常圧仕上げ釘打ち機は、空気圧を利用して「仕上げ釘」を打つエア工具。内装の現場でよく活躍しています。
この記事では、常圧仕上げ釘打ち機のメリット・デメリットをまとめます。特に、「充電式」や「高圧」タイプの仕上げ釘打ち機と迷っておられる方のお役に立てば幸いです。
常圧仕上げ釘打ち機のメリット
本体が軽く、不安定な体勢でも作業しやすい
仕上げ釘打ち機には、充電式のものもあります。エアホースを接続する必要がなく、現場を自由に動き回れる優れものです。
しかし、充電式の仕上げ釘打ち機は重いのが難点。仕上げ釘は足元や天井近くに打つことが多く、頻繁に不安定な体勢で使います。
仕上げ釘打ち機が重いと、それだけ身体への負担が大きくなってしまいます。
常圧仕上げ釘打ち機はバッテリーがないので、本体が軽量です。製品によっては、充電式より1キロ近く軽いものさえあります。
常圧仕上げ釘打ち機を使うことで、身体への負担を低減して釘を打つことができます。
バッテリー切れを心配しなくていい
充電式の仕上げ釘打ち機もありますが、充電式のデメリットはバッテリー切れを起こすこと。
作業のテンポが止まってしまいますし、かといって予備バッテリーを持ち歩くと重くなってしまいます。
常圧仕上げ釘打ち機はエアコンプレッサーと接続して使うため、バッテリー切れの心配はありません。作業をいいリズムで進めていくことができます。
「高圧」タイプの機材より安価な場合が多い
エア工具には、使用する空気圧によって「高圧」タイプと「常圧」タイプの2種類が存在します。
ただし、「高圧」タイプのエアコンプレッサーやエア工具は値段が高い傾向にあります。
仕上げ釘打ち機に関しては、高圧・常圧どちらも性能に大差はありません。常圧仕上げ釘打ち機を導入するほうが、初期費用を安価に抑えることができます。
常圧仕上げ釘打ち機のデメリット
エアホースの取り回しが面倒
常圧仕上げ釘打ち機は、常にエアコンプレッサーと接続されて使用するもの。どこの作業をするにも、エアホースの取り回しに気を遣わなければなりません。
動きにくいだけならまだしも、エアホースで自分や他の人がつまづく危険が常に付きまといます。
はしご等を倒してしまう事故にも気をつけなければいけません。作業中、煩わしさを感じるかもしれないポイントです。
「高圧」のエア工具との兼ね合いを考える必要
エア工具に使用される空気圧には、「常圧」と「高圧」の2種類が存在します。
エア工具によっては、高圧のパワーを活かして作業を効率よく行えるものもあります。それで、プロの現場で使用されるエア工具は「高圧」タイプが主流になりつつあります。
メリットの部分で述べたとおり、仕上げ釘打ち機に関しては、高圧か常圧かよって大きく作業能率が変わることはありません。
それでも、他のエア工具を揃えていこうと思っているのであれば「高圧」で揃えたほうがいい場合もあります。
まとめ
常圧仕上げ釘打ち機は、充電式の釘打ち機と比べると軽量です。そのため、不安定な体制でも作業をしやすくなっています。
また、バッテリー切れの心配もないので作業リズムを保つこともできます。
しかし、常に繋がれているエアホースの取り回しを気にかける必要があります。狭い場所や作業員が動き回る現場の作業をする際には、すこし煩わしく感じるかも知れません。
また、エア工具は「高圧」タイプが主流に変わりつつあります。
常圧のエア工具のほうが安価な傾向がありますが、今後エア工具を揃えるなら「高圧仕上げ釘打ち機」を買うのもいいかも知れません。