糸のこ盤のメリットデメリットを解説

糸のこ盤のメリットデメリットを解説

*今回の悩み人*

『友人が糸のこ盤を導入したんだけど、とっても作業が捗ってDIYが俄然楽しくなったって喜んでたなぁ。週末は自分の子供と一緒にオリジナルパズルを作ったりとても楽しそう…もっと糸のこ盤のメリットやデメリットを知りたいです!』

今回の記事を読むとこんなことが分かります。

  • 糸のこ盤とは?基本的な基礎知識あれこれ
  • 糸のこ盤の具体的なメリット・デメリットの解説

手動で使用する糸のこを電動化して作業効率を大幅に向上させたものが糸のこ盤ですが、実際に導入することでどんな変化があるのでしょうか。

今回は糸のこ盤についての基礎知識と、具体的なメリット・デメリットを詳しく解説していきます。

そもそも糸のこ(糸のこ盤)って何ですか?

HiKOKI(ハイコーキ) 旧日立工機 卓上糸のこ盤 フトコロ寸法406mm LED作業ライト付 木材50mm切断可 FCW40SA
引用:Amazon

ここでは初心者に向けた糸のこの基本的な情報と知っておきたい基礎知識を簡単にご紹介いたします。

もう基礎は知っているから具体的なメリットとかデメリットが知りたい!と言う方はどんどん次の項目へスキップして下さい。

曲線のカットが得意な据置型の電動糸のこ

糸のこと言えば、主に木材や金属の曲線カットを得意とする手動タイプの工具です。

その便利さゆえに、あえて手動タイプを使用して作業する職人さんもいる程の便利さと人気を秘めているちょっとすごい工具です。

??『確かに、他の電動工具だとなかなかカーブを描いて切断するのって難しいよね。木材だけじゃなく軽金属もカット出来ちゃうのはすごく便利そう!』

POINT!糸のこ盤と糸のこの違いって??

Q.この二つの違いはどこにあるのでしょうか?

A.糸のこは工具側を動かして切り進める事に対して、糸のこ盤は材料側を動かして切り進めるので、最小限の労力で材料をカットする事が出来ます。

糸のこ盤の特徴を解説!

特徴と話す男性

ここでは糸のこ盤の主な特徴を簡単にご紹介していきます。どんな工具なのかを理解する事で、手間の掛かる加工も簡単にこなせるようになります。

特徴① 曲線を描くカーブカットが得意

糸のこ盤は刃の部分が自動で動いてくれる為、自ら手を動かす必要は無く、材料側を動かして切り進めます。

材料を両手でしっかりと持ち、垂直に固定された糸刃に向かってスライドさせる事で自由な形にカットすることが出来ます。

特徴② 小型なので作業スペースを気にせず設置できる

据え置き型の電動工具は大きくて重いものが多く、設置スペースが十分確保できない為に導入を見送る方も多いと思います。

糸のこ盤に関しては、ごく一般的な大きさのテーブルがあれば簡単に設置することが可能であり、快適な作業環境を構築することが出来ます。

ただし重量に関しては10キロを越えるものが多く多少の振動も発生するので、天板や脚がしっかりとしたテーブルや作業台の上に置いて作業しましょう。

具体的なメリット・デメリットって?

メリットデメリット

ここからは糸のこ盤の具体的なメリットとデメリットを解説していきたいと思います。

まずは一覧にするとこんな感じです。

メリット
  • 安全性が高く小学生でも扱える ※(要:経験者のサポート)
  • 圧倒的な効率で曲線カットが可能
  • 糸のこ盤の特権『切り抜き作業』が出来る
  • 据置型にしては小型なものが多く設置に悩まない
デメリット
  • 厚みのある材料はカットできない
  • 正確な直線カットはちょっと苦手

◯メリット:安全性が高く小学生でも扱える※(要:経験者のサポート)

電動工具のほとんどは操作するために一定の知識や経験が必要です。

しかし糸のこ盤は安全性が高いため、小学生でも講習を受けた後に経験者に見守られながらであれば立派な作品を作ることが出来ます。

おい、そんな危ないことを小学生にやらせるな!

一昔前でしたら小学生に電動工具なんてもってのほか、保護者が大騒ぎして絶対に使用できませんでした。

しかし、最近では専門の講師を招いて電動工具を使用した工作の授業が設けられており、素晴らしい知育だと親御さんから高評価をされている学校も多いです。

??『しっかりとサポートがあれば親御さんも学生さんも、みんな安心して作業が出来るね!今後も電動工具を使用した授業が普及して、定番の授業になれば将来の職業の選択肢が増えそう!』

◯メリット2 :圧倒的な効率で曲線カットが可能

これは糸のこ盤の特権とも言える大きなメリットであり、同じような作業を真似できる電動工具はそうそうありません。

基本的に曲線をカットしようとする時、手動の糸のこで作業をするのが一般的です。

しかし糸のこ自体は手動な為、それなりに大きい加工物を相手にする時は相当な労力と時間が必要になります。

それなりに硬く、大きい材料に対しては糸のこ盤の出番です。

作業者の手を動かしてカットしていく手動糸のこに対して、糸のこ盤は材料を上下に動く刃に向かってスライドさせてカットをします。

圧倒的に速く、作業者の身体的負担も大幅に削減できるため曲線カットを多くこなす必要がある方は導入をオススメします。

◯メリット3:糸のこ盤の特権『切り抜き作業』が出来る

糸のこ盤の特筆すべきもうひとつの特権として、切り抜き作業が出来るメリットがあります。

これは加工物の外縁に傷や切り込みを入れる事なく、切り抜きたい箇所をピンポイントで抜き切る事ができます。

??『木材の真ん中だけを切り抜きたいのに、外縁から切り進めるしか方法がないから諦めてたんだ。切り抜きたい箇所にドリルで下穴を開けて、そこに糸のこ盤の刃を通せば準備完了だよ!』

この作業を効率良く出来る電動工具は数少ないため、少しでも楽に材料を切り抜きたい場合は迷わず糸のこ盤を使用しましょう。

切り抜き作業が出来るようになるだけでDIY作業が楽しくなり、また作れる物も増える事で作業の幅が広がり、他の電動工具にも興味が湧いてくる事でしょう。

◯メリット4 :据置型にしては小型なものが多く設置が楽ちん

電動工具のほとんどは、作業者が片手または両手で支えて使用するのが一般的ですが、据置機は材料側を動かして作業をします。

据置機はどうしても大型になるため、効率良く作業が出来るのに設置スペースが確保できず、導入を断念することがデメリットとなりがちです。

一方糸のこ盤は、比較的小型タイプが揃えられており、どのご家庭でもあるような一般的な作業机があれば設置できる事が多く、導入のハードルは低めと言えます。

しかし机の脚や天板がしっかりしている事、設置場所が水平を保てている事が前提で、これらがしっかり満たされていないと作業精度が落ちたり、故障や事故につながる恐れがあるので注意が必要です。

??『それから構造上、奥行きがあるものが多いから、やや縦長に配置することも覚えておいてね!』

×デメリット1 : 厚みのある材料はカットできない

ここまで様々なメリットをご紹介したので、もはや弱点なんかないと思ってしまいますが、極端に厚みのある材料をカットする事は出来ません。

本体の仕様や装着した刃によって多少は対応できますが、基本的には30〜50mmが限界と言われております。

そもそも刃長からストローク分を引いた厚さ以上の材料は物理的にカットできませんが、糸のこの刃は元々弱い為あまり厚いものは切れない構造をしています。

厚みのある材料をカットしたい場合は帯鋸盤(バンドソー)や弓のこ盤を使用しましょう。

×デメリット2 : 正確な直線カットは苦手

糸のこ盤は細かいカットやカーブカットが得意ですが、正確な直線カットには向いていないので、そのような用途で導入を考えている方は注意が必要です。

『ガイド』と呼ばれる定規のようなものを当てながら作業することもできますがオススメは出来ません。

そもそも使用する工具を間違えているようなものですので、直線カットには素直に丸ノコなどの別の工具を使用しましょう。

まとめ

今回は糸のこ盤の基本的な情報と具体的なメリット・デメリットをご紹介しました。

手動でも中々の人気と精度を誇る糸のこが電動になったことで、今まで以上の便利さを手に入れ作業効率アップを果たしました。

ノコギリ系の電動工具の中には曲線カットができるものがほどんど無いため、細かいカーブカットや精密な曲線切りには糸のこ盤が大活躍します。

また扱いやすさも人気を後押ししており、DIYでオリジナルの木工パズルをお子さんと一緒に作成したり、厳選した木材を使用した世界にひとつだけのカッティングボードを作ってキャンプに持っていったり…

おうち時間が増えた今、DIY向きとも言える糸のこ盤を導入して色々なものを作ってみてはいかがでしょうか。

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