言う原理は分かっていても、使い方となるとピンとこない方もいるでしょう。

発砲スチロールカッターは、注意して使用しないと思わぬ事故を起こす事がありますので十分な注意が必要です。

使い方の手順

発砲スチロールカッターは、電源を入れてすぐに使うという訳にはいきません。まずは乾電池を入れたり、コンセントに繋ぐ等、動力を確保します。

その上で発泡スチロールカッターに付いているスイッチをオンにしますが、ニクロム線やヒーターを熱して使うので、カッター部が温まるまで多少の待ち時間が発生します。

カットできる状態になるまでの待ち時間は機種によって異なります。取扱説明書等を読んで確認しましょう。

また、プッシュタイプはスイッチを離すと通電が止まるので、カッター部が冷えてしまいます。

再度温まるまで待ちたくない場合は、カットしていない時もスイッチを押し続けていないとなりません。

それを避けたい場合はオンとオフの切り替えがあるカッターを使いましょう。

カッター部が十分に熱を持てば、発泡スチロールにカット部を当てるだけでカットできます。ハンドルを持って下書き通りに切っていくだけです。

当てた場所の発泡スチロールが溶けて、カッター部がスムーズに進んでいく筈です。

また、発砲スチロールカッターの方を万力に固定すれば、硬い発砲スチロールも切りたい形にカットする事が可能です。

連続して使用できる時間は機種により異なりますので、こちらも取扱説明書等で確認しましょう。

使用時の注意点

発砲スチロールカッターは、カッター部が熱くなるヒートタイプでも刃物タイプでも、子供だけでは扱わせないようにしましょう。

機種によってはカッター部が200℃を超えるものもあります。その部分に触れてしまうと当然火傷をしてしまいます。

発砲スチロールカッターの特性として発泡スチロールを溶かして切りますので、ビニールを溶かした時のような臭いが発生します。

長時間に渡り密室で作業をしているとその臭いによって具合が悪くなってしまう事がありますので、換気をしながら作業して下さい。

また、取扱説明書に掲載されている連続稼働時間を必ず守りましょう。これを守らず使用しているとオーバーヒートを起こし、故障してしまう事が考えられます。

発泡スチロールを普通のカッターで切ったらダメ?

カッター

勿論、普通のカッターナイフなどでも発砲スチロールを切る事は出来ます。しかし、カッターナイフで切ると、静電気を帯びた細かい切りくずが散らかります。

また、その切りくずを集めようとしても、静電気でくっついてきて上手く集まらないんですよね。そしてカットする時の音もなかなか不快です。

しかし、発砲スチロールカッターを使用すれば切り口も綺麗ですし、切りくずはが出ないのでイライラする事もありません。

発砲スチロールカッターは自作できる?

割りばし

結論から申し上げると、簡単に自作出来ます。1時間もあれば自作出来ますのでチャレンジしてみて下さい。

必要なもの

  • ニクロム線
  • 割り箸2本
  • フィルムケース1個(最近は余り見かけませんが、フィルムカメラ用のフィルムが入っているケースです)
  • 画鋲2個
  • セロハンテープ
  • ビニールテープ
  • 単三乾電池2個
  • 輪ゴム2本
  • 銅線2本

作り方

STEP.1
STEP.1
フィルムケースを割り箸で挟んで、ビニールテープで固定します。
STEP.2
STEP.2
固定した物の上下を更に輪ゴムで止めます。
STEP.3
STEP.3
画鋲の1つに銅線とニクロム線を巻き付け、もう1つの画鋲に銅線を巻き付け、割り箸の太い方に差します。
STEP.4
STEP.4
ニクロム線を引っ張って、銅線だけ巻き付けてある画鋲に巻き付けて、銅線は輪ゴムを通して固定します。
STEP.5
STEP.5
単三乾電池を直列で繋いで、フィルムケースにセロハンテープで固定します。
STEP.6
STEP.6
電池の+-それぞれの両端に銅線をセロハンテープで張り付ければ完成です。

まとめ

今回は発砲スチロールカッターの特徴や使い方を見て参りました。いかがでしたでしょうか?

発泡スチロールカッターはDIYや工作物等、様々な使い道のある非常に便利なアイテムです。

価格的にも1万円を切る安価な製品が多いので、自分の用途に合う製品を見つけて活用して下さい。

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