*今回の悩み人*
今回の記事を読めばこんな事が分かります。
- 角穴カッターをもっと使いこなすには
- 現場職人さんのリアルな声と活用法
多くの現場で使用されている角穴カッターですが、もっと使いこなすにはどんな場面で、どのように使用すれば良いのでしょうか。
今回は買ったは良いけどあまり使いこなせていない方のお悩み解決となります。
眠っている角穴カッターをお持ちの方はこの記事を参考にしてフル活用を目指してみてはいかがでしょうか。
そもそも角穴カッターってなんなの?
ここでは角穴カッターのことを詳しく知らない、またはこれから詳しく知っていきたい方に向けた解説をしたいと思います。
角穴カッターのことは知っているけど、活用法や職人さんのリアルな声を聞きたい人は②の項目へスキップして下さいね。
角穴カッターは天井開口に便利な電動工具
電気工事といえば、一般的にはエアコンを取り付ける際の開口作業や照明器具の取り付け穴、点検口取り付けなど様々な作業があります。
穴を開ける工具は数多く存在しますが角穴カッターは天井の穴あけに特化した形になっており、天井面に対して大きな効果を発揮します。
??『天井の穴あけに特化かぁ・・・なんでそんなところの専用工具が作られたんだろう。だって穴あけ工具は他にもたくさんあるんでしょ?なら別のでもよくない?』
天井開口とひとくちに言いますが板に穴を開けるだけの単純作業ではございません。
まず天井ということで、何かしらの足場(脚立や作業台など)に乗って作業をするので不安定かつ不自由な場所という現場が非常に多くなります。
さらに上を向いたまま工具を持ち上げ続ける重労働であるため、専用工具を導入する事が身体的にも精神的にも楽となります。
??『つまりお風呂上がりにドライヤーで髪を乾かすのを8時間続ける感じですか。職人さんに感謝ですね…』
どのようなシチュエーションで使うの?
ここからは角穴カッターの具体的な活用方法をシチュエーション毎に分けてご紹介したいと思います。
実際に買った良いけど使い場所がわからない人は参考にしてみて下さい。
その1:照明器具を埋め込むための開口作業に
近年では照明のLED化の動きが活発となり、それに比例して取り替えや新規取り付け工事も増えてきています。
ここで重要なポイントですが、『※個人で照明器具の新規設置』は禁止されているという点をしっかり覚えておきましょう。
必ず電気工事士などの資格を持った方や業者に依頼して漏電や感電、法律違反のリスクを避けましょう。
(※ただし既に引掛シーリングやダクトレールなどがあり照明本体を交換、取り付けするだけなら個人でもできる場合があります。)
その2:粉塵や削りカスを飛散させたくない時に
天井に穴を開けるとどんな事が起こるのか、実は削りカスや石膏ボードの粉が思った以上に飛散するので後始末の手間が増えたり、近くの物に掛からないよう注意する必要があります。
これがまだ建築途中の現場なら良いのですが、高価な家具家電ものがズラリと並ぶお客様の物件ですと細やかな気配りと徹底した養生作業が必要となり、それだけで疲れてしまいます。
角穴カッターにはダストカップと呼ばれる小さなゴミ箱がついており、開口時に出た削りカスを集めてくれるので、掃除の手間と粉塵が目に入るリスクを大きく減らしてくれます。
その3:点検口の取り付け作業に
天井裏の配線や床下の配管がどうなっているかを確認するとき、点検口という穴を行き来して点検を行います。
この点検口は一般的な家庭なら必ず設置されており、主にお風呂のユニットバスの天井や洗面所、脱衣所などの床に四角く枠取られた場所があるかと思います。
近年では中古物件売買が盛んに行われており、その物件が本当にしっかりしているのかを調査するための住宅診断を行う場合が増え、点検口が無くては取引も検査もままならないということが伺えます。
このように、角穴カッターは重要な役割をする点検口を手早く作成できるので今後も重宝される電動工具といえます。
電気工事士やプロ業者による評価まとめ
ここからは実際の現場で角穴カッターを使用している方の評価を詳しくご紹介します。
私の使っている角穴カッターはさほど重くないしグリップも滑りにくく天井開口に適した形をしているのでとても楽になりました。
今までのこぎりと電動ドリルを組み合わせた方法で作業していましたが、角穴カッターのおかげで余計な工具を使わず一台で施工完了としました。次は監視カメラの配線孔を空けてみようと思います。
なんだかんだで持っていると便利です。仕事柄内装の解体も良くするのでボードが楽に切れて助かってます。
まとめ
今回は角穴カッターをどんな場面で使うか、というテーマでプロの経験を交えた様々なシチュエーションをご紹介しました。
LED照明への交換や新規設置、エアコンの設置など私達が生活を快適に送る上で必須と言えるものは今後もますます高い施工需要が見込める事でしょう。
角穴カッターは電気工事をする機会が多い方、少しでも作業を効率的でラクにしたい方は持っていて損はしない優れた電動工具なので、この機会に導入を検討してみてはいかがでしょうか。