レーザ距離計のメリット・デメリット

レーザ距離計のメリット・デメリット

距離や長さを測る時、以前は巻尺を使っておりましたが、最近ではレーザ距離計も登場しています。正確さや計測するスピードはもちろん、さまざまなメリット、そしてデメリットもあります。

そこで、今回はレーザ距離計を使う上でのメリット、デメリットと選び方を見ていきます。ぜひ最後までご覧ください。

レーザ距離計のメリット

メリット

本機のメリットは正しく測れる点が挙げられます。測定対象をしっかり定めて計測し、誤差が小さく距離の測定性能は非常に優秀です。そこでメリットを1ずつ見ていきましょう。

レーザ光の反射により、数cmから数十mまでをその場で測る事が出来ます。ピンポイントに直線で対応を捉える事が出来るので正しく測る事が可能です。

傾斜機能があるモデルを選べば、今まで出来なかった測り方や1工程少ない測定などが出来ます。コンベックスや巻尺と比べるとかなりの高精度です。

デジタルファインダーが付いたモデルならば、ビデオカメラと同様に、レーザ光の当たっている場所をレーザ距離計本体にその場で映し、正しく容易な長距離測定が出来ます。

本機を使えば1人でも容易に距離測定が出来ます。人が立ち入れない危険な場所の測定作業も正確に測ることが出来ます。モデルによっては面積や体積など、さまざまな物を計測出来ます。

レーザ距離計のデメリット

デメリット

上記のように数々のメリットがありますが、本機にももちろん苦手な分野があります。見える物までの距離しか計測出来ないという点です。

続いてはデメリットを1つずつ見ていきましょう。

本機はレーザ光の反射によって距離を算出するので、レーザ光を当てる目標物がなければ測る事が出来ません。距離が遠いほど手元の小さなブレがレーザ光の大きなブレとなり測定が難しくなります。

精度の誤差がモデルによって異なります。計測場所の近くに強い光があると測る事が出来ない場合があります。測るものがデコボコだと誤差が出る場合があります。

測るものが反射しないものだと計測出来ない時があります。ただし、その場合でも反射鏡を使用すれば測りやすくなります。

レーザ距離計の選び方

チョイス

メリット、デメリットがわかったところで、本機を選ぶ際に確認しておきたい箇所をご紹介します。

測定可能距離で選ぶ

本機を使って計測する距離に合ったモデルを選びます。主に使うのが屋内か屋外かという事は重要です。

屋外で使用する場合

建物の高さを測るなど、屋外で使う場合は測定距離が長いものが必要です。測る距離が長くなるという事は、小さなブレが大きな測定時の誤差に繋がります。

屋外用の本機には大きく2つに分かれます。

1つは㎜単位の誤差の高精度のレーザ距離計で、もう1つは誤差50cm~1mになるものの、300~1000m以上測る事が出来る超長距離タイプのレーザ距離計となります。

一方、部屋の中等で使うならば15mもあれば十分でしょう。ただし、屋内でも体育館等の大きな建物の中の距離を測る場合は80mや100m等見合った距離のものを選びましょう。

屋内で使用する場合

屋内において70m以下で使う場合は、1万円以下の安価なタイプで十分です。逆に言えば、これ以上の高価なモデルは不要かもしれません。

距離の測定から、面積や容積等の基本的な計算機能まで十分の機能が揃っています。精度はモデルによって若干異なりますが、おおよそ±1.5mmです。

この誤差は、人の手で巻尺やコンベックスで測っていた時と比べるとかなり高い精度です。

自分に必要な機能が搭載されているかで選ぶ

本機の中には、高さや面積、容積が測れる機能が付いているモデルや、スマホやパソコンに連動出来るもの、多機能モード搭載タイプがあります。

高さを測る時はピタゴラス機能

離れた場所からであっても、建物の幅や高さを測る事が出来る機能です。

三角関数を用いて測距するのですが、近寄れない壁面の高さや幅を手軽に計測出来ます。ピタゴラス測定を行う場合は三脚等を使わないと誤差が大きくなり、傾斜計の精度が測距制度に大きく影響を与えるようになったりします。

ブロック塀がある場合は角度センサー機能

建物の高さを測る時、近くにブロック塀などがある場合はピタゴラス機能だけでは測れません。その場合は角度センサー機能が必要です。

角度センサー機能があれば、障害物があっても間接的な距離算出が出来ます。また、ピタゴラス機能で2回測っていたところを1回にする事が出来ます。

結局、ピタゴラス機能を必要とする場合は同時に角度センサー機能も必要とする事が多いので、2つの機能がセットで付いているタイプがおすすめという事になります。

曲面や曲線、容積、面積も測る場合は多機能レーザ距離計

面積測定機能が付いている場合は天井や床の面積を測る時には2辺の長さを測れば一瞬で面積をしてくれます。容積も同じように縦横高さの3辺を測ればOKです。

また、中には曲面や曲線を測ることができるレーザ距離計もあります。首周りの計測や丸い筒の円周を測ることもできますので、洋裁やDIYに重宝します。

スマホやパソコンにデータを転送するならBluetooth機能搭載モデル

測定したデータを効率的に活用する場合にはBluetooth機能が搭載モデルを選びましょう。スマホやパソコンにデータを転送することができるのでとても便利です。

パソコンやスマホにデータを送り、表計算ソフトや見積書に直接反映出来ます。データを打ち込む時間が無くなりますので、作業の効率化に繋がります。

カメラ機能も内蔵されているタイプを選べば、データだけでなく測定場所の画像も同時に確認出来ます。また、専用アプリによりその画像上に自由に書き込めるものもあります。

太陽光に邪魔されずに測定するにはデジタルファインダー機能

屋外で本機を使う時に一番問題になるのは、レーザ光の点が見えにくい事です。屋外では太陽光がまぶしく、どこにレーザが当たっているか分かり難いのです。

そのような時、デジタルファインダー搭載機種であれば、画面上に映っている目標物をその場で確認出来ます。屋内使用でも距離が遠いとドットが見えにくくなりますが、これもデジタルファインダー搭載機種なら解決です。

迷って決められないなら最後は有名なメーカーで

同じような価格、性能の商品でどちらにしようか迷ったら、有名なメーカーの製品を選ぶという方法もあります。

有名なメーカーの製品を買うメリットは、使い方が不明な際や、修理の際のサポート体制が整っていることなどが挙げられます。

レーザ距離計の世界的に有名なメーカーはライカおよびボッシュの2社です。その他にもマックス・タジマ・ムラテック・KDS・マキタ・ニコンなどが有名です。

もし外国製であれば、取扱説明書が日本語か確認しましょう。もし、不安であればマキタやタジマなど国産のメーカーを選ぶと安心できます。

まとめ

今回はレーザ距離計を使用する上でのメリット、デメリット。そして選び方を見て参りました。いかがでしたでしょうか?

本機は物と物の間の距離を測るのにとても便利な機器です。価格的にもピンキリですので、本記事を参考にして、ご自分の用途に合っているレーザ距離計を選んでいただけると幸いです。

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