エンジンヘッジトリマを使用すれば、広範囲の庭木を効率よく剪定出来ます。高所作業や草刈りにも使用できます。
刃やハンドル等多くの種類があるので、使用用途にあった物を選ぶ必要があります。
そこで今回はエンジンヘッジトリマの特徴や使い方、メンテナンス方法について見ていきます。是非、最後までご覧ください。
エンジンヘッジトリマの特徴
庭木の剪定の際、生垣を綺麗に整えると言う作業がありますが、人力でやろうとすると、かなりの時間が掛かってしまい、形も不揃いになってしまうなんて事もあるようです。
このような時にエンジンヘッジトリマがおすすめです。
エンジンヘッジトリマとは生垣や樹木の剪定に使われる刈り込み機です。2枚の刃がハサミと同じように高速で擦れ合って、枝や葉を刈り込みます。
剪定する庭木の数が多い、その場所が高い位置にある場合に効率よく作業を進める事が出来ます。
同じような道具に高枝切狭や刈込挟がありますが、このような道具は太い枝を落としたり、細かい仕上げに向いています。
それに対し、エンジンヘッジトリマは長いブレード部分を活かして、短時間に広い面を200mm・300mm等、均一に刈り込む事が出来ます。
枝葉の長さを揃える機能に特化していますので、太い木を切るのには向いておりません。
手軽に美しい生垣を作る事が出来ますが、高速でブレードが動くので、使用時には十分な注意が必要です。
操作に慣れるまでには多少時間が掛かりますが、慣れてくればその便利さ故、剪定作業が楽になるでしょう。
エンジンヘッジトリマの使い方
続いてはエンジンヘッジトリマの使い方を見ていきましょう。
準備
エンジンヘッジトリマで剪定を行うと、木くずや枝葉が飛んで怪我をしてしまう危険があるので、ゴーグル及び防刃グローブの着用は必須です。
スムーズに動かせるように刃に潤滑油を塗っておきましょう。また、作業中にも1時間ごとに塗るとより効果的です。
ヘッジトリマでの切断が難しいような、最大切断径よりも太い枝は、あらかじめ鋸や剪定鋏で切っておきましょう。
また、生垣の高さを揃えやすくするように、目印としてロープを張っておくと作業しやすいでしょう。
刈り込み方法
刃先を若干下げながら進む方向に対して斜めに傾けて、そのまま水平にゆっくり刈っていきます。
早く動かし過ぎると剪定した面が揃わないので、ペースとしては1m進むのに3~4秒かけましょう。
生垣の側面を垂直に刈り込みたい時は、下から上に刃をゆっくり動かします。本体を垂直のまま刈り込みます。
万一、ブレードが刃や金属を巻き込んでしまった場合は、即作業を中断し電源を切ってください。
エンジンヘッジトリマのメンテナンス方法
使用後のメンテナンス方法
作業後にヘッジトリマの刃を放置しておくと、錆の原因になり切れ味の劣化を招いてしまいます。使用後には下記の手順でメンテナンスを行って下さい。
- 硬めのワイヤブラシ等で表面の汚れを落とします
- 表面を布等を使いよく拭き取ります
- 機械油等の低粘度の油を塗布します。スプレー式の潤滑油や自転車油でも構いません。余った油は布などで拭き取ります。
- ブレードカバーを取り付け保管します。
手入れは必要ですが、故障や錆の原因になってしまうので、本体やブレードの水洗いは避けて下さい。
ヤニ取り
剪定作業を行うと、ブレードに木のヤニが付着してしまいます。
ヤニをそのままにしてしまうと、ブレードの切れ味が悪くなってしまいますし、ヤニには水分が含まれていますので、錆の原因にもなってしまいます。
ブラシ等で磨いても取れないヤニを取るには、ヤニ取りスプレーを使うといいでしょう。
但し、プラスチック製の部品が劣化する恐れがありますのでブレード以外の部分にはスプレーがかからないようにしてください。
刃の交換
メンテナンスを適切に行っていても、ブレードは使用ごとに摩耗していきます。また、針金を嚙んでしまったりして傷が付いてしまう事もあります。
切れ味の落ちた刃を無理して使い続けていると、作業効率が落ちますし、思わぬ事故の原因となる場合もあります。
刃は専用の道具で研ぐ事も出来ますが、技術が必要なので慣れないうちは専用の替刃に交換しましょう。
自分で交換する場合の大まかな手順は下記の通りです。
- ヘッジトリマを裏返し、ネジを外し刃を取り外します。
- 駆動部の汚れを取り油を塗布します。
- ギヤやワッシャーが正しく取り付けられている事を確認します。
- 新しい刃の上刃と下刃の中心を合わして本体に取り付けます。
まとめ
今回はエンジンヘッジトリマの特徴や使い方、メンテナンス方法について見て参りました。いかがでしたでしょうか?
エンジンヘッジトリマは長い刃で広範囲を整えるのに向いている道具です。太枝を落とす事には向いていませんが、広い範囲を一気に整える時には非常に便利です。
使用の際は刃こぼれやコードの巻き込み等に注意して、安全に使用しましょう。