ベルトサンダーって何?特徴、使い方を解説

ベルトサンダーって何?特徴、使い方を解説

電動式やエアー式で金属の研磨も出来るベルトサンダー。これを使いこなせるようになると、さまざまなシーンに活用できてとても便利です。

そこで今回はベルトサンダーの特徴や使い方などを詳しく解説いたします。ぜひ最後までご覧ください。

ベルトサンダーとは

マキタ(Makita) 9mm充電式ベルトサンダ 18V
引用:Amazon

木材や金属を加工すると、表面を磨いて仕上げる研磨という作業が必要になります。

時間や体力の兼ね合いから、手でサンドペーパーをかけられる範囲はそう広くはありません。ハンドサンダーや電動サンダーを使えば、広範囲をきれいに研磨できます。

研磨の道具にはいくつか種類がありますが、その中でパワーが強いものがベルトサンダーです。

ベルトサンダーの特徴

マキタ(Makita) 9mm充電式ベルトサンダ 18V バッテリ・充電器・ケース別売 BS180DZ
引用:Amazon

リング状のサンディングベルトを、ホイールやプーリーと呼ばれているローラーの間で高速で回転させ、広範囲をスピーディーに一度に研磨できる道具です。

底面に平らで硬い金属のベースプレートがあり、その表面をベルトが流れていくことによって平行に整った研ぎ目と正確な平面を研ぎだせる仕組みです。

本体を持って、ベルト面を研磨したい場所に押し当てて作業したり、本体を逆さに固定して、資材を手に持ちベルトに押し当て卓上型として作業したりと、用途に応じた使い方が可能です。

木工だけではなく、金属加工の際のバリ取りや溶接ビード削り、塗膜ハクリ、曲面仕上げなどの細かい作業や石材やプラスチックの削りや研磨などの作業もベルトの種類を交換することで容易にできます。

細型のタイプでは、極小面積やへこんでいる箇所などの他のサンダーでは作業しにくい場所も、ベルトの先端やベルト面を当て作業可能です。

サンダーと名の付く工具の中で、最高の研磨力と作業効率を誇ります。

ベルトサンダー使用前の準備

準備

順調に作業がすすんでくると、先へ先へと進めたくなります。

しかし、電動工具などを使う場合は、まず故障などの問題がないか点検しないと、ミスや思わぬ事故につながる恐れがあります。パワーの強いベルトサンダーでは特に注意が必要です。

資材にキズをつけてしまったり、使う人がケガを負いかねません。必ず最低限のチェックをしてから使用しましょう。

ベルトサンダーの試運転

まずはベルトサンダーを手に持った状態で動かします。空中で動かし、ポイントをチェックしていきます。

サンディングベルトの回転や緩みの有無、振動具合や異音など要チェックです。少しでも気になることがあったら、原因を突き止め問題を解決してから使います。

粉じん対策

ベルトサンダーは材料を効率的に研磨してくれます。と同時に人体に悪影響を及ぼす粉じんがたくさん出ますので、使用前に対策を講じる必要があります。

防じんマスクの着用は必須ですし、屋内での使用であれば換気も必要です。ベルトサンダーのモデルによっては集じん機能が付いているので上手に活用しましょう。

また、金属の研磨を行うと削りカスが飛んで大変危険です。保護メガネも着用しましょう。

ベルトサンダーの使い方

使い方

ベルトサンダーの特徴が分かったところで、実際に使い方を確認しましょう。

小さな本体ですが、電動工具ですので間違った使い方をすると思わぬけがのもとにもなりかねませんので、十分な注意が必要です。

サンディングベルトの取り付け

ベルトサンダー本体にサンディングベルトを取り付けます。本体のホイールを緩める手順についてはそれぞれの機種の取扱説明書でご確認ください。

注意しなくてはならないのは、サンディングベルトを取り付ける方向です。サンディングベルトには回転する向きがあり、裏面に記載されています。

本体にも矢印で方向が記してあるので、必ず本体とサンディングベルトの向きが合うようにセットしてください。

ベルトサンダーを使う際の注意点

  • 軍手やダブダブの衣服、ネックレスは回転部に巻き込まれる危険性があるため着用しない
  • 電源コードに引っかかると本体がぶれて危険なため、引っかからないように注意する
  • 加工する資材は、安定する台に置いて加工する
  • ベルトを取り付けたら、ローラーの中央で回るように調整つまみなどを用い調整する
  • サンディングベルトが研磨する資材に接触したままの状態で、電源を入れない
  • 空中で電源を入れ、ベルトが十分に回転したところで資材に接触させ研磨などを行う
  • ベルトサンダーは自重で研磨できるので、体重を加える必要はない
  • 資材に接触させると前進するので、本体をやや引き戻す感じで研磨する
  • 動きは前後のみ、真横に動かすとサンディングベルトや資材が傷つく恐れがある

ベルトサンダーの使い方

ベルトサンダーは正しい使い方をすればすぐに終わります。まず、研磨する資材はしっかり固定してください。途中で資材が動いてしまうと、きれいに仕上がりませんし、サンディングベルトが傷んでしまいます。

試運転を終了後、サンディングベルトの回転が安定したら、資材へ優しく当てていきます。

ベルトサンダーの持ち方

サンディングベルトの回転方向は前から後ろへという動きです。この動きに対して反対方向に軽く引きような感じで、前に進行しながら磨いていきます。

この動作がしやすいように、ベルトサンダーの前後を持ちましょう。ほどよく進んだら、バックしてまた前に進んでいきます。

ベルトサンダーの進行方向

ベルトサンダーは重量があるので、研磨の際に押さえつける必要はありません。自重で進行していくだけで研磨できます。

木材の研磨にはちょっとしたコツがあります。表面が粗い状態の場合は、木目と逆の方向に進めます。そして仕上げの段階で木目に沿って進むと、無駄がなく効率的に研磨できます。

サンディングベルトの回転スピード

多くのベルトサンダーは、サンディングベルトの回転スピードを調整できますので、資材や用途に合わせましょう。

塗装をはがしたり表面の粗い木材をならすなら高速回転、サビ取りや研磨は中速回転、木材を磨いて仕上げるには低速回転など、回転スピードを使い分ける事が大切です。

ベルトサンダーのお手入れ方法

黄色と水色のスポンジ

ベルトサンダーを長く使うためには、お手入れが欠かせません。使用後のお手入れをルーティン化することができれば、面倒に感じることが少なくなります。

ベルトサンダー本体は、すき間などに入り込んだ削りカスを落とします。

作業場の掃除と一緒に、集じん機で吸い上げれば簡単です。お手入れ中も防じんマスクは付けたままにしましょう。

サンディングベルトのお手入れ方法

サンディングベルトも使用後にお手入れします。本体と同じく、ベルトについた削りカスを取ります。

別売のベルトクリーナーを使えばお手入れがとても簡単になりますし、他の方法と比べてもきれいになります。価格も安価なのでおすすめです。

サンディングベルトは消耗品ですが、きちんとお手入れすれば長く使えます。

まとめ

今回はベルトサンダーの特徴や使い方などを詳しく解説して参りました。いかがでしたでしょうか?

ベルトサンダーはDIYからプロまで幅広く使われており、使いこなせると技量があがります。今回の記事を参考にしてベルトサンダーを使って見てください。

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