「乾電池式壁うらセンサー」とは、パナソニックが販売している電動工具のことです。
壁や天井の裏側にある、見えない柱を探知できます。他社では「下地センサー」「壁裏センサー」「壁裏探知機」などの名称で、同様の工具が販売されています。
他社製品の多くは、検知したい材料によってセンサーを変えなければいけません。
しかしパナソニックの「乾電池式壁うらセンサー」なら、木材・金属・プラスチックにかかわりなく柱を探知することができます。
乾電池式壁うらセンサーで行うこと
壁の裏にある「間柱」を見つける
日本の多くの壁は、「間柱」と呼ばれる木製の柱を通した上に取り付けられています。大抵の場合、間柱は455ミリ間隔で通されています。
多くの壁材は、石膏ボードなどのもろい素材です。そのため、壁に棚などを取り付ける際には、この間柱のある場所を選んでネジを貫通させなければいけません。そうすることによって強度を保つことができます。
乾電池式壁うらセンサーを使えば、見えない間柱を簡単に見つけることができます。
壁の裏にある鉄骨・パイプを避けるため
鉄筋住宅などの場合、壁の中に鉄骨が通っています。また、ガス管や水道管などが通っている場所もあります。当然ながら、そうした場所に穴を開けたりネジを打ち込んだりすることはできません。
乾電池式壁うらセンサーを使えば、簡単に避けるべき鉄骨・パイプを見つけることができます。
乾電池式ではない「下地探し」との違い
電池式ではない、壁に針を刺すタイプの下地探しは以前からありました。今でも多くの職人さんが使っておられます。
しかしこの方法だと、比較的小さいですが壁に穴が開いてしまいます。その点、乾電池式壁うらセンサーであれば穴を開けなくて済み、きれいに施工を行うことができます。
さらに、穴をあける方法の場合には「柱があるか、ないか」は簡単に分かります。しかし、「柱がどこからどこまで通っているか」は分かりにくく、多くの場合は経験や勘が必要です。初心者がこの方法を使うと不正確なだけでなく、時間も余計にかかってしまいます。
乾電池式壁うらセンサーなら、柱の幅をかなり正確に検知することができます。技術や経験にかかわりなく、誰でも簡単に、手早く使えるのも嬉しいところです。
乾電池式壁うらセンサーの使い方
センサー面を壁に当て、電源をオンにする
電源をオンにする際には、必ず柱が埋め込まれていない場所に押し当てましょう。
乾電池式壁うらセンサーは、壁の裏の密度の違いを検知する工具です。密度の少ない、柱が埋め込まれていない場所で検知を始めることで、その違いを識別させることができます。
そのまま壁をスライドさせる
センサーが検知できるよう、ゆっくりと壁を滑らせていきます。柱に近づくにつれて、ランプの光り方が変わってきます。
ブザーが鳴ったら、マーキングする
壁裏に柱が現れたら、センサーのブザーが鳴ります。ここが柱の端です。鉛筆やマスキングテープなどでマーキングします。
反対側から、手順1~3をもう一度行う
さっきブザーが鳴ったのは、柱の端です。反対側からも同じ手順を繰り返すことで、柱のもう一方の端を検知できます。
この一連の手順により、間柱や鉄骨がどこからどこまで通っているのかを簡単に調べることができます。
まとめ
「乾電池式壁うらセンサー」を使えば、壁の裏を通っている柱を簡単に検知することができます。
使い方は、壁の上をスライドさせるだけ。技術や経験に関わりなく、誰もが簡単に使えるのが魅力のひとつです。
乾電池式壁うらセンサーをひとつ持っておけば、作業がいっそう効率化することは間違いありません。