タッカって何?使い方と特徴を徹底解説

タッカって何?使い方と特徴を徹底解説

DIYや建築用語でよく耳にする「タッカ」とはどんな道具なのでしょうか?

今回の記事ではタッカの概要、使い方や特徴について徹底解説していきます。タッカの特性をしっかり理解し、便利に活用しましょう。

タッカって何?

工事現場でタッカが使われている様子

タッカとは、建築用や工作用のホチキスと言える道具です。電圧や空気圧を使って「ステープル」と呼ばれるコの字型の釘を打ち出し、布地と木材などを固定します。

対象物を面で支えるため、引っ張りに弱いシート状の部材に使われることが多いです。

ステープルは用途によってさまざまなサイズがあり、イスの布の張り替えなどの軽作業から、建設現場での基礎工事にまで、幅広く使われています。

手動タッカと電動タッカの違い

手動タッカには、2つの種類があります。一つは、手の力でトリガーを押し込みステープルを固定する「ガンタッカ」。

そしてもう一つはハンマーのように対象物にステープルを打ち付ける「ハンマタッカ」です。

比較的安価で手に入るため、簡単なDIY用途に向いています。

電動タッカは、電気の力を使ってステープルを打ち込みますので、長時間使用しても手が疲れません。

打ち込む力が強く、硬い木材にもしっかりとステープルを固定できます。手動タッカに比べて効率よく作業できるため、建築現場では電動タッカが使われています。

充電式タッカとエア式タッカの違い

エア式タッカは、コンプレッサーに接続し、空気の力を利用してステープルを打ち込む工具です。

安定した力で長時間作業が可能ですが、狭い場所ではホースの取り回しが難しいというデメリットがあります。

エア式タッカより後に開発された充電式タッカは、バッテリーの電圧で駆動するためコンセントのない場所でも作業できます。

発売当初は懸念されていた力の弱さも、バッテリーや内部構造の進化により大幅に改善されました。現在では充電式タッカが主流となっています。

タッカの使い方


タッカにはさまざまな種類がありますが、「コの字型の釘を打ち込む工具」という役割は同じです。

実際の現場でタッカはどのように使われているのでしょうか。いくつか具体例を挙げて説明していきます。

イスやソファーの布を張り替える

布張りのイスや革張りのソファー、バイクのシートなど、裏面がステープルで留められている物であれば、タッカで張り替えられます。

もともと打ってある釘はステープルリムーバーで取り除き、新しい布地を伸ばしながらしっかりと張っていきましょう。

外壁に防水シートを張り付ける

防水シートや断熱材など、建築現場において、大きな部材を貼り付ける機会は多いものです。

対象物の面積によってはかなりの本数のステープルを打つ必要がありますので、電動タッカを使って効率よく作業しましょう。

モルタルの下地を固定する

下地材に直接モルタルを塗ると剥がれやすくなってしまうため、「ラス網」という金属製の網を貼り付ける必要があります。

ラス網は重量があり留めづらいため、大型のステープルを使用して確実に打ち込んでいきましょう。

ガーデニング用品を作る

タッカを使えば素早くたくさんの釘が打てるので、木製の柵やラティスなども簡単に作れます。ステープルは固定力が強いので、雨風にさらされるガーデニング用品に適しています。

タッカの特徴

タッカを木に打っている様子

効率よく対象物を固定できるタッカですが、電動ドライバーや釘打ち機で代用可能な場面もあります。

タッカならではの特徴とは何でしょうか?得意な分野と苦手な分野を理解し、より便利にタッカを活用しましょう。

固定力が強い

面積の大きいシートなどを貼り付ける場合、釘やネジでは支えきれずに破けてしまいます。

コの字形のステープルは、面に対する固定力が強いため、重量のある部材もしっかりと押さえつけてくれます。

横方向への固定が可能

ステープルの2本の足があるという特徴を生かして、2つの対象物をまたぐように固定できます。

コンクリートの床にコンパネを並べて仮止めしたい場合や、並べた化粧板を裏側から固定する際に役立ちます。

打ち込み跡が目立つ

ステープルは固定力が強い反面、打ち込み跡が目立つというデメリットがあります。そのため、基本的には目に見えない内側の部分に使われることが多いです。

内装工事などで仕上げ材や化粧材などを固定する際には、「仕上げ釘」と呼ばれる目立たない釘が使われるのが一般的です。

まとめ:タッカは縁の下の力持ち

タッカは、いろいろな物どうしを巨力に固定する便利な工具です。

中でも電動タッカは、素早く大量のステープルを打ち込めますので、建築用のシートなど面積の大きい物を固定する際に大活躍します。

一方で、ステープルは打ち込み跡が大きく目立つため、人の目につく場所での使用には適していません。

仕上げ材の固定には「フィニッシュネイラ」や「ピン釘打ち機」などを使い、釘の跡がなるべく目立たないように工夫するとよいでしょう。

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