ピン釘打ち機って何?使い方と特徴を徹底解説

ピン釘打ち機って何?使い方と特徴を徹底解説

ピン釘打ち機とは

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引用:Amazon

ピン釘打ち機とは、ピン釘(ピンネイル)を木材などに打ち込むために使用する空圧工具のことです。

メーカーによって呼び名に違いがあり、

  • Hikoki⇒「ピン釘打ち機」
  • マキタ ⇒ 「ピンタッカ」
  • マックス ⇒ 「ピンネイラ」

という名称です。メーカーごとに名称が違いますが、商標の関係でそうなっているだけですので、中身は同じものになります。

ピン釘打ち機は、主に巾木や廻り縁、化粧材などを取り付ける際に使用されています。

ピン釘(ピンネイル)の軸径は、わずか0.6㎜の頭部のない釘となっており、打ち込んだ釘の跡が目立ちにくいという特徴があります。

建設現場や内装工事で使用されている工具ですが、一般家庭でもDIYなどで活躍する便利な工具です。

ピン釘打ち機のメリット・デメリット

メリットデメリット

メリット

  • ピン釘(ピンネイル)はマチ針のような細さ(0.6㎜)であるため、打ち込んだ後がほとんど目立ちません。打ち込み跡を目立たせたくない場合に最適です。

デメリット

  • ピン釘(ピンネイル)は、ネジ頭がないため保持力が小さいです。
  • 巾木や廻り縁をピン釘(ピンネイル)のみで固定することは出来ません。巾木や廻り縁を接着剤で固定するまでの仮止めとして使います。
  • ピン釘打ち機のドライバブレード部の劣化は早いです。ピン釘(ピンネイル)を5~10箱くらい打ち込むと寿命となります。

ピン釘打ち機の使い方


ピン釘打ち機には、エア式と充電式の違いがありますので、それぞれの使い方を解説します。

エア式

作業中にエアホースの取り回しに気を使う必要がありますが、充電式と違いバッテリーがないため本体は軽量で取り回しがしやすいです。

ですが、使用する際に別途コンプレッサーを用意する必要があります。

エア式の使い方

STEP.1
空気圧力の確認
ピン釘打ち機の機体性能に合わせた空気圧力に調整してください。
STEP.2
引き金のロック機能を外す
ピン釘打ち機を使用しないときはロックをしておきましょう。
STEP.3
給油(月1~2回)
月に1~2回程度、サビ防止のためにエアホース取付口に給油をしてください。
STEP.4
プッシュレバーの動作確認
  • プッシュレバーの動作確認をするときは、引き金をロックしてください。
  • プッシュレバーの動作が悪いときは、摺動部に注油をしましょう。
STEP.5
エアホースを接続する
  • 引き金はロックした状態で射出口を台や床など対象物に当てないようにしてください。
  • エアホースを接続した状態でエア漏れがないか確認しましょう。
STEP.6
ピン釘(ピンネイル)を装填する
  • ピン釘(ピンネイル)を装填する場合は、引き金をロックし、エアホースを外してください。
  • ピン釘打ち機の機体と同じメーカーのピン釘(ピンネイル)を装填してください。
  • メーカーが違うものを使用すると装填は可能ですが、ピン釘が詰まりやすくなったり、打ち込みが弱くなってしまいます。
  • 長さが違うピン釘を同時に装填しないでください。釘詰まりの原因になります。
STEP.7
ピン釘(ピンネイル)を打ち込む
  • ピン釘を打ち込む箇所に射出口を軽く押し当てて、引き金を引けば一撃で打ち込めます。
  • 作業後は引き金をロックし、エアホースを外してピン釘も抜き取ってください。
  • アジャスタを回すことでピン釘の打ち込み深さを調整できます。

充電式

充電式は、コードレスで取り回しがしやすいです。

エア式と比較してパワー不足やバッテリーの持続時間が短いなど課題がありましたが、現在では長時間使用も出来る機体が増えています。

充電式の使い方

STEP.1
バッテリーを外した状態で本体を点検する
本体の点検をする際は誤って動作しないようにバッテリーを外しましょう。
STEP.2
ピン釘(ピンネイル)を装填する
  • バッテリーを外した状態でピン釘を装填しましょう。
  • ピン釘打ち機の機体と同じメーカーのピン釘(ピンネイル)を装填してください。
  • メーカーが違うものを使用すると装填は可能ですが、ピン釘が詰まりやすくなったり、打ち込みが弱くなってしまいます。
  • 長さが違うピン釘を同時に装填しないでください。釘詰まりの原因になります。
STEP.3
バッテリーを取り付ける
STEP.4
ピン釘(ピンネイル)を打ち込む
  • ピン釘を打ち込む箇所に射出口を軽く押し当てて、引き金を引けば一撃で打ち込めます
  • 作業後にバッテリー
  • アジャスタを回すことでピン釘の打ち込み深さを調整できます。

ピン釘打ち機の注意点

注意

ピン釘打ち作業時の注意点

  1. 水平面のピン釘打ちをする際は、前進しながらピン釘打ち作業を行いましょう。
  2. 垂直面のピン釘打ちをする際は、一番高い所から上から下へピン釘打ち作業をしましょう。
  3. 傾斜面では前進しながらピン釘打ち作業を行いましょう。後退しながら行うと転倒する危険性があります。

使用時の注意点

①エア式のピン釘打ち機を使用する際は、エアコンプレッサ以外の動力源を使用しないでください。
  • エアコンプレッサ以外の酸素やアセチレンなどの高圧ガスを使用すると爆発の恐れがあり、事故の原因になります。
②作業環境に応じた防具を着用してください。
  • 保護メガネを着用しましょう。ピン釘打ち作業時は打ち損じた釘が目に当たる危険性があります。
  • ヘルメットや安全靴も必要に応じて着用してください。
③作業場所の整理整頓を徹底して、作業者以外の立ち入りを禁止しましょう。
④ピン釘打ち作業時の反発に注意してください。
  • 硬い所に当たった場合に機体が跳ね返る危険性があります。打ち込む場所に気を付けて、射出口を対象物に確実に当ててください。
⑤可燃性の液体やガスのあるところで使用しないでください。
  • ピン釘打ち作業時に火花が発生しています。火災や爆発などの事故につながる危険性があります。
    ※ピン釘打ち機の取り扱い説明書にはより詳細な内容が書いてあります。しっかりと内容を確認して安全作業を徹底してください。

その他の注意点

ピン釘打ち機と似て非なる工具に「釘打ち機」と「ビス打ち機」があります。

見た目こそ似ていますが基本的に別の用途に用いる工具ですので、使い分ける必要があります。

ピン釘打ち機と間違えて購入しないように、ピン釘打ち機との違いを簡単に解説しておきます。

釘打ち機

釘打ち機はピン釘(ピンネイル)ではなく釘を打ち込む工具です。木材以外にも鉄板やコンクリートにも打ち込むことが可能です。

ピン釘打ち機は内装・仕上げ作業用で、釘打ち機は外装・躯体用というように使い分けていきましょう。

ビス打ち機

ビス打ち機は、ビス(ネジ)を打ち込んで、天井や壁・床などの下地にボードを固定することができます。木下地や薄鋼板下地に石膏ボードを取り付けられます。

まとめ

今回はピン釘打ち機についてご紹介してきました。

大工さんや内装屋さんが使用するだけではなく、木材を使用したDIYでも作業効率を向上させる便利な工具です。

本記事がピン釘打ち機の購入に参考になれば幸いです。

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