不陸レーザーレベルって何?特徴・使い方を解説

不陸レーザーレベルって何?特徴・使い方を解説

床面などの不陸を測定する「不陸レーザーレベル」この機器の登場により、不陸の測定が格段に効率化されました。

しかし、それほどなじみのある機器でないことも確かです。そこで今回は不陸レーザーレベルとは何であるかと特徴、使い方を見ていきます。ぜひ、最後までご覧ください。

不陸とは?

家と床の傾き

そもそも、不陸とは何なのでしょう?不陸(ふりく)とは壁面や、床面が垂直や水平になっていない、傾いていることを表す建築用語です。

表面が水平でなくデコボコしている場合は不陸があるという言い方をします。あるいはレベルが悪いなどと言う時もあります。

不陸調整の方法

レーザーの光

床を不陸整正するためには、床の水平がどのくらい悪いかをどのくらい悪いかを把握しなければなりません。その手順を見ていきましょう。

床の不陸の確認

一般的には、「レーザー」と呼ばれる機器を使用し、水平に調節されている機器よりレーザー光線を出して、レーザー光線から床までどれだけ誤差があるかにより不陸を確認できます。

不陸になる部分

古い床材を剥がした場合の床材の残りが付着している時や、剥がした床材に下地のコンクリートが一緒に取れてしまった場合などによく見られます。

理由としては、床材を剥がすことにより、その床材の接着剤や床材を剥がすために削ると、そこに凹凸ができて傷んでしまうということです。

不陸の調整

不陸の調整時に、床の凹凸の有無、または床の傾きがあるのか、その程度はどのくらいかによっても、不陸の調整方法や使用材料が変わってきます。

傾きを調整する

傾きを調整するには、まずレーザーで基準になるレベルを決めます。決めたレベルから、高い箇所、低い箇所が出るので調整します。

基準レベルより高い箇所は機材を使用したり、ケレンを使用したりして表面を削り平滑にします。

一方、低い箇所はレベラーやモルタルなどを流し込んで埋めることでレベルを上げて平滑にしていきます。

穴や凹凸を調整する

穴があったり凹んでいる部分には、樹脂パテやモルタルをゴムベラやスクレーパー、コテを用いて塗りつけて埋めます。

一方凸部分にはケレンを使用し、削って平らにしていきます。広範囲にわたる場合は専用の研磨機械などを使用します。

また、セルフレベリング材を使用する場合もあります。自分で水平になろうとする流動性の高い素材で、床に流してみると凹凸のある場所を埋め、水平な状態に変えてくれます。

仕上げをする

調整が終わった床はコンクリートむき出しの状態なので、塗装などの仕上げをします。この作業をすることにより、耐摩耗性や防じん耐水性、耐久性が向上し床が守られます。

不陸調整時の注意点

注意

不陸調整を行う際は、床の状態や用途を把握しておくことが重要です。状況や用途により使用材料が変わってきますので、それに合わせ材料の選定を行います。

また、下地の接着と乾燥のチェックは欠かせません。不陸が改善されているかは、もちろん大事ですが、そのために使用した下地補修材料が密着して、完全に乾燥しているかも大切です。

万一、不十分な状態で上塗りの仕上げをしてしまうと、密着せずに浮いてしまったり、剥がれたりする原因になります。

不陸レーザーレベルとは

不陸チェッカー
引用:Amazon

水平に調節されている機器よりレーザー光線を出して、レーザー光線から床までどれだけ誤差があるかにより不陸を確認する機器です。

従来は不陸確認の作業は水平線の確認をし、レーザー墨出し器で高さを確認し、2人がかりでオートレベルを使用し確認していましたが、どんなに広い床であっても不測のリモコンを使用し立ったまま1人で快適に測定することができるようになりました。

また、従来はポイントごとに測定をして非常に時間のかかる作業でしたが、本機を使用すれば、数分で全面の測定が可能です。

不陸レーザーレベルの特徴

BOSCH(ボッシュ) 不陸レーザーレベル GSL2
引用:Amazon

床面の凹凸を瞬時に測定できる本機ですが、その特徴を見ていきましょう。

作業が迅速

従来は腰痛になるような姿勢を保ち、2人で何度も測定する必要のあった不陸の測定でしたが、本機があれば、迅速に不陸測定が可能です。

リモコン操作が可能なので1人で作業可能です。不陸のある部分は2本のレーザー光線が離れて見え、1本に見える部分は基準点と平滑なので、一目で確認できます。

精度抜群

床の不陸を一目で確認できるのはもちろん、非常に高精度にそうていすることができ、その測定結果は100%の信頼性とミリ単位での正確さです。

フロア全面をカバー

従来はポイントごとの測定で、かなりの時間がかかりましたが、本機があれば、ほんの数分でフロア全面の測定が可能です。

作業の効率化

土間施工、下地処理、床仕上げ、OAフロア施工の作業時の作業効率を高めます。

不陸調整レベルの使い方

本体を床面の基準点の近辺に置き、スイッチを入れます。レーザー光がXの形に2本照射され、水平を自動で補正します。

2本のレーザー光が基準点で1本になるようにヘッド部の高さを調整します。リモコンを使用しヘッド部を回転させて測定します。レーザー光が2本に見えたらそこに不陸があります。

不陸部分の高低差は、ターゲットプレートを使用することで、測定する事ができます。ターゲットプレートの金属ピンを凹凸の真上にくるように設置します。

ターゲットプレートに走るレーザーラインがその偏差の数値です。

まとめ

今回は不陸レーザーレベルとは何や特徴、使い方を見て参りました。いかがでしたでしょうか?

従来、非常に手間のかかる不陸調整がほんの数分でできるようになりました。決して安い買い物ではありませんが、作業の効率化など十分な効果があると思います。

今回の記事を参考にして購入を検討してみてください。

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