チップソーはDIYや草刈り、建築現場において作業効率を大幅にアップしてくれる便利な工具です。DIYを始めるにあたってまず初めに購入する人も多いのではないでしょうか?
そんなチップソーですが、マイナス要素もいくつかあります。その中でも今回はもっとも注意するべき「危険性」について徹底的に解説していきます。
使用機会の多い「電動丸ノコ」「草刈機」のシチュエーションに分けてお伝えします。
- 「チップソーを使ってみたいけど、なんだか危なそうで不安」
- 「チップソーを持っているが、危険性についてはよくわかっていない」
今回の記事はこんな方に向けて書いています。
チップソーは注意すべき点さえおさえておけば安全に作業することができる工具です。しっかりと理解して快適に作業を楽しみましょう!
チップソーとはどんなもの?おさらいしてみよう
チップソーとは、電動丸ノコや草刈機に装着する円形のノコギリ刃の総称です。
歯の先端に高硬度素材のチップがついており、硬い木材や金属でも簡単に切断することができます。
電気やガソリンの力で高速回転するため切断するスピード、パワーともに優れているのが特徴です。
まっすぐ切るためのガイドを使えば、狙ったとおりの寸法で木材をカットすることもできます。
チップソーの危険性とは?
高速回転するチップソーは大変鋭利なため、すこし触れるだけで大ケガしてしまう恐れがあります。ケガのリスクを軽減することは、チップソーを扱う上で非常に大切です。
作業前には、
- 周囲に人がいないこと
- 作業台に余計なものが置かれていないこと
- チップソーが正常に作動すること
これらを確認するクセをつけましょう。
正常に動作していても作業する対象によっては「キックバック」という現象が起こってしまう可能性があり、残念ながら危険性をゼロにすることはできません。
キックバックとは?
キックバックとは、木材などに挟まった刃が本来の回転とは逆方向に回転し、作業者へ跳ね返ってしまう現象です。
硬い木材や途中で大きな目がある木材を切断する際に起こりやすい傾向があります。
チップソーの扱いに慣れた人でも、使用する環境によってはキックバックを起こしてしまう可能性があります。
常に起こりえる現象だということを頭に入れて対策をとっていきましょう。
チップソーを使うときの注意点とは?
電動丸ノコのチップソーと草刈機のチップソーは大きさも重さも違います。注意するべき点も違ってきますので、完全に別物として分けて考えたほうがよいでしょう。
電動丸ノコにおいての注意点
電動丸ノコの使用時に一番気をつけたいのはキックバックです。
硬すぎる木材を切る際、パワー不足によりチップソーの回転が止まりキックバックしてしまうことがあります。
硬い木材を切るときには端材などで試し切りしてから作業を開始しましょう。電動丸ノコの出力が足りていないと感じたら作業を中断してください。
木材の「目」の部分をチップソーが通過する際に、急激に抵抗が生じてキックバックが起こる可能性もあります。しっかりと手で支えながら慎重に切り進めていきましょう。
とにかく安全に作業したい方には「スライド丸ノコ」の購入をおすすめします。
スライド丸ノコは台座とガイド、チップソーが固定されているため、キックバックが起きても作業者のケガのリスクを抑えることができます。
草刈機においての注意点
草刈機の使用時に注意したいのは一緒に作業をしている人をケガさせてしまうことです。
作業中は騒音が大きいため話しかけられても気づかないことが多く、不用意に振り返ることは大変危険ですのでやめましょう。
作業者は足元の草木に集中しているため案外気がついていないものです。どうしても作業者になにか伝えたいときは作業範囲の外に立って相手が気づくまで待ちましょう。
電動丸ノコに比べてチップソーの位置が遠いため、草刈機はキックバックによるケガの可能性は低いといえます。
ストラップを着用することでさらリスクを軽減することができます。
隠れている大きな石にぶつかったときや、誤って地面に刃が刺さってしまったときには草刈機は予測もしない方向に跳ね返ります。常に気を引き締めて作業しましょう。
まとめ:チップソーの注意点をおさえて安全に作業を楽しもう
以上、チップソーの注意点について解説していきましたが、いかがだったでしょうか?
利便性にばかり目が行ってしまいがちですが、危険性についても常に意識して安全作業していきたいですね。
電動丸ノコや草刈り機を安全に使いこなせれば、できることの幅は大きく広がります。
これからDIYライフに力を入れていきたい人にはぜひおすすめしたい工具です。
チップソーや取り付ける工具の特徴をしっかり理解することでケガのリスクは抑えることができますので、敬遠している人もぜひ使ってみましょう!