エアハンマは、エアーコンプレッサーによって生み出される空気の力を用いる工具。コンクリートや石などの硬い部分を削ったり砕いたりできます。
この記事では、そんなエアハンマのメリット・デメリットを解説していきます。これからエアハンマを導入しようか、悩んでおられる方に役立てていただければ幸いです。
エアハンマのメリット
コンパクトで、小回りがきく
エアハンマは、たいてい片手サイズのコンパクトなもの。小回りがきくので、様々な場所で活躍することができます。
その中でも、円筒形の「ストレート型」のものはさらにスマート。この「ストレート型」、小さいものだと全長が約15センチのものさえあります。
細かいスキマでも、無理なく作業がはかどります。
チゼルを交換すれば、様々な作業に対応できる
先端の「チゼル」は、様々な形状のものに交換可能です。
鉛筆のように先が尖っているチゼルなら、硬いコンクリートもガンガン削れます。先が平たくなっているチゼルなら、表面を均すように削ることができます。
他にも「ネジ頭を切り飛ばす」もの等、チゼルにはかなりのバリエーションが存在します。
この特性ゆえに、エアハンマは様々な現場で活用できるマルチプレイヤーとして活躍できます。
空気圧の強力なパワ―
エアハンマでよく行われるのは、削ったり砕いたりする「ハツリ」と呼ばれる作業。正直なところ、この「ハツリ」は手作業でも行うことができます。
しかし、エアハンマは空気圧のパワーでハツリを行います。手作業よりもかなり効率よく作業が行えるので、時間も労力も大幅に節約することができます。
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エアハンマのデメリット
高価なエアーコンプレッサーが必須
エアハンマ自体は高価ではありません。安いものなら3,000円程度で購入できます。
しかし、エアハンマは本体だけがあっても使えません。エアハンマとは別に、空気圧を作り出す「エアーコンプレッサー」が必須です。
このエアーコンプレッサーが、なかなかに高価です。安いものでも、大抵は20,000円を超えてきます。
もちろん、今後もエアハンマをはじめとしたエアー工具を使う場合、この点はあまり問題にならないかもしれません。
エアーを消費したあと、待つ必要がある
エアハンマに用いられる空気圧は、常に出続けるわけではありません。一度充填した空気を使い切ったら、最充填できるまで待つ必要があります。
作業が順調に進んでいる際にも待ち時間が発生するので、作業のリズムが狂うように感じるかもしれません。
しかし、こればっかりはどうしようもありません。「そういうものだ」と割り切って作業していくことが必要です。
まとめ
エアハンマはコンパクトなだけでなく、チゼルの交換によってマルチに活躍できる素晴らしい道具です。
それに加えて、エアーの威力で申し分のないパワーも出せます。
新たにエアハンマを導入する際には、エアハンマに力を授けるエアーコンプレッサーが少し高額なのがデメリットとなります。
しかし、それを上回るメリットがあるのも事実。今後も継続的に使用する予定があるなら、ぜひともエアハンマの導入をおすすめしたいと思います。